長編20
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キャンプ

去年体験した話なんだが、文章あまりうまくないので見たい人だけ見てくれ。

夏休みちょっと前くらいの事、俺と友人A、Bが夏休み中にN県の山奥へキャンプへ行こうと計画を話していると、それを聞いていた留学生2人が「一緒に連れて行って欲しい」と声をかけてきた。

その2人は俺達とゼミが一緒だったのだが、特に親しく会話した事も無く、仲が良くも悪くもなかったため。

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なぜ? と皆疑問に思ったが、まあ断る理由も無いためokする事にした。

当日。

今までその留学生2人(C、D)と殆ど話をした事が無かったため、この機会にと話してみると、2人とも少しナルシストっぽいところと自己中なところはあったが、まあ普通なやつだった(少なくともその時の俺はそう感じた)。

他愛も無い話を続けながら電車にゆられ、途中からバスに乗り換えキャンプ場に着いたのだが、時期が時期であったため家族連れやら俺達と同じような学生やらでキャンプ場がごった返している。

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A「ここでキャンプするのか? なんか“ゆったり”とか“のんびり”とか全くできなさそうだぞ?」

俺「そうだな、なんかトイレや流し場なんか順番待ちの行列になりそうだな…」

すると、会話に加わらず地図とにらめっこしていたBがこんな事を言い出した。

B「この先2km奥に砂防ダムがあるっぽいんだが、そこが結構開けていてキャンプできそうだぞ、そっち行かね?」

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留学生2人もここまで来てこんな混雑は嫌らしく、俺とAも同意見なので迷わずBの意見に賛成した。

幸いキャンプ道具やBBQ用の道具は持参しているので、何も無い場所でも問題なくキャンプは出来る。

むしろ人工的に作られたキャンプ場よりそっちのほうが良いんじゃないか、とも思えてくる。

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俺達は荷物を持って山道を進んでいったのだが、山道と言うものを少し甘く見ていた。

当初の目的地のキャンプ場に着いたのは昼頃だったのだが、砂防ダムに着く頃には午後3時を過ぎていて、疲れていたが早々にテントの設置と晩飯の準備を始めないといけなかった。

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俺とAはテントの設置と晩飯用のかまどなどの準備、BとC、Dは薪拾いにと、2手に分かれて作業をする事にし、俺とAは黙々と作業をし始めた。

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BとC、Dは何往復か薪を持ってやってきて、次で最後かな? と考えていたが、いくら待っても3人が戻ってこない。

時間は手際が悪かったのと遊びながらだったため予想以上にかかってしまい、もう6時を過ぎている。

そろそろ暗くなるし早く戻ってきてくれないかな…などと考えていると、林の中から口論のような声が聞こえてくる。

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暫らく俺とAがそれに耳を傾けていると、BとC、Dが口げんかをしながら帰ってきた。

何かBと留学生2人の間に険悪な雰囲気が漂っている。

俺とAは、こんなところまで来て喧嘩をしたくないため、まあまあと3人を宥め、ひとまず平和に晩飯を済ませ、いまだぶちぶち文句を言っているC、Dをテントに押し込めると、俺とAはBに別のテントの中で事情を聞いてみた。

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~以下はBの語った話~

3回目の薪拾いをしていると、留学生の片割れのDが川の上流の岩場の先に洞窟を見つけたらしい。

3人がその洞窟の中に入っていくと(洞窟というより人口的な洞穴っぽかったらしいが)10mほど奥にボロい小さな祠があったらしい。

Bは何かその祠から嫌な感じがしたため、早急に立ち去りたかったらしいが、留学生2人は大興奮していて、Bの制止を一切聞かずに祠の扉を開けてしまった。

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B「おい、やめろよ、こういう場所は意味があるんだ、余計な事するなよ」

C「別にいいだろ、誰も見て無いし」

D「ビビってるのか?」

CとDは完全にBをバカにしていたらしい。

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そして、扉を開けたCが何かを見つけた。

それは半透明の茶褐色で、一見すると琥珀っぽい石のようなものだった。

Bはその石を見たときに何か言い知れない不安感を感じたらしく、とにかくその石を置いて洞穴から出て行かないといけないと感じたらしい。

そして口論となった。

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B「それはこの祠の物だろ? さっさと元に戻して戻ろう」

D「俺達が見つけたんだから俺達のものだろ」

C「こんなところに無用心にあるんだから捨ててあるのと同じだろ、俺達が貰っても問題ないはずだ」

B「誰のものとかそうじゃなくて、それはそこに安置してあるものなんだから、勝手に持ち出しちゃだめだろ!」

C、D「誰がそんな事決めたんだよ!」

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B「祠があるってことは誰かがここを管理してるって事だろ! 人のものじゃないか、さっさと戻せよ!」

C、D「大事な物なら鍵くらいするだろ、無いなら捨ててあるのと同じだ! だから俺達の物だ!!!!!」

Bが何を言ってもC、Dは言う事を聞かず、最後には顔を真っ赤にして激怒し始め、そのまま口論をしながら戻って来て今に至るらしい。

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俺とAがC、Dの非常識さに呆れていると、Bはこう言い出した。

B「実はさ、あの祠の扉、何かお札みたいなのが張ってあったんだ…Cはそのお札を破いて扉を開けていた、あれは絶対何かヤバイものだって…」

Bが真顔でそう話すのを聞いてしまったためか、俺は何か不気味な視線がこちらを覗いているような気がしてきて、急に寒気がしてきた。

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Aも同じように感じたらしく押し黙っている。

すると、外でCとDが騒ぐ声がする。

どうやら2人は俺達はほっといて外で酒盛りを始めたらしい。

俺達3人はそこに加わる気にもなれず、留学生2人に「もう寝るから少し離れたところでやってくれ」と伝えると、テントに入って寝る事にした。

C、D「#%^#」

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その時、CとDどちらか知らないがボソっとそいつらの国の言葉で、俺達をバカにするような言葉を吐いたのを良く覚えている。

発音のニュアンスと表情でそれがわかった。

真夜中、俺は何かの物音で目を覚ました。

テント近くの広場を誰かが歩く音がする。

始めは誰かションベンでも行ってるのか? と思ったが、何か様子がおかしい。

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足音は2つのテントを中心に広場をぐるぐる回っているようで止まる気配が無いうえに、それどころかどうも段々と足音の人数が増えている。

CとDが何かしているのかとも思ったが、足音から察するに人数は少なくとも5~6人はいる。

それと何か良く解らないが妙な違和感も感じた。

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俺はただ事では無いと思い、横で寝ているAとBを起こす事にした。

AとBは始め寝ぼけていたが、外の様子がおかしい事に気付くと目が冴えたらしく、聞き耳を立て始めた。

暫らく聞き耳を立てていると…

B「何かおかしくないか?」

俺「どう考えても今の状況はおかしいだろ」

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B「いや、そうじゃなくて…」

A「じゃあなんだよ…」

そこで俺は違和感の正体に気が付いた。

俺達がテントを張っている場所は開けているとはいえそこまで広くはない、広さは畳15畳ほどだろうか。

その周囲を大回りに歩けば、普通は草のすれる音やすぐ横にある川に入って水しぶきをあげる音がしないといけない。

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でもそんな音は全くしない、ただ地面を歩く音しか聞こえない。

Aもそれに気付いたらしく、暫らく3人とも沈黙していた。

俺「…やっぱ原因はBの言ってた石のせいだよな?」

A「…だよな」

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俺達は外に出て何が起きているのかを確認する勇気もなく、そのまま寝る事も出来ずじっとしていると、どれくらいの時間が経ったか解らないが足音がしなくなった。

暫らくの沈黙後、俺が外に出て確認しようかと2人に話している時に

「くぁwせfrtgひゅじこlp;@:」

と、隣のテントから留学生2人の物凄い悲鳴が聞こえてきた。

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何と表現したら良いのか、言葉で表現できない悲鳴だった。

俺達が声に驚いてビクッとなっていると、悲鳴に続いて隣のテントで何かが揉みあうような音と、2人が何か懇願するような声を挙げている。

俺達は流石にまずいと思い、3人で目配せすると、勇気を振り絞って懐中電灯を片手にテントの外に出た。

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外の様子を見たとき、そこで絶句して固まってしまった。

隣のテントから2人は引きずり出されており、2人は地面に頭を抱えてうずくまり彼らの国言葉でなにか叫んでいる。

異様なのはその周囲で、2人の周囲にはボロボロの服を着た青白い顔の人々が十数人群がり、無言で留学生2人の体に何か黒っぽいものを塗りたくっている。

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暫らくそのボロボロの服を着た人たちはその行為をし続けていたが、不意にそれを止めると一斉にこちらを振り向いた。

その後の記憶は俺達にはない。

気が付いたら朝になっていて、俺とAとBは自分達のテントに寄りかかるような形で気を失っていた。

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気を失う前、CとDに群がる人たちの顔を見たはずなのだが、俺達3人にはどんな顔をしていたのか全く思い出せなかった。

留学生2人は生きていたが、その姿は異様だった。

体全体に黒い液体を塗りたくられたらしく真っ黒で、塗りたくられていた黒い物は既に乾いていたが、生臭い臭いがしておりとても近付けないほど臭い。

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とにかく2人には川で体を洗うように言うと、がたがた震えて泣きながら体と服を洗っていた。

俺達はその間にテントを片付け、2人に石はどうなったか? と聞いた。

するとCが自分のリュックを指差したため中を見てみると、タオルに包まれた石が入っていたため、とにかくこれを返しに行き謝罪しようとBが言った。

しかし、彼らの反応は酷かった。

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D「行くならお前達で行けよ」

C「お前達がここに連れてこなければこんな事にはならなかった、お前達のせいだ!」

A「ふざけんな! お前らがBの言う事聞かずに石を持ってきたからこんな事になったんだろ!」

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俺「そうだ、お前らが原因なんだから石を返して謝罪するのは当たり前だろ」

CとDはなおも食い下がり頑なに石を返しに行くのに同行するのを拒否し、顔を真っ赤にして激怒しながら俺達に殴りかからんばかりに「お前達のせいだ」と連呼するだけであった。

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するとそれを黙って見ていたBが

B「もういいよ、ならCとDは勝手にしろよ、俺達で返しに行くから」

半ば呆れたようにそう言うと、1人で石を持って川の上流へ向かったため、俺とAは仕方なく口論をやめてBについていく事にした。

CとDはその間に自分達の荷物をまとめて帰ったらしい。

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Bについてくと洞穴があった。

確かにBの言っていたように何か雰囲気がおかしい。

ここだけ空気が違うというか、言葉ではうまく言い表せないがとにかく妙な気配のする洞穴だった。

俺達は昨晩のこともあったため怖かったが、このままにしておけないため洞穴の奥に進み石を祠に戻した。

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祠の近くに破れたお札が落ちていたので、それで効果があるのかは解らなかったが、やらないよりはマシだろうと、持ってきていたガムテープでお札を可能な限り原型に戻るように張り合わせて元あった祠の扉に貼り付け、3人で手を合わせて謝罪して帰路についた。

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<後日談>

俺達には直接的には何も無い。

夏休みが終わり、9月になって大学へ行くと、留学生2人がBに「お前のせいだ!」と殴りかかってきた事と、その他諸々間接的に色々と事件が起きた。

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事件から1ヶ月くらいたった夏休みの終わり頃、(ややこしくなるので最初に説明しておくと、俺は学生専用のアパートに住んでいて、AとBも同じアパートの住人)昼過ぎにBとAが俺の部屋を訪れ、ゲームをしたり漫画を読んだりとゴロゴロしていると、下の階の住人(以下“住”)が俺の部屋へやってきた。

ドアを開けると

住「何やってるのか知らないけど五月蝿いんだけど」

俺「そんなに大音量でやってるつもりなかったけどゲームの音五月蝿かった? それとも声五月蝿かった?」

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住「いや、そうじゃなくて。さっきからお前ら部屋の中大人数でバタバタ歩き回って何してるんだよ」

俺「別にバタバタ歩き回ったりしてないんだが…ずっとゲームやってたし…。まあ気になったならすまん、静かにする」

それで下の階の住人は帰ったんだが、何か変だな? とは思いながら、AとBには下から苦情が来たのでちょっと静かにしようと言っておいた。

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30分くらいするとまた部屋のチャイムが鳴った。

出るとまた下の階の住人で、今度はかなり怒っている。

住「お前らいい加減にしろよ。バタバタ歩き回ったりブツブツなんか聞こえてきてウザイんだけど。こっちはレポート纏めてる最中なのに集中できないんだけど」

窓締め切ってかなり静かにしていたのにこう言われて、何か釈然としないが、まあもめるのも嫌なのでこう返した。

俺「そりゃ悪かった。注意してたつもりなんだけどまあいいや、俺達これから出かける事にするわ。それなら問題ないだろ?」

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そもそもこのアパートは結構新しく、そんなに音が響くわけ無いし、最初に注意されたとき以来かなり静かにしていたのに理不尽だなと思いながら、AとBに事情を話して出かけようと切り出した。

今から考えると、今まで結構騒いでもどこからも苦情がなかったので、この時に変だと気付くべきだったかもしれない。

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時間は午後2時頃、とりあえずゲーセンとかに行って暇つぶしでもしようということになり、俺達はアパートを出た。

それからゲーセン行ったり買い物したりと時間をつぶし、ファミレスで晩飯を食っていると、今度はアパートの管理会社(以下、不)から携帯に電話があった。

不「○○を管理している○○不動産の者ですが、○○○号室の○○(俺)さんでしょうか?」

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俺「そうですけど、何ですか?」

不「実はそちらの部屋が五月蝿いと苦情がありまして、お伺いしたのですが、ご不在のようなのでお電話しました」

俺「ああ、苦情来たので昼過ぎから出かけていました。以後注意します」

「またかよ…」と思い俺がうんざりしながら答えると不動産屋が変な事を言い出した。

不「昼過ぎというと何時頃からですか?」

俺「確か2時か2時半頃だったと思うんですが」

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不「それは間違いないですか? 注意して欲しいと苦情の電話があったのは6時過ぎ頃なのですが…」

今の時間は午後8時過ぎ、あれから一度も帰っていないのでどうもおかしい。

AとBに事情を話し、不動産屋には今から帰るので部屋の前で待ち合わせする事になった。

アパートにつくと不動産屋(30歳くらいの女の人)が待っていて、苦情の電話をしてきたのがやはり下の階の住人だったのでまずそこへ行く事となった。

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出てきた下の階の住人はやはりかなり不機嫌で、話によるとあれから暫らくは静かだったが、5時過ぎ頃からまた五月蝿くなり注意しても誰も出てこないので管理会社に電話をしたらしい。

俺があの時出かけたまま帰っていないことを話すと最初は疑っていたが、買い物をしたときとファミレスで飯を食ったときのレシートの時刻を見せると流石に納得した。

不「あの…もしかして空き巣では?」

住「さっきまで五月蝿かったからまだいるかも」

A「マジかよ…○○(俺)お前鍵ちゃんとかけたか?」

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俺「ちゃんと掛けたけど、お前も見てただろ。つーか俺の部屋入って何盗むんだよw」

B「とりあえず部屋に行ってみて確認すればはっきりするんじゃね?」

ということで、俺とA、Bそれと不動産屋と下の階の住人で俺の部屋へ行ってみる事となった。

俺の部屋につくと、予想通り鍵は掛かっていた。

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空き巣が鍵をした可能性もなくはないので、俺が鍵を開け、中の様子を見たが、玄関から見た範囲におかしなところはない。

全員で俺の部屋に入り、部屋の中やユニットバスの中なども調べたが矢張りなにもない。

出て行く前に飲んだジュースのペットボトルとかもそのままで、人が入ったような痕跡はまるで無い。

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下の階の住人は何か釈然としない顔をしていたが、人がいた痕跡は全く無いのが現実で、どこか他の部屋の音を俺の部屋の音と勘違いしたのでは? などと話していると、玄関横のユニットバスの部屋から

…ズズズズズ…

…ガコッ…ガコッ…

と変な音が微かに聞こえてきた。

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俺「何? 風呂場からだよな?」

B「さっき見たときは何も無かったけど…」

不「何か臭くないですか?」

とりあえず中を確認しようと、扉を空けた瞬間異様に生臭いというか腐臭に近い臭いがしてきた。

鼻を押さえて中を覗き込むと、バスタブの排水溝から黒い液体がゴポゴポと湧き上がっている。

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臭いの元はそれらしく、排水溝の奥から

「ガコッ…ガコッ…」

と変な音は相変わらず聞こえてくる。

あまりの臭さに顔をしかめながら窓を全開にして換気扇を回していると、俺はある事に気が付いた。

この臭いってキャンプのときにC、Dが塗られた黒い液体と同じじゃないか?

俺「A、Bちょっと…この臭いって…」

A「ああ、お前もそう思ったか」

B「…偶然、だよな…」

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そんな話を俺達がこそこそと話ていると、ハンカチで鼻と口を押さえながら不動産屋が、

不「騒音の原因はこれかもしれませんね。明日業者に来てもらうので、○○(俺)さんはこちらでホテルを用意します。そちらで一泊してもらえませんか。これではここにいるのは無理でしょうし」

本来ならこの提案は受けるべきなんだが、俺は臭さと同時にあの時の恐怖が蘇っていたため、とてもこれから一晩一人で過ごす勇気は無い。

不動産屋には今日はAかBの部屋に泊まるのでそれは良いと言い、そそくさと全員を部屋から出し鍵を閉めた。

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とてもじゃないがあの部屋にこのまま居続けるのは、臭いもあるがそれ以上に「やつら」が来そうで恐ろしかったから。

下の階の住人は、配水管が詰まったか何かして変な音がしていたのだろうと納得し、俺に誤解をしてすまないと軽く謝罪をすると帰って行き、不動産屋も明日の予定を軽く説明すると帰って行った。

残された俺達はあの時恐らく真っ青な顔をしていたと思う。

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俺「ただの配水管の詰まりかなにかだよな? あれは関係ないよな?」

A「俺達関係ないだろ…石持ち帰ろうとしたのはCとDだし」

B「…偶然だろ、ありえねーよ」

とにかく3人とも「偶然だ」ということで済ませたかったが、臭いが正に「そのまま」な上に、変な音というのも気になる。

皆1人で夜を明かすのは恐ろしかったのか、今晩はBの部屋に3人で泊る事にした。

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それからBの部屋で朝まで起きているつもりだったのだが、何か妙に3人とも眠気があったため、1時過ぎ頃寝る事にした。

深夜3時頃、俺はBに起こされた。

Aも起こされたらしく、何で起こしたのか聞いてみると、窓の外から大勢の話し声が聞こえてきていて、それが徐々に近付いてきているらしい。

聞き耳を立ててみると、確かに何か聞こえる。

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A「神経質になりすぎじゃないか? 誰か外で話してるだけだろ」

B「いや…でも」

俺「何だよ」

B「ここ3階だぞ、何で下じゃなくて横から声が聞こえるんだよ」

たしかに言われてみればそうだ。

気のせいなのかもしれないが、何か気味が悪い。

ひとまずもう寝ていられないので、電気をつけてゲームの続きでもしようと、Aが電気をつけるため天井の方を見た。

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Aがそのまま絶句して天井を見つめたまま硬直している。

何事かと俺とBがAの見ている方を見てみると…

何十人という青白い顔が、俺達のほうを無表情に凝視していた。

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体は無い、顔だけが天井に何十と張り付いている。

俺、A、B「ぎやぁああああああああああ!!!!」

俺達はもう恐怖心で恐慌状態になり、着の身着のままBの部屋を逃げ出した。

俺とA、Bは、もう部屋に戻る気にもなれず。

明るくなったらすぐ神社かお寺で御払いをしてもらう事にして、そのまま恐怖心を紛らわすためカラオケボックスで日が高くなるまで無理にハイテンションになって歌い続けた。

午前10時頃、俺達は携帯で2駅先に神社がある事を調べ、そこで御払いをしてもらうため電車に乗った。

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俺は電車の中である事に気が付いた。

俺達を見ていた顔、普通の人の顔ではなかった。

青白いとか死人っぽいとかそういうのではない。

おかしかったのはそいつらの目。

普通の人の目は大雑把に書くと

<◎> <◎>

だよな。

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俺達が見た顔の目は、<◎>が縦になっていた。

上手く伝わるだろうか?

目が横に水平では無く、縦に平行になっていた。

要するに人じゃない。

後から聞いてみるとAとBもそれに気付いていた。

神社に着き、神主の人に事情を話すと、かなり胡散臭そうな顔をしていたが、俺達があまりにも必死な顔で話すので一応最後まで真剣に聞いてくれて、お払いもちゃんとやってくれた。

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神主の人が言うには、その祠に二度と近付かないなら多分大丈夫だろうとのことで、お払い後は俺達に妙な事は起きていない。

もう一つ、キャンプのとき一斉に振り向いた顔、それも同じ目をしていた事をなぜかお払い中に不意に思い出した。

以上が俺たちの体験ですが続けて留学生のC、Dの後日談を話したいと思います。

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キャンプから帰った後、CとDに何が起きたのか、2人と交流のあった人たちの話を繋ぎ合わせて書きます。

夏休みが終わり大学へ行くと、C、Dとそこそこ交流のあった友人が俺達に話しかけてきて、変なことを言ってきた。

CとDがキャンプについて友人に話したらしいが、長いので要約すると…

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『俺とA、Bと一緒にキャンプへ行った(そこまでは合っている)。』

『問題はそこからで、キャンプ地で洞窟を見つけたのだが、CとDは面白そうなので見てみたいと行ってみようとしたという。一緒にいたBは暗がりが怖いのか怯えていたが、独りになるのも嫌なようで着いて来た。洞窟の奥には小さな建物があり(祠の事だろう)』

『それだけだったので引き返そうとするとBが建物の扉を開けて中の石を持ち出そうとしていた。CとDがそれに気付き、注意したが聞き入れられずそこで喧嘩になった。』

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そこまで聞いて俺は事実と違うと話したが、友人は何か思わせぶりに、

「まあ解ってるから最後まで聞いてくれ」

と先を続けた。

『その夜、石のせいで俺とAとBが幽霊に襲われ、ガタガタ震えながら泣いて謝っているのを見かけたので、CとDは勇気を振り絞って飛び出し「石は返すから」と幽霊を説得し追い払ってあげたらしい。翌朝、CとDが昨夜の事は石のせいなのだから返しに行こうと俺とAとBを誘ったが、恐ろしくて行けないということで変わりにCとDが返しに行ってそのまま帰った』

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俺はあまりのバカバカしさに怒りすら湧いてこなかった。

何であの晩の事がCとDの武勇伝みたいになってるのかと…。

俺は友人に、話しの内容が大きく改変されている事、大筋で俺とA、Bの位置がC、Dと入れ替わっており、しかも所々に妙な脚色まである事や、俺達が2人の巻き添えで夏休み中酷い目にあった事を伝えると、友人は

「だと思ったw」

と全て解っていたかのように笑いかけてきた。

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ちなみにその友人は、自分も妙な現象を見るまで幽霊の話はネタだろうと思っていたとか。

友人が言うには、キャンプから戻ってから数日後、CとDの姿を見かけると、後ろに黒いモヤのようなものが見えたり、C、Dと一緒にいるとブツブツと囁き声のようなものを聞いたりと怪現象が続いたので、恐らく原因を作ったのはCとDだろうと直感的に感じていたらしい。

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更にこの直感に追い討ちをかけたのが、話を聞いてから2週間後くらいから、CとDはCの部屋(親が金持ちらしく、そこそこ立派なマンションに住んでいた)に篭るようになり、金を降ろすのと飯を買いに一階のコンビニへ出かける時以外殆ど外に出歩かなくなってしまった。

そのため友人は

「やはり原因を作ったのはこの2人だったか」

と妙に納得したとか。

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友人はこれ以上は詳しく知らないらしく、その後2人と会っていない、というか電話をしても外に出ようとせず友人に会おうともしないうえに、篭っている事情も一切話さないため今どうしているのかは知らないという。

この話を聞いたあと、夕方近くにBから携帯に電話があった。

Bが言うには、CとDがキャンプでの話を改変してあちこちに言いまわっていたため、Bや俺達は霊現象を別にしてもヘタレのレッテルを貼られてしまっていて、誤解を解かないとまずいようだ。

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Aにも連絡を取り、なんとか誤解を解く方法は無いかと話し合ったが、結局良い案は浮かばず、1人1人誤解を解くしか無いという結論に至った。

この後、実はある出来事を切欠に誤解はある程度解けたのだが、それは省きます。

大雑把に書くと、CとDがゼミの教授に泣き付いて来たのだが、その時話した内容がそれまでの「武勇伝(笑)」と違っていたため、それを切欠に2人の嘘はばれた。

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この一件があるまで、俺とA、BはCとDも俺達がお払いした神社へ連れて行くつもりだった。

しかし、酷いようだが、あれだけ怖い思いをした挙句に、こんなデマを流されたので最早その気は無く、俺はA、B2人と話し合って留学生2人を放置する事に決定した。

大学が始まってから2週間後、ようやくCとDが大学に現れた。

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俺達はもう2人に関わる気が無かったので、2人を無視していたんだが、AとBが学食で飯を食っていると、CとDが現れて因縁をつけてきたらしい。

俺はその時別の友達と大学の外で飯を食っていたので難を逃れた。

以下2人の話。

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AとBが他の友達数人と飯を食っていると、CとDが同じ留学生仲間何人かと2人と仲の良い日本人何人かを連れて2人のところにやって来て、

「お前らのせいで酷い目にあっているふじこふじこ!」

と大声で喚き散らしてきたらしい。

留学生2人の話を要約すると。

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あれから毎晩のように無言電話がかかってきたり、水道の蛇口から例の臭い液体が流れ出したり、夜中に窓を外からバンバンと激しく叩く音が聞こえてきたり、駅のホームで電車を待っていると後ろから突き飛ばされてホームに落ちそうになったり、青白い顔の例の連中に後を付回されたりと、かなり色々起きているらしい。

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しかも最近はその頻度が多くなってきていて、あまり外に出る気も起きないとか。

ひとしきり話すと、CがBの胸倉を掴み、

「お前のせいだ、お前が原因だ!」

と殴りかかってきた。

それを見ていたAや友人達がCを取り押さえたのだが、暫らく喚いていたCと、A達を引き剥がそうとしていたDは、窓の外を凝視して動かなくなり、暫らくすると

「ぎゃああああああああああああああ!!」

と絶叫しながら逃げていった。

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CとDは何かを見たらしいのだが、AやBとその友人たち、それとCとDの仲間には何も見えなかったらしく、暫らくCとDが逃げていった先を呆然と見ていたが、2人が逃げていってしまったためどうすることもできず、CとDの仲間もそのまま帰って行った。

ちなみに、Cを引き剥がそうとしていたAによると、微かにではあるがCから例の生臭いというか腐臭というか、「あの臭い」がしていたらしく、多分またどこかで塗りたくられたのではないかとも言っていた。

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それから暫らくCとDはゼミが同じなので何度か顔はあわせたが、お互い会話する事もなく、学食での一件のように因縁をつけられる事もなかったが、2人は会うたびに俺達を睨みつけていた。

そんな事が暫らく続いたある日事件が起きた。

どうも2人が失踪してしまい、5日ほど全く連絡が付かないらしい。

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それから更に3日後、2人は民家の庭で泥だらけで震えているところを警察に保護されたとか(泥だらけと聞いたが、俺達は恐らくまたあの液体を塗られたのだろうと思った)。

ちなみに、失踪前にある出来事があったため、俺達は何か大きな事件が起きる事が想像できていた。

それは何かというと、2人が失踪する前日、俺達が大学の帰り道でCとDを見かけたのだが、2人の後ろを十人ほどの集団が着いて行っているように見えた。

何となくその後姿を見ていると、その集団のうち1人がこちらを振り向いた。

その時俺とA、Bは硬直した。

格好は普通のサラリーマン風だったのだが、そいつの顔についている目は、俺達が夏休み中に電車やキャンプで見た「あの目」だった。

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一瞬だったが間違いない、外が明るかったのではっきりと見てしまい非常に気持ち悪かった。

その失踪事件のあと、2人は暫らく入院していたが、親が2人を連れて帰国し、そのまま大学を自首退学したらしい。

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以上です。

かなり長い長文お付き合いくださってありがとうございました。

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