中編3
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誤作動

あまり怖くはないが不思議な話

暇なら読んでくださいレベルの話です

私は幽霊というものを信じてはいるが見たことはない。

ただ気配を感じるぐらいの人間

そんな私は病院で介護士として働いている。

私の病院は大きいが古い病院のため、色々古い。

夜勤があるため、職場は良く幽霊の話になる。

だが皆はこんなこと言う。

もしこの病院にいるとして、自分は見えないと思い込むのが大切だっと…

その頃夜勤をしてなかった私はそんなもんかな?って考えていた。

しかしいざ自分が夜勤を始めたら、見えないと思い込むのが大切だなんて言っていられるレベルではないような気がした。

夜勤は介護士と看護師が一人ずつで行う。

看護師はナースステーションにいるが、介護士はホールなどをウロウロして色んな業務を行う。

その日は、朝の四時前に一通りの業務が終わり、後は朝のオムツ交換のみだった。

私は明日の報告事項を書いてないことを思い出し、詰所の前の机で書くことにした。

報告事項のファイルをみながら何を書くかなんて、考えていたら、コールが鳴った。

何処だろうとか、珍しいなとか思いながら、詰所の中に入ろうと立ち上がると、目の前の部屋のランプがついていた。

あれ?え?

その部屋は寝たきりの方ばかりで、コールを鳴らす方は一人しかいないのだが、夜は鳴らす方ではなかった。

まさか落ちた?

そんな嫌な予感がしながら、コールを消して部屋を見るがうめき声などはしない。

中に入ると、皆、眠っている。

どうかしましたか?

なんていってみるがやはり反応なし。

コール触ったのかな?

そんな事を思いながら、部屋を出ようとしたらまたコールが鳴る

そこの部屋からは詰所の中が見えるため、点滅している部屋を見たら、何時もは鳴らない部屋で…

あれ?彼処って…

嫌な予感がし、部屋を飛び出たら、やはり今、私がいた部屋のコールが鳴っていた。

なんで?

コールを止めて部屋をみるが部屋の中に異常はない。

なんで?なんで?

頭の中はパニックになっていた。

部屋に入り、患者さんのコールマットを見たりするがやはり何もない。

するとまた、コールが鳴る

また私がいる部屋。

あまりの怖さに、電気をつけてすべてのコールやコールマットを確認するがやはり異常はなし。

流石に怖すぎて私はコールマットをベッドの下に入れたり出したりして動かした。

するとまたコールが鳴る。

なにこれ?なにこれ?もうやめて辞めて…

冷や汗が流れ、パニックは酷くなる。

すると…

どうした?

看護師さんが詰所の中から出て来てくれた。

私は事情を説明。

すると看護師さんもコールの確認をするが、やはり異常はなし。

するとまたコールがなる。

私たちがいる部屋と、隣の部屋だ。

隣の部屋にはトイレに行く方がいて、看護師さんにコールの確認を任せて患者さんをトイレに座らせる。

すると、またコールが…

さっきから鳴っている部屋だ。

すると看護師さんがコールを消して、理由がわかったと言った。

手にはコールマットの上に敷いてあった足拭きマットが…

これの重みみたい…

なんて言っていた。

私はマットを預かり部屋にはいる。

すると看護師さんが…

けどおかしいね?

それずっと敷いてあるのに…今まで無かったのに…こんなこと…

そう。この足拭きマットが敷かれているコールマットは少し前からあり、あちこちで使われていた。

だが今まで、マットの重みでコールが誤作動なんてなかった。

だいたいコールマットというのは足で踏まない限りはならないのだ。

それにコールマットには始めからマットがついている物もある。

他の部屋にもコールマットの上にマットを置いてある物もある。

まさか、誰か乗ってた?

そんな気がしたが考えたら怖くなるため、今夜は足拭きマットを外すことにした。

その時、ふと思った

マットを出し入れしたのに、コールはなり続けたのだ…

そしてマットを取ったら音は止んだのだ。

ただの思い違いだよね?なんて思い私も部屋を出た。

とりあえず朝の伝達で言ったのだが、休み明けに行くと、マットの上にまた足拭き足拭きマットがあった。

そして誤作動しませんか?聞いたらあの後からは一度もないそうだ。

その後、夜中にコールマットが誤作動したことを話したら皆は口を揃えて言った。

乗ってたんだよ…って…

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なんていうか、職場の他の方の落ち着きようが怖いですね。
こういう仕事の人ってやっぱり何度も見てしまって慣れてしまうのかな~。