短編1
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無題

夜道を歩いていた。

友人と談笑しながらの帰り道。

街頭に照らされた薄暗い住宅街。

視界の悪い路地を歩いていると、ふいに友人が足を止めたので私も歩みを止める。

友人は一点を凝視して微動だにしない。

どうしたのかと尋ねても応答はなく、唇を引き結んでいる。

次第に、その唇がかたかたと震えだし、何事かを呟いているがそれが何かまではわからない。

ただ、どうしてだとかなんなのだとか呟いているように見えた。

再度、どうしたのかと尋ねてもやはり応答はない。

友人は私の顔を見つめたままじりじりと後ずさろうとする。

どうしたものかと、その震える体に近付こうとする手を払いのけ、友人は恐怖に慄いた様子で口を開いた。

「…どうして……なんなの…一体なんなの!?」

友人は私を見て叫んでいる、私には訳がわからない。

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主人公が亡くなってるけど、亡くなった本人はそれに気付いていないで行動してるとか?

私にも訳が判らない