不審者見ませんでしたか?

短編2
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不審者見ませんでしたか?

結構有名な話。

ちょっと変えて…

長いですが…

サラリーマンの佐藤は都心にしては静かで住みやすく、駅からも近いのマンションに住んでいた。

ある日曜日の朝。

マンションの下が騒がしい。玄関を出て9階から下をみると人だかりが出来てた。警察も来てるみたいだ。

「何かあったのか?」

しかしせっかくの休み、仕事で疲れた体を休めようと思い部屋に戻って行った。

まどろみの中、タイマーでテレビが点いた。

《…のマンションで……さんが殺害されてるのを……》

「ん?うちのマンションじゃん…さっきの人だかりはあれだったんか」

体を起こしてコーヒーを煎れる。12時。

「昼か」

などと、事件のことは気になったがいつもの休日を過ごした。

その夜。

ピンポン…

チャイムが鳴った。

23時。

「こんな時間に誰だ?」

と思い、玄関の覗き穴を覗くと一人の警官がいた。

「夜分遅くにすいません、昨日起きた事件のことで--」

警官に事件のことを 聞かれ、不謹慎ながらもテンションがあがった。

「不審な人見ませんでしたか?」

と聞かれた。

佐藤は昨日の夜不審な人物を見ていた。 仕事から帰ってきてエレベーターに乗る際にすれ違った人物。

下を向いていたが目付きは悪く、寒くもないのに革の手袋をし、逃げるように去って行った人物を見ていた。

「まさかおれお手柄?」

などと考え、その警官にドア越しに昨日見たことを全部言った。

自慢げに話しているといきなり玄関が開いた。

「え?」

鍵はかけてたはず。

意味がわからなかったが、フと思った

「そういえばおかしい、なんで夜中に警官がしかも一人で……あ…」

理解した。

そして警官が帽子をとり

「その不審者…こんな顔だったでしょ」

怖い話投稿:ホラーテラー ジャムおじさんさん  

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