中編3
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猫とわたし

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これは私が約八年前に体験した話のひとつです。

当時私は小学六年生でした。

私は六年生になる前に家庭の事情で市内に引っ越したばかりで、引っ越した先は都会から離れかなり田舎の方にきました。

周りは工場ばかりで、家の裏には干潟と公園、それと野鳥観察館がありました。

ですが家の近くにはコンビニ一軒しかなく、買い物には不便でよく自転車で30分程行った所にある24時間経営のスーパーへ買い物に行っていました。

そして、私がこの恐怖体験をした日も買い物に行く所でした。

私の親はかなりの豪酒で、夜中でも買い出しによく行かされていました。

当時は未成年でも親のお遣いと言えばお酒が買えたためこの日もお父さんに行かされて自転車に乗ってビールを買いにスーパーへ向かっている途中でした。

スーパーへ行くには当時通っていた学校の裏に公園がありそこを大回りして公園の周りにそって行くとスーパーがあったんですが、この日行かされたのは真夜中の2時ではやく眠りたいためもあり公園の中を通って近道をしようと思っていました。

ですが、学校の裏までくると道のど真ん中に何かが横たわっていていました。

私は何かと思い近づいて見てみると横たわっていたものは猫の死体でした。

しかもただの死体ではなく、その猫の死体には頭がありませんでした。

首から下しかなく見た瞬間に涙が出て私は一旦自転車を降り号泣しながら近くからダンボールを見つけ出して猫に素手が触れないよう猫の死体を車に轢かれてしまわぬよう道の端へと移動させました。

しばらくそこで手を合わせると私は自転車に乗り直しはやく帰りたくてスーパーへと急ぎました。

行きは近道のため公園の真ん中を通りスーパーへ行きました。

行きは特に何も無かったのですが、私の恐怖体験はここからが始まりでした。

お酒を買い終えた私はすぐさま自転車に乗り来た道を帰ろうと道路を横切った瞬間でした。

急に自転車の後ろを誰かに引っ張られたように自転車が後ろへと下がったんです。

私は急な事に驚いて振り向いたんですがそこには誰もいませんでした。

それに下を見てもゴミや草などもまったくなく、ましてや道路の真ん中です。

何もないのに何故自転車が後ろへと下がったのか、考えても考えてもわかりません。

私は漕ぎ出そうとした瞬間だったので足も両方ペダルに乗っていた。

なのに一体何故

そう考えると私は一気に不気味に感じて早く家に帰りたい一心で自転車をこいで来た道を戻っていきました。

公園の中は電灯が所々に立っていたんですがやはり薄気味悪く感じ怯えながら漕いでいたらその時、猫の鳴き声が聞こえました。

今考えれば公園なのだから猫の鳴き声がしても特におかしい事はないのですがなぜかその時私は自転車を止めてしまったんです。

そして電灯の近くに立っている一本の木の方から鳴き声が聞こえ私はそこをよく見て見ました。

そしたら、その木の横から猫が私の方を見ていました。

その目は光っていて、私は猫が大好きなんですがその猫の姿はとても気味悪く感じ自転車を再び走らせようとした時に私は気付きました。

その猫の柄は、三毛猫だったんですが私が見つけた猫の死体も三毛猫でした。

ただの偶然かもしれないのですが、木から覗く猫の姿は身体は見えなく私は一気に怖くなりすぐそばの出口から公園を出ると家へと向かいました。

そしてその途中学校の裏を通ったのですが、そこには私が道の端へ移動させた三毛猫の死体はありませんでした。

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小学生の実子に夜中に
酒を買いに行かせる親のほうが
恐ろしいと思うがなぁ

深夜にそんな遠いところまで酒を買いに行かせる親が恐いね。