短編1
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彼女の努力

彼女は職場の同僚である彼を愛していた。

彼女の容姿はお世辞にも美しいとは言えず、同僚は皆彼女の容姿を馬鹿にしていた。

彼は美貌と才能に溢れていたが、他の同僚の様に彼女を馬鹿にしたりなどせず、とても優しかった。

その優しさに、自分が釣り合うはずがないと嘆きつつも、彼を想う気持ちを止められない。

彼女は彼に愛されたい一心で、美しくなる為の努力に全てを費やした。

その甲斐あってか、彼女は誰もが羨む程美しくなった。

今まで彼女の容姿を馬鹿にしていた同僚達も、女は羨望の、男は憧れのまなざしで彼女をみる様になった。

そして彼女はついに彼に告白をし、彼もまた彼女を愛していると熱く告げた。

翌日、彼女は会社の屋上から飛び降りてこの世を去った。

屋上に遺された遺書にはたった一言、『戻りたい』と書かれていた。

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整形したわけではなさそうなんだけど、
なんでまた振ったんだろね

みなさんコメントありがとうございます。
porco様のおっしゃったとおり、
彼は、
「僕も愛していたよ。醜かった頃の君を...」
と言ったのでした。

彼が醜かった彼女を愛していると熱く告げたんじゃない?
告げただけで成就してないっぽいし

本当はそのままの自分を愛してほしかったんだろうね。

何らかの理由でふられ、(綺麗なまま、)よりを戻したいのか?
彼の本性を知り落胆、醜いながら優しくされていた、あの頃に戻りたいのか?
後悔、自責の念、あるいは目的を達成した虚無感から昔の自分の体に戻りたいのか?

…なんだろう。わからない。