怪談「ア・イ・シ・テ・ル」

中編2
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怪談「ア・イ・シ・テ・ル」

あれは・・・

定年退職をしたRさんがある会社の警備員に再就職して、間もなくした頃の体験談です。

「これで社員さん全員帰られたから見回り頼むわ。」

先輩に夜の見回りを頼まれたRさん。

「そうそう。今日は2月14日だったよね?」

と、聞かれたたRさん。

・・そうですが・・・。何か??

と、聞き返すと、

「いやいや。バレンタインデーだなって思っただけだから。」

「でわ。行って来ます。」

元々幽霊や怪奇現像の類いは全く信じて居ないRさんは深夜のオフィスの見回りに全く抵抗が無かったそうです。

真っ暗なフロアーを懐中電灯を照らしながら歩いていると、あるフロアーから、

・・・カタ、カタ、カタ、カタ、カタ・・・

と音がしたので、音の近くに恐る恐る近くと、電源が切られていないパソコンが一台目に止まりました。

「誰かおられますか??」

とRさんは懐中電灯の明かりをパソコンの置いてあるデスクに向けると人影が見え驚いたRさんだったのですが、

社員さんが残業しているんだと思い、

「夜遅くまでご苦労様です。真っ暗なので電気でも着けましょか?」

と、パソコンの方へ近づきまた、懐中電灯を照らすと・・・

???????

さっきまで人影を感じてたのに誰も居ない。

恐る恐るパソコンの画面を覗き込むとそこには・・・・

・・愛してる・・・

・・愛してる・・・

・・愛してる・・・

と打ち込まれている・・・

・・カタ、カタ、カタ、カタ、カタ、カタ・・

・・愛してる・・・

・・愛してる・・・

また、キーボードを叩く音が目の前でなり、キーボードを見ると・・・血まみれでした。

(急いでここから離れなければ・・・)

と、思い振り返ったRさんの目の前に、手首から血を流した女性がこちらを見ながら立って居ました。

「うゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ。」

と、声をあげたRさんに女性が、

「あ・い・し・て・る・部・長」

Rさんは無我夢中でその場から離れて同僚の先輩に今起きた事を話すと、こんな話しを聞かされました。

数年前の2月14日。

当日、この会社の部長と不倫をし結婚を迫ったOLの女性が居てたんですが、その夢叶わず女性が命を経ったという悲しい事件があったそうです。

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