短編1
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ガード下

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これは、私の母が20年ほど前に体験した話です。

その日母は帰りが遅くなり、疲れもあってゆっくり車を運転していたとのこと。

母の車の前に2台車が走っていて、ちょうどガード下部分を通過しようとした時

前の車2台が減速し、突然物凄い勢いで急発進

それもまるでなにかから逃げるかのように好転するのではないかという運転の仕方だった。

母は[なに遊んでんだか]と思いながらその後を走り、丁度その2台がおかしな行動をとった場所になった時、ガード下部分に何かがぶら下がっているのが見えた。

それはよく見ると、人であったと

下半身のない、上半身だけの人が、ぶら下がっていたのだ

母は[うわあああああああああああああああ!!!!!!!!]と叫びながらアクセルを力いっぱい踏み、すぐにその場から離れ、コンビニに停まり家に電話をかけ、恐怖で車から降りられなくなって駐車場まで迎えに来てもらったらしい。

その後、近所に住んでいる大学生が電車に飛び込み自殺したことを知った母は、その大学生の写真を見て鳥肌が立ったらしい。

その自殺した大学生は、あの時ガード下に見えた彼だったのだ。

前の車もおかしな動きをしたということは、前の車も同じものを見たのだろう。

それから20年経った今でも、母はそのガード下を通ろうとはしない

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