中編3
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家族旅行。

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これは一年前に起こった出来事です。

その日は家族で旅館に泊まることになっていました。

久々の遠出で私は疲れていることもあり

一番先ににお風呂に入ることにしました。

かなり前に建てられたこともあってか少し変な匂いがしました。

しかしその時はあまり気にしませんでした。

お風呂に入っていると。

スッ スッ スッ と足音が聞こえてきました。

「あれ誰か来た?」

ドアを少し開けて覗いてみることにしました。

あ、女将さんだ。

そういえばさっきも見たけど綺麗な人だったなぁ。

しかし一瞬にして私は凍りつきました。

女将さん一人ではなくもう一人いたのですが

その人は女将さんに引きづり込まれている様子でした。

何が何だか分かりませんでした。

しかしその人も女将さんも血が服に所々飛び散っています。

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「ヒッ」

その目の前の光景が恐ろしすぎて思わず声を出してしまいました。

すると、

shake

「なんだ、誰かいるのかあ?」

女将さんはあたりを見渡している様子です。

急いで戸を閉めました。

このときも震えが止まることはありませんでした。

あの時の女将さんの顔は別人と言っていいほど豹変していました。

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そしてまたスッスッスッと足音が聞こえました。

今度は遠のいているようでした。

私はそれを確認し、足早に風呂場から去りました。

家族がいる部屋に行くと

父、母、姉が震えながら待っていました。

母「やっと来た。今あなたを待っていたの

  今からみんな帰り支度を素早くして」

私はすぐにその言葉を理解できました。

母も父も姉もさっきの女将さんの姿をどこかで見かけたんだ。

私は詳しく聞こうと思いましたがそんな空気ではないことを

すぐ察知しました。

父「女将さんには俺が話してくる」

母「気を付けてね」

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話はついたようで私たちは足早に旅館を出ました。

新幹線で来たので駅までは歩かなくてはいけません。

駅までの道は暗く細く人通りが少ない感じでした。

父「お前はさっきから何も聞いてこないがお前も何かを見たのか?」

「うん、お風呂場でね。お母さんは何を見たの」

母「分からないことを聞きに行こうと思って廊下を歩いていたの。

女将さんのところにたどり着くまでに部屋がいくつかあって

全部戸が少し開いていて覗けたのよ」

「そしたらね血だらけで倒れている人がたくさんいて普通のところではないと

 思ったのよ」

姉「少し遅かったら私たちも・・・」

母「やめなさい。今は帰ることに集中しましょう」

トイレ行きたくなっちゃった・・・。

「ちょっとトイレ探してくる」

しかし暗い道にトイレなどあるはずがなく

当たりをいくら見渡してみても・・・

あれ、後ろから誰か来てる??

「お母さん、後ろに誰かいない?」

そう言うと父も母も姉もビクっとして後ろを振り返りました。

まだ遠くのほうにいるようではっきりは見えません。

だんだん近づいてきました。

shake

父「うわ、みんな逃げろ」

みんな一斉に走り出しました。

無事に駅に着き足早に新幹線に乗りました。

母「あれは間違いなく女将さんだわ。」

父「恐ろしいな。」

私も一瞬さっきの光景が目に入りました。

あれは間違いなく血だらけで千鳥足で歩いてくる女将さんでした。

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しかし私以外まだ気づいていないみたいですが

言わないほうがいいのでしょうか。

後ろの席に座っている女将さんの存在を。

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shake

つーかまえた。

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早く言わないと!と思ってたら遅かったー!確かにビビったわ

早く言ってあげてください!(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

怖い、、、
最後のはマジビビった(´;ω;`)

怖!!

…過去に起こった出来事ならば、その後どうなりました?