短編1
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幼い頃の体験

自分がまだ四歳だった頃

山の手線のホテル街で有名な駅の近くにあるマンションに住んでいた

そのマンションは隣が墓地で、エレベーターからは見えないのだが、階段を通ると思いっきり墓場が見える

そこではよく不可解な事が起きた

玄関は人が来たのを感知して灯りがつくシステムだったのに昼夜問わず人がいないのに付いたり消えたりした

両親の結婚記念のオルゴールはスイッチを押さないとならないのにこれもまた昼夜問わずなる

メロディは

テーンテーテテン♪テーンテーテテン♪

といったよくある結婚式の入場の音楽であった

その頃はまだそれが怖いという概念がなかった

ある日、外食をした帰りに、

自分はエレベーターよりも早く上がれる事を自慢したくて階段を駆け上がった

ふと、外を見ると白い服を着た女性が立っていた

気にはなったがその話は両親にはしなかった

翌日、祖父が急に容体を悪化させなくなった

元々身体が悪く入院していた身だったからしょうがなかったのかもしれない

葬式の帰りに、いつものように階段を駆け上がり、ふと墓場の方を見てみると

白い服を着た女性がこっちを見ながら笑っていた。流石にこれは気持ち悪いと思いつつ、家に入るとオルゴールが鳴っていた

しかも鳴りすぎて電池が弱くなったのか、それとも何かの仕業なのか

オルゴールの鳴り方が

「デ、デデ、デ、デェ…ェデデ」

のように不気味に低い音を出していたのを覚えている

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