中編5
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深夜のクワガタ虫捕り2

今から7~8年前の事です

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友人の誘いでクワガタ虫捕を撮りに行く事になった

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友人の名前はH君 彼もまたクワガタ虫捕りのプロ というより俺が教育してプロにしたてたと言 っても過言でもない

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彼とは アマチュア無線で知り合った俗に言う悪友

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丁度7月前半だった 夜9時位かなぁ 彼が家に来た

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なんやかんやで俺の車で行く事になった

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時間効率を考え 宇治田原町の3ヵ所→和束町3ヵ所→木津川市の2ヵ所とタイムスケジュウルを考え移動

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今日は金曜日ということもあり 行く先々でクワガタ採取の人いて思うよう数が捕れない

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二人とも不満大爆発状態!!

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そこで 何時も沢山捕れる木津川市の必殺のポイントに行く事にした

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その場所は奥深い山の中 アスファルトの道から砂利道になりそこから100m程の所

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道がY字になっていて右の道が少々入った所で行き止まり

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左はさらに山奥へ続く道

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そのY字の先がこんもりと土を盛られた山になっていて そこがクヌギ林になっていて

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毎回 沢山捕れるのだ 

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そして その土を盛られた山の左向こうには 小川はさんで無数のお墓群がある

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何を隠そう その土を盛られた山とは古墳なのだ

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京都の南部から奈良にかけては こういった古墳が沢山存在する 

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俺自身、そこでクワガタ採取し本日の閉めとしたかった

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すでに 時間は23時をまわっていた

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「今日は日が悪いやぁ どうせ帰り道やし 最後に木津川市のあのポイント行って帰ろか?」

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そう言うとH君「あの場所この前行ったけどあまり捕れへんかったし・・・」

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俺 「何言うてんねぇ ここがメインやないか ここ行かな帰れん」

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H君「そこは いまいち捕れへんしもう今日は帰ろう」

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俺 「お前アホちゃうか ここ行かな今日は終われへんやんけぇ」

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と、言い合いになる始末

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結局俺がハンドルを握っているので 嫌がる彼を無視し、そのポイントへ車を走らせた

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現場に到着車を止めた

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「行くぞ」そう言い車から降りた しかし彼は降りようとしない

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何か様子が変

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「どないしたんや お前なんかあったんか?」

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そう聞くが 「別に何も・・・」と黙りこんだ

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「何やねお前 怖いんか?お化けでも出たんか?」

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そう言うと 1週間前彼が体験した事を話しだした

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彼の話をまとめると こうだ

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先週の夕方6時半位にこの場所に到着 何時ものように虫捕りをしていると背後から

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「おい!」と自分に対して歳いった男の声が聞こえた

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一瞬ドキッ!とし 手を止めあたりを見渡した

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それもそのはず 他人の土地に進入し クヌギの木の穴に 揮発生の高い有機溶剤を流し込み中にいる虫を追い出しているのだから

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あたりを見渡したが 人がいる気配すらない

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夏場の夕方は まだ明るいため周りに人気があれば確認出来るはず

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ひょっとして錯覚か? そう思い さらに今度は花火の煙玉で木の中の虫を追い出しをしていた

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すると またしても「おい!」と 今度はさらに大きな声 怒られている感じだ

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しかしあたりを見渡しても誰も居ない 変だなぁと思いながら

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その声がしたあたりへ行ってみた 自分のいる所から10m程の場所へ

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たしか この辺から声がしたと思い 周りを確認するが 見えるのは 樹木と前方にあるお墓群だ

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ふと 足元を見た 何か焦げた木片が積み木のように散らばっているのを発見した

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何だろう?と思いその木片を見て 一瞬わぁっと思った

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それは いくつもの白木のお位牌だった 誰かがここで燃やした跡だ

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その時だ その積み木状に重なった焦げた位牌の下から 突然手がにょきっと出てきて彼の足をつかもうとしたのだ

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そしてその手と言うより肘から上の部分が 後退りする彼を追いかけて来たのだ

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必死に自分の車まで逃げて走った 

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車に乗り込んでも あの手がまだその辺に居そうで 足元のアクセルの所から出て来るんじゃないかと心配でならなかった

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めっちゃ びびったし心臓が口から出そうな位怖かった

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「だから俺は行かへん」と 俺は「それは木の枝なんかを踏んだ時その曲がった部分が自分の方へ当たったんちゃうん」と言ってやった

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「じゃぁ木の枝が腕時計しとるんか」と 彼が言った、そう言う彼を車に一人残し

俺は でかい懐中電灯と虫かごを持ってそのポイントへと歩いた

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真っ暗な轍の付いた砂利道を歩いた 時より道を横切る様薄い くもの巣がはっているのが伺えた

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このポイントは今日は俺が最初のハンターだと確信した

やはり カブト虫やクワガタが虫沢山木のミツに群がっている

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思った以上にクワガタ虫を採取出来た 

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気持ちに余裕が出来た俺は、H君が見た位牌の燃えかすを探して見た

懐中電灯の光がそれらしきものを照らした あった!これかぁ!そう思い恐る恐る

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それに近づきその燃えかすを確認した

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ただの木屑の燃えかすで 白木の位牌じゃ無かった

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長靴でその木屑を蹴飛ばした そして あたりをライトで照らしたが何の変化もない 

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ただ左前方のお墓群が少々気味が悪い程度

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帰ろうと歩き始めた時だった

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右前方の林の中から 「ガサガサッ」と音がした ん!?と思い懐中電灯で音がした方を照らす

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しかし何も動くものが確認出来ない しばらく

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その方向へライトを照らすが何の変化も無い しばらくして、また「ガサガサッ」とライトを照らしている所あたりから音がした

多分 狐か狸かな そう思ったがどうも様子がおかしい

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そのガサガサ音が 段々 こっちに近づいて来ているのが伺える しかしライトには何も見えないどころかその音のする所の草木が動きもしない

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だんだん近くまでせまって来た 

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ヤバイ!そう思い走り出したかったのだが 走って逃げても追いかけて来るんちゃうか

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もう一人の自分がそう言い聞かせた

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そのガサガサ音はおれの2~3m位の所で止まった

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ライトをあてるも目には見えないが 奴は確実に俺の前居るのがわかる

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為体の知れない何者かが

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しばらく沈黙がつづいた

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どっちが先に仕掛けるかっていう雰囲気

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奴には俺の姿は見えているはず しかし 俺には見えない

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なぜか冷静に考えた時だった「はっはははぁ」 耳元で低い男の笑い声がした

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俺は、とっさに走り出した 猛ダッシュだ

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その走り始めた時だった、左肩に何かにぶつかった感触があった

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奴は俺のすぐ横にいたのだ 自分の車まで必死に走った 半分怖かった!

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やっとの思い車に乗り込んだ 彼が走って戻って来た俺に「お化け出たんか?」と一言った

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「うわぁ蛇がいたから逃げて来た」と嘘を言い車をスタートさせた

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俺 一人で行って良かった もしH君も一緒だったら彼、気を失っていただろう

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しかし あの声の主は何だったんだろう?

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もしかして妖怪?それとも古墳を守っている霊?

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これもまた妙な経験でした

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あゆさん 本間やばかったですよ!

怖い...

どっちが仕掛けるかなんて度胸がありますね。

目に見えない人が笑ったのは度胸があるのを称賛したからかも。

ビビリなワタシなら気絶してます(  Д ) ゚ ゚