短編2
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テレパシー

……また見えた。

そんな繰り返し

夢で見た光景が目の前で起きて

……また、聞こえた。

突然の声

言われた通りにすればいい結果が待っていて

そうだね、最初は違うと思ってたけど

きっとそうなんだね

これは特別な能力だって。

そんなこと思って

誰も信じなくたっていい

ただそれでうまくいっていれば

ほらまた同じことが目の前で起きてる

いい方向ならそのまま進めばいい

もし悪い方向なら、避ければいい

いつだって守られているんだね

そうだな、たとえば

その光景が見えた時に幸せを感じたなら

普段はできないようなことができたりうまくいったり無理だと思ってたものを乗り越えたり

不幸を感じたとき?

死にかけたりした時が一番強いかな

海に溺れた時とか こっち って声が聞こえたり

もちろんその場にいる人の声じゃないけど

あとは誰かが何かを隠して言わない時に

こうなんだよ って教えてくれる

けどその言葉を知らなかったりする

その声の人は誰なのかって?

俺知ってるんだよね

2人いるんだけどそのうちの1人なら

その1人は俺が小さい時に亡くなった血の繋がってるおばあちゃん

ほんとに小さい時に亡くなったのにいろいろ知ってる

もしかしたら俺の守護神とかやってるのかも

小さい時にそのおばあちゃんの名前ずっと連呼してたんだって

親が言ってた

多分 ここにいます ってアピールかな?

それでもう1人なんだけどさ、

俺にも分かんないの

俺もずっと1人だと思ってた

ちょっと俺より霊感とか強い人に2人いるって言われたんだけどね

まあ幽霊が見えるとか言ってる人だけど

その人の話はそのうちするよ

俺は幽霊が直接見えるわけじゃないけどね

感じとれるけど

それで最後に

あなたの後ろにも、いるよ

Concrete
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