短編2
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私の赤ちゃん《1》

これは、僕と友人の薄塩が小学5年生の時の事。

正直、結構トラウマになっている話だ。だからこそ、ちゃんと書きたい。

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その日、僕等はとある廃病院の前にいた。メンバーは、

・僕

・友人の薄塩

・薄塩の姉ののり塩(のり姉)

だ。きっかけは、のり姉が肝試しに行こうと言った事から始まった。小学5年生の冬休みの事だった。

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残念ながら場所は書けない。2階建てで2棟建ての産婦人科、とだけ書いておく。

そして、そんな建物が近くに思い当たっても、絶対にそこには行かないでほしい。心から。

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病院の中は、廃院してからかなり経つのにまだ綺麗だった。壁は淡いピンクや黄色。沢山の可愛らしいイラストが描いてある。

侵入は簡単だった。1階の窓に割られている所があったのだ。ご丁寧に箱まで置いてあった。前にも、ここに肝試しに来た人達がいたんだろう。

そんな訳で僕等は、1階の窓から侵入し、今、1階の廊下を歩いている。

最初は受付所。かなりこざっぱりとしていた。

その次は医師や看護師の待機室。とくに変な所は無かった。

診察室。順番に入っていく。

ひとつめ。何も無い。

ふたつめ。何も無い。

みっつめ。何も無い。

・・・・・・。

結局、診察室では何も起きなかった。

次は分娩室。入れなかった。・・・当たり前か。

次は・・・・・・遺体の安置室。捜すのにはかなり苦労した。

薄塩が呟く。

「産婦人科にも、あるんだな。」

のり姉が言う。

「バカだねー。全ての出産が成功する訳ないじゃん。」

はっっ、と吐き捨てる様に言う。

「それに、・・・殺す為に来る人もいるんだよ。」

「え?それって・・・?」

僕が答える。

「堕胎・・・ですよね。」

のり姉が頷く。

「確かに、仕方がない人もいるのかもしれない。でも・・・。」

のり姉が、ぐっと顔を歪ませた。

「遊び半分で子供作って、折角出来た命を棄てるのは・・・許せない。」

ドアノブに手を掛ける。

「」

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続きが猛烈に気になります(o^-'')b グッ!
実話なんですよね。毎回驚愕の内容ですね。

ワタシも子の親なのでのり姉同様せっかく出来た命を絶つのには反対です。どんな理由があっても...

のり姉がなぜそこまで嫌うのか題名と共に気になります。次回作をお待ちしてます!