短編2
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私の赤ちゃん《2》

結果から言ってしまおう。ドアノブは開かなかった。ガチャガチャ回してみても、押しても引いても、びくともしなかった。のり姉が言う。

「拍子抜けするねー。ま、当たり前かな?」

僕等は、今度は病室が並ぶ方へと向かった。

廊下の壁には、可愛らしいイラスト。大きなガラスの板があって、その向こうには幾つもの保育器が置いてあった。

当たり前だが、もう誰もいない。

病室を、ひとつひとつ覗いていく。

診察室と違って病室は色々な忘れ物があった。

子供からの手紙らしく、全部平仮名で

「さっかーをしたいのでおとこのこがいいです。」

等と書いてある折り紙もあった。手紙のつもりだったのだろう。

肝試しにあるまじき、和やかな空気が流れた。

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まぁ、でも、別に何もいなかった訳では無い。

只、病院というのは元々霊的な物を寄せ付けやすい。いるのは、そこら辺にもいる様な浮遊霊ばかりだそうだ。・・・僕には見えないけど。

のり姉がぼやく。

「お爺ちゃんお婆ちゃんばっかり!」

薄塩はなんだか嬉しそうだ。

「・・・目に優しい。」

僕には何も見えないけど。

「コンソメ君、あそこ、お婆ちゃんいる。」

あ、見えた。

「あっちにはお爺ちゃんね。」

出た。

「・・・これ、薄塩達にはどう見えてる?」

薄塩が嬉しそうに答えた。

「グロくない。見やすい。」

「・・・そう。」

あれだ。緊張感の欠片も無いってこの事だな。

どうやら僕は、何処に何がいるかを教えてもらはなくては見えない様だ。

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最後に僕等が着いたのは、棟の最上階の端の部屋。

引き戸に手を掛ける。

その部屋の中、《彼女》はいた。

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