短編2
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トラウマ

こんな風に言うと、冷やかされたり馬鹿にされたり、誹謗中傷、非難の嵐を受けますが、霊感がありました。

過去形なのは、封じてもらったからです。

普通の生活を送りはじめて、やっと以前の感覚が異常だったと思えるようになりました。

夜中、枕元にずぶ濡れの女性が現れたり、明らかに平安時代の衣装っぽい男性とすれ違ったり。

疲れて家に帰り、玄関入った瞬間、天井から髪振り乱した女性が突然背中にドカッと降ってきて、そのまましばらくオンブ状態…。

昼寝していて、ふと目を覚ますと青白い顔をした人達が六畳の部屋にギュウギュウで立っている。

小さい頃からそんな感じだったのでずっと我慢していました。

人に相談する、と、言うことは、あらゆる意味で破滅的でした。

嘘吐きだと罵られ、頭がおかしいと避けられてしまうので。

こんな私ですが結婚、出産後、煩わしい恐怖とおさらばしたい!本気でそう思ったんです。

そこで、有名な方にお祓いして頂きました。

私の話をこれっぽっちも否定せず聞き入れてくれたこと、今まで生きてきて本当に嬉しかったですね。

「霊魂はアナタに助けを求め、現れていたんですよ」

そう言われました。

でもそうならば、挨拶しながらとか、もっと明るく現れてほしかったですね(笑)

それと、霊感が強い!と自分では思っていたのですが、勘とは関係なく、色々なものが見えていたのは守護が(守りが)弱かっただけなのだそうです。

特別だと思って我慢していた霊体験でしたが、私は凡人でした(笑)

お祓い後は、なにも起こらない日々を送ってます。

眠って、途中、金縛りに合わずに朝を迎えられること!まずこれが本当にすごい幸せでした。

霊なんていない!そう思うひとの世界には、きっといないんでしょう。

霊はいる!そう信じていた私にも原因はありました。呼び寄せていたのかもしれません。

今はもう平和なのに、体を乗っ取られそうになる時の、あの、血圧やら熱やらがカーッと上がり意識が遠退く感覚は今でも忘れられません…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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