中編4
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Twitter 3

music:1

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「こっちこっち!」

空がこっちをみて手を振っている。

「悪い…電車混んでておくれた…」

「いーよいーよ!なんでも頼んでいいぞ。バイト代出たから奢ってやるよ」

「流石空くん。ご馳走になります」

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空から電話があったのは昨日。

話したいことがあると言われ、今日空と待ち合わせをしていた。

待ち合わせをしたレストランは平日なのにも関わらず家族連れで賑わっていた。

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店員を呼び、注文をする。

「そういや…話ってなに?」

「あ、ああ…倉木のことなんだけど」

「う、うん。それで?」

「俺さ、倉木の法事行ったんだ」

「行ったんだ…」

「ああ。それでさ、倉木の家が母子家庭だったの覚えてる?」

「あ…そういや、そうだったな…」

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「法事行った時さ、倉木のお母さんいたんだけど…」

「うん…」

「まだ”犯人探し”してるって言ってた」

「そう……」

そういえば不意に思い出した。空と倉木は幼馴染だったってことを。

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「…それで、なにが言いたいんだ?」

「…空、俺さ本当の事言おうと思う」

「…は?意味わかんないこと言うなよ。”あれ”は事故だろ」

「じゃあ…さ、事故なのになんで”犯人探し”してんだよ…」

「それは…」

「警察は事故だと思ってないからだろ?…倉木の母さんも…」

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「…もう終わった事だろ。やめよう」

「でも…もし”あれ”が…」

「やめろ!!!!!!!!!!!」

気付いたら大きな声を出していた。

「…大介ごめん…」

「俺の方こそごめん…」

その後、空はこの話題の話をもうしなかった。

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「美味しかった…久しぶりにちゃんと食べたかも」

「それは良かった!w」

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「じゃあ俺こっちだから。またな大介」

「おう!またご馳走してね」

「次はお前だろ〜?w」

「了解wまたな!」

俺は空の姿が見えなくなるまでずっと眺めていた。

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〜空〜

「大介怒ってたな…」

大介と夕飯を食ってお別れした後の帰り道、俺はさっきの事を思い出していた。

「悪いことしたなー…」

俺はTwitterを開き、呟いた。

”友達わず〜”

…そういや、この頃大介のツイートをみない…

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あいつ、やってないのか?

「大介のフォロワーさんは誰かな〜」

見ていくと、見たことのある名前があった。

「夏実…って、大介の元カノだっけ?」

ふ〜ん…

…あれ?

「…康子…?」

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誰だ…誰か知り合いで康子という名前の人がいた気がする。

「…あ…あいつか…」

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ガン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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家に着いた俺は、風呂に入り携帯を弄っていた。

「空にLINE送ったんだけどな…返信が来ないな…」

まだ家についてないのかな。

その時はそんな風に思っていた。

「…Twitter開いてみるか…」

空は暇さえあればLINEよりTwitterばかりしている奴ということを思い出し、さっそく開いた。

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ツイートを見てみる。

”友達に会う( ̄▽ ̄)”

”友達わず〜”

が、最近のツイートだ。

「やっぱまだ着いてないだけか…」

〜♪

「うわっ。誰だよ…田所さんからだ…」

俺は不意に先日あったことが頭の中を駆け巡った。

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田所さん…

あいつが夏実を殺した。

あいつしかいないと。

だからと言って電話を無視するわけにも行かず、出た。

「…はい」

「田所です。夜分遅くにすいません」

「いえ…大丈夫です」

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「少しお時間ありますか?」

「え?い、今ですか?」

「はい。本当はそちらに向かいたいのですが、電話でお聞きしたいことがあるのでよろしいでしょうか?」

「はい…」

「小林さんは、ついさっきまで何をしていましたか?」

「…へ?あ、えっと友達と会ってましたけど…」

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「その友達というのは…?」

「三浦空という人ですが…」

「そうですか…小林さん、心して聞いてください。さきほど、三浦空さんと思われる死体が見つかりました」

「…いまなんて…」

「先ほど三浦空さんと思われる死体が…見つかりました」

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「…本当にそれ空ですか…?違うんじゃないんですか…?」

「残念ですが…」

「…すいません。切ります」

ピッ

さっきまで空と会っていたのに…さっきまで話していたのに…こんなにも人の死はあっさりとしているものなのか…?

空空空空空空空空空空空空空空空空空空空空

「…空…」

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誰だよ誰が殺したんだよ誰が空を殺した?誰がソラを殺したんだ?誰ガ空ヲ殺シタ?ダレガソラヲコロシタンダヨ?

「空…そら…あああアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎」

身近な人がどんどん死んでいく。

想ったこともない、感じたこともない感情達が俺の中で混ざり合う。

哀しみとはなんなのだろうか?

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〜♪

「はい。田所です」

「小林です…」

「小林さん…今回の事は…本当に…」

「田所さん。お話したいことがあります。明日俺の家に来れますか?」

「分かりました…何時ごろお伺いしましょうか?」

「じゃあ…18時で」

ピッ

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俺は田所さんに、俺自身が思っていることを全部話す覚悟を決めた。

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3話 完

Concrete
コメント怖い
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23
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オモシロイ。

返信

続き読みたいです
悪魔の囁きに負けないでください
ふぁいとぉぉ(=^・・^=)

返信

犯人うぃる?
次回、謎が解明しそう。
どんな展開になるのか、楽しみデス。

返信

久しぶりの続編ですね。
一気に読ませて頂きました。

康子?がワタシ的に気になります。夏実の言葉も...

いよいよ確信に近付きましたね(((*>д

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続き楽しみにしています。

返信

なんだかもうそろそろ終わりそうな感じですね。
犯人は誰なんですかね…
因みに僕は夏実さんかと…w
続き楽しみにしております。

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また新たな展開になってきましたね
冬に怖さが引き立ちますね

返信

負けないで下さい……前回内容忘れちゃって読み直しが切ないです。。。わがまごめんです。でも早く続きが読みたいんだもん♡

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悪魔に負けないでくださいね!
続き楽しみにしています。

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