リサイクルショップ千石〜シリーズ11 人面瘡〜

長編13
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リサイクルショップ千石〜シリーズ11 人面瘡〜

私は中古品の買取、販売を行う店を営んでいる。名がなんともダサい…

『リサイクルショップ 千石』

まぁ、父がネーミングした名だが…

変更するのも面倒なのでそのままにしている。

ウチは代々、質屋を営んできたそうだが…

親の代から質屋では聞こえが悪いと、今の買取販売の形に変更したそうだ…

この店にはあらゆる品物が持ち込まれる…

その中には、何やら怪しい…曰く憑きの物まで含まれている

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最近、我が店で強盗だの心霊現象だのが相次いでいるのもあり…

情けない話だが、一人でこの店を切り盛りするのが、心細くなったので…

アルバイトを募集することにした。

表に張り紙を貼っていると扉修理会社の作業員が

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「バイト募集ですか?そうですよね〜雇った方が心強いですもんね〜僕もまさか、こんな早くに二度も工事に来るとは思いませんでしたよ!大変でしたね…」

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と、手を止め…水筒を手に取り口に含むと、ヘラヘラと話しかけてきた…

お前は、そんな事は気にしなくていいから、早く作業を終わらせなさい。このノロマ!

という、言葉をぐっと飲み込み、「ええ…」と、頷き店に戻った。

するとものの数十分ほどして、直ぐに一人の女性が入ってきた…

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「あのぉ…表の張り紙を見たんですけど…」

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綺麗な人だ…

鼻筋が通っていて目は小さくも無く大き過ぎも無く、口はプルんと色気を漂わせている…

スタイルも申し分ない…

よほど自信があるのかかなり短めのミニスカートを履いている…

確かに、綺麗な脚をしている。

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って…

ダメだ!

今までのことも含め、男性をウチは求めている…

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「住み込みでの募集ですよね…それでも構わないので、是非雇ってもらいたいんですけど…」

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と、表情に笑顔はないが、清楚な雰囲気が見て取れる。

この店の二階に一部屋、人が一人住める程の部屋が空いている。

しかし、相当、年季の入ったボロ部屋だ…男性ならば未だしも…女性が、となると…しかもこんな綺麗な人が…

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「えっとね…ウチの仕事、どんな仕事か分かるかな?」

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断るための口実を見つけるために質問をした。

すると

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「リサイクルショップですよね…実は私、以前…ジュエリー鑑定の仕事をしたり、ブランド品の鑑定なんかもやっていたんです。」

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え?

確かに、ウチは元が質屋…

その手のブランドからジュエリーなども数は少ないが、レジカウンターのガラスケースに入れ、取り扱っている…

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「えっとね…住み込みって事になる訳だけど…部屋…汚いよ?」

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「構いません。」

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そうは言っても、本当に汚れが酷い…

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「見てく?」

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「はい。」

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店を出て、店の左側に階段がある。

そこを上がって、奥の部屋は物置がわりに利用しているので…

などと説明をして手前の部屋の扉の鍵を開ける…

ふと、階段の下を見ると、扉修理の作業員が覗いている…

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ん?鼻の下が伸びて…

あっ!

この娘、ミニスカートだったんだ…

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「兄さん!そんなとこで油売ってないで早いとこ終わらせてくださいよ?」

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と声を掛けると、そそくさと作業に戻って行った…

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「イイですね…この部屋…何か探偵にでもなったよう…ガラスのテーブルに黒いシンプルなソファ…

でももともとなんの部屋だったんですか?」

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すでに部屋の中で、楽しそうに全体を見回しながら、ここへ来て初めての笑顔を覗かしている…

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「今君が言った通り…元は探偵事務所だったんだよ…その探偵は今何処に居るやら…

あの馬鹿…急に消えるわ、家賃は滞納するわ…とんでもない輩だったよ…」

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へえ…と、見回し終わると、決心したような表情で振り返り私の顔を見ると、深々と頭を下げ、

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「ここに置いてください!」

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と、ニコっと笑っていた…

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『皐月 美緒』

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と名乗った彼女を…

仕方なく、雇う事にはしたものの…

もし、万が一またあの狂人青田が来るようなことがあったとしても…彼女じゃあてにならない…

(シリーズ 8 を参照)

屈強なラガーマンのような男ならば、あてになったが…

まぁ、仕方が無い…

鑑定などもできると言っているし…

暫く、おいてやるとしよう…

美緒は仕事が終わる時間を気にした…

ウチは8時には閉めるからその時間にはうえに上がってもらって構わないことを伝えると…

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「7時に終わらせてもらえませんか?」

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と、聞いた…

何故かと聞くと、夜も仕事があるんです…

と答えた。

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「えっ…君、水商売やってるの?」

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全くそんな感じの女性に見えなかったので驚くと

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「やだ!違いますよ…居酒屋の厨房でもバイトしてるんです…ホステスなんて、私みたいな無愛想な女に勤まるわけないもの…」

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と答えたが…

私の店も客商売なのだが…と、少し複雑な気持ちにさせられた…

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入居初日、なんだが不思議に元気がない顔でウチに来た彼女は、少なめの荷物を二階の部屋に置き、小さな声で

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「今日からお世話になります…」

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と、また深々と頭を下げるた。

先ずは何から…と静かに聞き、今日は整理なんかをしてもらう…と伝えると、返事もせず仕事を始めていた…

何かあったのか…

翌日もあまり元気が無い…

店の中をもくもくと掃除をしている美緒に

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「なんだが昨日から元気が無いけど…なんかあったのかね?」

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と尋ねた…が…「なんでもありませんから」と、話したがらなかった。

修理が終わった、というか…付け替え終えた扉が開き、取り付けた鈴が店内に鳴り響く。

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『カランコロン…』

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「いらっしゃいませ…」

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美緒が掃除の手を止め、入り口を見ると、ハッと驚いて…持っていた箒を下に落とし、固まったように立ち尽くした…

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「こっ…こんな所に居たんだねぇっへっへっへ…美緒ちゃん…」

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入ってきた客は奇妙な声で笑うと、舌をベロっと出し唇を舐めた。

美緒の顔を覗くと青ざめている…

何事か?

と、新聞をカウンターに置き

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「お客さん…何か御用でしょうか?」

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と、尋ねると

下品ににやけた顔が、急に無表情に変わり

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「あんたに用はないよ…」

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と、さっきの声の倍は低い声で話した。

気味の悪い男だ…

とっさに、これはどうも怪しいと思い、電話を手にとった。

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……………

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「あっ…警察ですか?ああ…水澤さんですか…この間はお世話になりまして…ええ…今はもう…扉も元どおりに直りまして…ええ…いえ、今日はその事ではなくて…実は今、怪しい男が店に来てましてね…」

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…刑事の刈谷さんに、何かあった時に、ここにお電話くださいと、頂いた電話番号に電話をした…

その電話をしているのが、男にも聞こえたらしく…

目をまん丸にして私の顔を見た…

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「あっ…あんた!どこに電話してるんだ…?」

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「ええ…そうなんです。あっちょっとお待ちくださいね…」と受話器の口を手で押さえ

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「警察ですよ…水澤さんって、とってもハンサムな刑事さんでね。変わりますか?」

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と、受話器を差し出した。

すると、乾いていた顔が一気にビッショリと濡れると…

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「しっ…失礼しました!」

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と帰って行ってしまった。

また受話器を耳に当て

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「ははは、お忙しいところお邪魔だてしましてすみません…怪しい男、帰っちゃいました…はい、ええ…なんだか本当にすみませんでした。はい、では、刈谷さんにも宜しくお伝えください…はい、失礼します…どうもぉ…」

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と、受話器を置いた。

美緒はその光景を目にして、緊張が解けたのか、フニャフニャっと崩れる…

チョットチョット…今日もスカートなんだから…下着が丸見えだよ!

と目をそらし

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「あの男…ストーカーかなんかかい?」

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と尋ねると、溜まっていたものが一気に吹き出したのか、その場で「うわぁぁああん」と泣き出してしまった。

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その日は仕事にならず、部屋へ帰した。

後で話を聞かせてくれたが、あの男は前に勤めていた映画館の館長らしい…

その館長に酷いセクハラを受けていたそうだ。

それで、ウチに逃げるようにやって来たのか…

7時になると、何事もなかったように、私に挨拶すると、居酒屋のバイトへと出かけて行った…

その日の営業もあと少しといった時間、一人の学生が訪ねてきた。

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「こんにちは…あの…ここに姉貴が勤めてるって…」

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無表情が美緒に似ている。

彼は以前ここに来たと話した…

その時は、直ぐに店を出たと話したが、覚えてない…

もともと、客に興味がない私はよほどのことがない限り客の顔など忘れてしまう。

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「ギターで、『禁じられた遊び』を弾いた奴…覚えてないっすか?」

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その青年は覚えている。

後で、暗闇の中ギターを弾いていた…あれは霊となって現れたものだと今も頭にこびりついている…

列車に引かれ亡くなった子だ。

そうか、あの時、一緒にいた学生の一人か…

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店じまいを済ませる…

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『皐月 未来』

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と名乗った彼にコーヒーを入れ、美緒が帰ってくるまで色々と話した…

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「え?ミナミが?あの時ここに霊になって来たんですか⁉︎」

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正直、怖かったことを話すと、美緒にそっくりな笑顔で笑った。

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「ふふ…無愛想な店員だなってあの時思ったっすけど、そんなことないんですね…」

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と、何ともはっきり、私が気にしていることを話すと、途端に無表情になる…

どうしたのか?

目線が私の後ろを見つめている…

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「なに?どうかしたの?」

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「なんでこの店…こんなに霊が集まってくるんですか?」

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へ?

話を聞くと、さっき店内を見せて下さいと見て回った時にも何人も店内ですれ違ったと話した…

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「でも…すれ違った人たちは危ない者では無いですよ、貴方に憑いてる者では無くてこの店の商品に憑いてる者なので…ただ…貴方の後ろにいる奴は…」

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背筋がゾクゾクっと冷える…

脅かそうとしているのか…

しかし、その無表情が真実を物語っていて…なんとも不気味だ…

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「どうしよう…僕なんかじゃどうにもならないし…」

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やめてくれ…

途端に身体が重く感じてきた。

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その時、美緒が帰ってきた…

「戻りました…あれ?未来!何でここにいるの?」

と、可愛らしいキョトン顔を浮かべた…

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「姉貴に話があって、映画館行ったけど居ねえもんだから、聞いたらここだって…なんか館長、怒ってたぜ?なんかあったの?」

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「あんたは気にしなくていいよ」

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その理由は流石の姉弟でも話せまい…私は聞いたけど。

そんな事よりも、私は自分に憑いているという霊が気になって仕方がなかった…

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「未来君…その…さっきの話だけど、この霊は危ないものなの?」

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「すみません…変に怖がらせてしまって…姉と話がありますので、失礼します。」

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と、美緒と店を出て行ってしまう…

チョットチョットチョット!!!

何が憑いてるってのさ!

気味が悪くて夜も眠れないよ…

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風呂から上がり、裸のまま歯を磨き、短くカットした髪にクシを通す…

短い髪は、とくに風呂上がりと変化が見られない…少し切りすぎたかな。

と、クシを置いた。

ん?背中がムズムズと痒い…

アカスリで洗ったのにな…と鏡に背中を向ける…

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ひぉっ!?

ひょうきんな声を上げてしまう…

背中の手が届きそうで届かない微妙な位置に人の顔のような痣がある。

痣というか、デキモノのような…

頭に以前本で読んだ

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『人面瘡』

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という、記述がよぎる…

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『人面瘡(じんめんそう、人面疽)は、妖怪・奇病の一種。体の一部などに付いた傷が化膿し、人の顔のようなものができ、話をしたり、物を食べたりするとされる架空の病気。薬あるいは毒を食べさせると療治するとされる。』

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そんなものがある訳がない…

だが実際、私の背中にそれらしいものが出来ている…

そう見えるだけかもしれない…

明日、医者に行こう…

あまり変に気にすると本当に眠れなくなる…

と、その日は睡眠導入剤を2錠飲み、布団に入った…

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翌日、すっかり昨日のことなど忘れ、美緒と普段通り営業を済ませ、夕飯を食べて風呂に入る…何時ものように裸のまま歯を磨き、髪をとかす…ムズっと背中に痒みがある。

あっ…すっかり忘れていた!

と、鏡に背中を向ける…

げっ…大きくなっている…

やばいな…明日は絶対医者に行こう…

と、また睡眠導入剤を飲み、布団に入る…

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「いひ…いひ…いひ…」

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段々と眠気がさす頃、変な声が聞こえたような気がした…

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翌朝、また昨日のことなど忘れ、営業した…

7時になり美緒が居酒屋に出かける時間…

今日はこれで閉めよう…なんだが今日は疲れた…

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何か忘れているような気がする…

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商店街の弁当屋で海苔弁を購入し、店に戻ろうと弁当屋の女将に背中を向けた時…

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「あら?千石さん…背中になに入れてるの?カイロ?」

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あっ!そうだ!

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と、急いでうちに帰り服を脱ぎ、鏡に背中を向けた…

デキモノがグニグニと動く…

人の口のように見える部分が、パカッと口を開けると…

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「いひ…いひ…いひ…」

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と、表情を笑っているかのように変え声を出した…

そこからの記憶が無い…

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眩しくて、目を覚ます…

目を開けると、目の前に綺麗な顔をした女性がいた…

この人は誰だったか…

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「店長ぅ⁉︎…大丈夫ですか⁉︎私の声、聞こえますか⁉︎美緒です!聞こえますか⁉︎」

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あっ…美緒…

ガバッと起き上がる…

何故ここに?辺りをキョロキョロしていると、美緒がため息を一つつき

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「こんなところで、上半身裸で寝てるんでビックリしましたよ…寒くないんですか?風邪ひきますよ…お酒でも飲んだんですか?」

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え?

私は酒など飲んでいない…

何があったのか…と考えたが思い出せない…

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「いや、すまん。えっへっへ…」

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とゴロンと笑いながら寝転んだ…

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「最近、物騒なんですから…お店の鍵くらい閉めなきゃダメですよ…」

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と、美緒はブツブツと喋りながら店の方に出て行った…

チラッと出て行く美緒を見る…ピンクのパンツか…

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昨日の事が思い出せない…

営業中、ずっと考えたが思い出せない…

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「なにボーっとしてるんですか?お客さんですよ!」

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はっ!

っと、気がつくと、刈谷さんが目の前にいた…

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「いやぁ…今日は非番で…ははは…来ちゃいました…」

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刑事の時の刈谷さんとは全く違った雰囲気…

優しげな笑顔を覗かせている。

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「あはっ…いらっしゃい…」

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「お顔が優れませんけど…お身体お悪くされてるんですか?」

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心配そうに尋ねると、近くにあったゲーム機に目を止める…

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「いえ…なんでもありません…何かお探しですか?」

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と尋ねると、息子に何か買ってやろうと思って…と話し、

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『■ニンテンドー 3DS』

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を手に取り、息子さんの喜ぶ顔を想像しているのか、ニヤニヤと顔がほころんている…

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「お安くしますよ…どうですか?」

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ニコッと笑うと、「じゃあ、これを…」

と、カウンターに商品を置いた。

これだけ買って帰ってもソフトがなければ、何もできない…と

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『■ポケットモンスター 「ホワイト」』

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をおつけしましょうか?と、ガラスケースから取り出すと、

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「ああ…そうか、ソフトが必要だった!ははは…全く…こういうことには疎くて…」

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と顔を赤らめていた…

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「あれから、お代わりありませんか?今、入り口のところで掃除をしてるお綺麗なお嬢さんが居ましたけど…娘さんで?」

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そう言い、尻ポケットから財布を取り出すと、中身を確認し、お札を2.3枚出して、会計皿に置くと刈谷さんは入り口に目をやった…

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「いえ、アルバイトで雇ったお嬢さんですよ…私、未婚なもので…」

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と恥ずかしながら答えた。

そうでしたか…とすまなそうにお釣りを取ると、「じゃあまた何かありましたらお電話ください」と言葉を残し店を出て行った…

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「ありがとうございました!」

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私より先に大きな声で美緒が言う…

無愛想だと言っていたが、随分慣れてきたようだ…

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「店長?今日はなんだがお疲れみたいですし…それに私、今日は居酒屋の仕事休みなんで…お休みになられたらどうです?」

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と、優しい声をかけてくれた…

なんて…なんて良い娘なんだ。

確かに、気分が優れない…

なんだか目の前がぼやけたようにクラクラとする。

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「じゃあ…すまないがお願いしようかな…」

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と答えると、「はい!」と笑顔を見せた。

ウチに戻り、ちゃぶ台の横にゴロッと横になる。

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「痛…」

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背中に痛みが走る。

背中に手を突っ込み触れると、何やらボコボコとしている…

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あっ!

思い出したように鏡の前に行くと、慌てて服を脱ぐ…

背中を鏡に向けて、驚愕した…

初めに見つけた時の三倍にまで膨らんだ人の顔のようなデキモノ…

暫く、怖ろしくて体が硬直しそのデキモノを見つめていると、目がある思しき場所が『ミチュ…』と音を立て開いた…

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目玉がある…

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ギョロリと鏡ごしに私を睨むと、にやぁ…と笑った…

さらにあの笑い

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「いひ…いひひ…いひ…いひひひ…」

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その瞬間、また気を失った…

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遠くで声が聞こえる。

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美緒の声だ。

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何を言っているのかは分からない。

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もう一人何やら言っている人物がいる。

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その声はハッキリとまるで背中に伝わるような声で話す。

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「お前を殺すと言ったはずだ…」

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え?

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「青田は使い物にならな…」

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その時美緒の声がハッキリと聞こえた…

「店長!!」

わぁああ!!!と体を起こすと

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「きゃあ!」

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と、美緒と私の頭がぶつかる…

「いてて…すまん…」

「いえ…」

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美緒を見ると、何故か箒を握りしめていた…

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「なんだいそれ?」

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あっ…はい…と説明してくれた…

・私の叫び声がしたので、何かあったと思った…

・まさかとは思ったが、強盗が裏口から入ったと思った…

・撃退しようと箒を握りしめて部屋に入ると、私がまた…上半身裸で倒れていた…

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そう話すと、よほど怖かったのか泣き出していた…

私はというと、何があったのかさっぱりで、気を失う前のことをおぼえていない…

このあと、今日は店を閉めようと美緒を二階に帰した… つづく

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あそっきーさん、コメありがとう!嬉しいです。

いつも楽しみにして見てます!、

ふぅ…ありがとー!(;^_^A

クリーム塗っておこう( ̄▽ ̄)

ハビナさん、恐らくあなたのは、乾燥肌。

粉粧楼さん、ちょっちまってぇ!(◎_◎;)

なんか背中が痒い…!?((((;゚Д゚)))))))

フィクション!フィクションだと言ってくれ!!!。・゜・(ノД`)・゜・。

続きが気になる( ・`д・´)