チャラい狐と春の鮎〜4・風呂上りのアイス!霊力の鱗と邪気の膜〜

中編7
  • 表示切替
  • 使い方

チャラい狐と春の鮎〜4・風呂上りのアイス!霊力の鱗と邪気の膜〜

music:7

注意!

「チャラい狐と春の鮎」には兎シリーズのネタバレが大量に含まれています。

兎シリーズを既に読んだか、ネタバレが平気な方のみ次ページへお進みください。

music:4

nextpage

それはシロミミ事件からだいぶたった後、笹雄の故郷に「うさぎつね」の団体で旅行に行った時だった。

一同は温泉から上がり、エントランスの近くにある休憩所でアイスタイムを楽しんでいた。

裡「ん〜っ!美味ひぃ〜♡

このまろやかな舌触り、優しい甘味…

バニラの風味もほんわりぃ〜♡」

春花「ほんと、裡のアイスといえばバニラアイスだよねw」

笹雄「そんなに好きなのか?」

春花「うんうんw 41のアイスクリームのトリプルを全部バニラにしちゃう位好きみたいw

(実話w 作者やってるw 美味いんだよバニラw)」

笹雄「徹底してるな…w」

天魔「俺はチョコレートだな、濃いぃのが上手い!」

直樹「僕も、バニラは浅いかな…」

裡「こらぁ!!バニラに対する冒涜かぁ!?」

直樹「あ、ごめん…」

天魔「直樹大丈夫?w

本気じゃねぇから平気だって!w」

菁滋(ペロペロ…)

菁滋はそんな風に楽しそうに話しているのを観覧しながら苦目の抹茶アイスを舐めた。

nextpage

菁滋(………ん?)

菁滋はふと、無意識にした霊視であるものを捉えた。

鱗…鱗のある人物がいる。

チェックインを終えたその人物に声を掛ける。

nextpage

菁滋「あ、あの…」

?「ん?あぁ、あんたも視えるのか。

立派な龍をお持ちで羨ましいかぎりw」

sound:20

なんとその人物は菁滋が教えてもいないのに菁滋に宿る龍の存在を言い当てた。

菁滋(やっぱり…この鱗、

霊力で出来ている。)

?「となると…

sound:21

あんたもお川様の事が気になったのか?」

菁滋「お川…様?」

?「そうそう、お川様ってのは…

nextpage

!?っ、あ、在豊!?」

在豊「え?誰か呼んだ…

あぁ鯖チャマ!鯖チャマも泊まりにきていたんだ!」

裁刃「い、いやぁ偶然だね。ハハハァw」

裁刃(待て待て待て!!

なんで在豊がここにきている!?

しかも風呂上りの浴衣姿だと!?

落ち着け俺!!落ち着け俺ぇー!!)

菁滋(わかりやすい…w)

裁刃「あ、えっと…

そうだアイス食おう!うん、アイス!」

裁刃はそう言って逃げるように旅館に内蔵されているアイス屋にアイスを買いに行った。

泊まる部屋に置くはずの荷物も持って…w

nextpage

菁滋「変わった人だな…

在豊さん知ってたみたいだけど、知り合いなのかい?」

在豊「うん、笹チャマと同じ幼馴染みなの。

鯖チャマはね、」

在豊は丁寧に彼の事を話した。

music:1

nextpage

波守裁刃(ナミカミサバ)17♂

鯖のおっちゃんの息子で、

元気っ子で照れ屋さん。

裁刃は視える人で、浄化も出来る。

nextpage

在豊「私には視えないけど、

裁刃君には霊力の鱗がついてるらしいんだ、

なんか鎧の代わりになるとか。」

菁滋「あの運転士さんの息子なのか、

でもあの運転士さんからは霊力らしきものは感じなかったんだよな…」

笹雄「母親が住職なんだよあいつ。

今は千日修行中で父親と2人暮らしなんだ。」

music:4

裁刃「アイス買ったよ〜!」

笹雄「おぅ、おかー!何味買ったんだ?」

裁刃「わさび味!」

笹雄「………。

お前、相変わらずだなw」

そして裁刃は重度の味音痴であるw

なんでもだが、刺激の強いものを好む。

裁刃「うんまぃ〜w 辛いのうまいw」

笹雄「舌故障してるだろ…w」

裁刃「んふふ〜♫…ところでさ、

sound:18

お前の友達、なんか視ただろ?」

笹雄「え?菁滋のことか?」

菁滋「僕?」

裁刃「うんうん、邪気をまともに浴びたんだろ?膜貼っちまってるなw」

菁滋「…膜?」

裁刃「あぁ、菁滋…だっけ?

ごめんごめん訳わかんなかったなw

sound:21

nextpage

大量の邪気を一度に浴びると稀に体全体を覆うように膜が出来るんだよ。

菁滋は霊力が強いからなんともないが、普通の人が喰らったら体調不良になるな。」

菁滋「そんなモノは視られないが…」

裁刃「よく視ろよw 菁滋程の実力者なら視えるはずだよ?」

それを聞いた菁滋は片方の目に霊力を集中した。それと同時に菁滋の目は青磁色に輝く。

裁刃「ひゅ〜w 正当な血筋なんだなw

目が光るとかそうじゃなきゃ起こらないしな。」

sound:20

nextpage

菁滋「これは…モヤ?」

菁滋は霊力を目に集中して視ると、

自分を取り囲むようにまとわりつくモヤに気がついた。

裁刃「そうそうそれそれ!

こんだけ厚いのになんともなかったのかぁ…w

菁滋って何者?w まぁいいや、

せっかくだから取り除いてやるよ!」

菁滋「えっ!?」

笹雄「はぁ?確かお前、薄いのじゃなきゃ浄化出来ないんじゃ…」

裁刃「笹雄がこの町から引っ越してから鍛えたんだよ!

今ではこの鱗の用途も増えたし、この位の厚さなら晩飯前だw」

笹雄「晩飯って…

対したことねぇじゃねぇか!w」

裁刃「いいだろ別に浄化出来るんだからw

ここじゃあれだ、アイス食い終わったら俺の部屋に来なよ、それまでに準備しとく!」

菁滋「あ、あぁ…すまないな。」

nextpage

話が終わると、裁刃はまたわさびアイスをパクパクと食べだした。

裁刃「ひぃ〜w うめぇ〜w」

笹雄「本当にわさびなのか疑っちまうな…」

在豊「じゃあ試せば?(ぐいっ)」

笹雄「え?(パクっ)」

在豊は緑色のアイスが乗ったスプーンを笹雄の口に突っ込んだ。

ちなみにそのアイスは…

sound:39

nextpage

笹雄「ぎゃおおおおお!?!?」

裁刃「あぁ!?何するんだよ在豊!

俺のわさびアイスがぁ〜!!」

在豊「鯖チャマは嘘つかないもんね!

ね?笹チャマ?w」

笹雄「在豊ーーー!!!」

nextpage

ーーーーーーーーーーーーー

music:7

ここから先、「男子の部屋」のシーンは作者の想像と参考資料を参考に書きますので、

一部絶対やらねぇだろw的な事が書かれる可能性があります。

男子の皆様、ご了承下さい。

music:4

nextpage

一同はアイスを食べ終えて解散した後、

男性軍は荷物を片付け終わった裁刃の部屋に集まった。

ちなみに、裁刃の部屋は3Fの結構奥の方、345号室だ。

裁刃「やぁやぁ!皆さんお揃いで!

って…なんでスルメとか持ち込んでるんだ?w」

笹雄「俺ら会ったの久々だろ?

せっかくだから食い荒らそうと思ってなw 」

直樹「お酒の自動販売機に手を出そうとした時は流石に止めたけどね…」

菁滋「浄化のお礼も兼ねて持ってきたんだ。」

裁刃「ぶははw 楽しみだなw

sound:21

さて、とっとと浄化を終わらせるか。」

nextpage

そう言うと、裁刃は菁滋にテーブルの上に紐とテープで作った魔法陣?の様な物の上に座るよう指示した。

裁刃「霊感はなるべく閉じちゃってくれ、

それじゃあいくぞ!」

全ての準備が揃うと、

sound:5

裁刃は霊力を全開にした!彼に付く霊力の鱗がなびく。

…さっきと顔色が違う、本気モードだ…!

笹雄「うおっ!?」

直樹「うわぁ…!」

nextpage

裁刃が菁滋の首すじに自らの鱗を刺すと、

邪気の膜は笹雄と直樹にも視える様になった。

次にまた自らの鱗を取って尖らせると、

邪気の膜に1m位の切り込みをいれた。

裁刃「膜陣吸紐貼燃消…ハァッ!!」

何らかの呪文的なのを答えると、菁滋にまとわりつく邪気の膜は魔法陣?に吸い込まれていった。

吸い込んだ後には不思議なことに紐とテープは消えていた。

最後に、菁滋の首すじに刺した鱗を抜き、

自分の腕に戻した。

nextpage

裁刃「…ふぅ、終わったよ。

もう動いて大丈夫だ。」

菁滋「ありがとう、

何だか体が軽くなった様な気がするな。」

裁刃「だとしたらある程度は影響あったんだな…まぁ取ったんだし問題ないっしょw

さぁ宴会だー!」

笹雄「おう!(スッ)」

直樹「ファ!?ダメだよお酒なんか飲んじゃ!?」

菁滋「手遅れだ直樹、この村16から酒OKらしいよ…」

直樹「えぇ!?」

裁刃「さぁさぁ!飲んでも飲まれるなよ〜!」

直樹「肝臓がぁ〜!!」

nextpage

ーーーーーーーーーーーーー

男性軍はしばらく酒を飲んだりつまみとかを食べたりと、まるで酒場のように飲んだくれていた。

直樹「アハハハハ!w ぶはははは!w」

菁滋「軽くキャラ崩壊…直樹って酒に飲まれやすい体質だったんだな…」

直樹「ったるこころ風呂が混浴とら聞いてねぇろ!どっらに記載しとけら!」

菁滋「ろれつが回ってないよ…」

笹雄「なんか悪いことしちまったな…w」

裁刃「大丈夫大丈夫!俺の浄化は二日酔いにも効くから、これは本当に朝飯前だし明日治してやるよw」

笹雄「(ゴクゴク…ふぅ)んでさ裁刃、さっきから気になってたんだが、

sound:20

さっきお前が言いかけたお川様ってなんだ?」

nextpage

裁刃「お川様か?あぁ、ほらあの川、

あの川に最近お川様っていう守り神が宿ったって母さんが言ってたのが広まったんだ。

俺も実際祠とか見てきた。」

笹雄「俺がいない間にそんな話が広まっていたんだな。」

裁刃「ところが…

sound:18

俺が祠の掃除に行った時、祠がぶち壊されてたんだよ。」

nextpage

笹雄「なっ…!?」

裁刃「正確には「呪い壊された」っていうのが正しいな、壁や天井の内部から破裂してた。

んで、心配になってもう一つの祠が内臓されているこの旅館に来てみたんだが、

かなり妙なんだよな…」

笹雄「妙?何でだよ?」

裁刃「だってさ、祠のあるはずの部屋、

sound:21

閉めずの間とか言われて恐れられてたんだよ…!

お川様はそんなに恐ろしくないのにさ!?」

笹雄「それでここの旅館に来てたのか…。」

裁刃「しっかしお前に会ったのには驚いたな、導かれたんだろうかw」

笹雄「そうだとしたら面白いなw

やっぱ俺と裁刃は真の友だ…」

裁刃「ん?どした?」

笹雄は何か聞き取った様な仕草を見せると、

窓を開けて窓の外をみた。

笹雄「なんだあれ…!?」

菁滋「どうしたの?」

裁刃「何かあるのか笹雄?」

直樹(zzz…)

nextpage

笹雄は窓の下を見ている。

2人も窓の外を見てみると、そこには扉があった。

music:3

扉からは邪気と細くしわくちゃになった腕がうごめいて出ている…

sound:33

(ぅあぁ…あぁあ…)

笹雄「何だありゃ?結構ヤバそうだな…」

菁滋「邪気を外に出しているんだ、きっと部屋にたまった邪気を出しているんだな。」

笹雄「ったく垂れ流しにして大丈夫か?」

裁刃「嘘…だろ!?」

笹雄「ん?どうしたんだ?」

nextpage

裁刃「あの部屋なんだよ…!

sound:18

お川様の祠があるのは!!」

Concrete
コメント怖い
2
3
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

あゆ様コメントありがとー!
(((o(*゚▽゚*)o)))

4回目ってマジですかいな…
((((;゚Д゚)))))))

私は全力でバニラ流ですっ!
(ノ≧∀)ノわぁ〜い♪

アイスはスー◯ーカ◯プです!
(ノ≧∀)ノわぁ〜い♪

も?まだ揺らがぬかw
( ꒪Д꒪)

本当笹雄が好きなのですね。
;^_^A

次回お川様について詳しく書きます!
(ノω`*)んふふ♪

図々しいなんて言わないで下さいよ!
在豊はあゆ様ですよ!(・Д・)ノ

いえいえ、こちらこそ読んでくれてありがとー!(∩´∀`)∩バンザ──イ!

いやオタクのリーダーは別次元ですよw
(; ̄ェ ̄)

返信

待ってました(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ

余談ですが...コメント書いてる途中3回バグッてこれ4回目(o゚ω゚)チーンまさか霊障!?なんて思いました。

ハピナ様はバニラアイスファンなのですね♪
ワタシはストロベリー味です♪

イケメン裁刀!参ったなぁ..ハピナ様のお話はイケメン多いから笹チャマ一途なワタシの鉄の意志が..
しかし笹チャマ一途は変わりませぬ(*''-'')b

次回作は「お川様」の核心ですな!
みんなの活躍が今から楽しみ。

ハピナ様世界に引き込まれてしまって在豊はワタシの化身と図々しく思ってまする♪

いつもハラハラ怖い楽しいイケメン要素満載のお話
ァリガトゥ(*''∀''*)ゝ

オタクリーダーまで登場したらワタシマジにヤバイ(ワラ)

返信