シミ(脚本なのでイメージして読んで下さい)

短編2
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シミ(脚本なのでイメージして読んで下さい)

火傷の痛みに苦しむ男

なかなか寝付けず落ち着かない

「う~ん…」

ふと天井のシミのような黒い点が

気になる

男の彼女が見舞いにくる

彼を起こし、食事をとらせ、

身の回りの世話をする

「足まだ痛む?」

心配げな彼女の頭を撫でる男

「…大丈夫」

「うん」

「あのさ、昨日から天井の黒いのが

気になるんだけど、あれ、

何かな?」

天井をのぞく彼女

「何も…見えないけど」

天井をのぞくふたり

「今度また掃除するね」

「ああ」

帰り支度をする彼女

「火の元だけは注意してね」

「流石にもう懲りたよ、それに、

まだ動けないかな」

横になる男

「うん、今はその方がいいよ」

扉を開ける彼女

「あ、気をつけてな」

「うん」

再び眠りにつく男

夜中に目覚める男

天井の点が気になる

(…動いてる?)

立ち上がる訓練をする男

ゆっくりと膝を伸ばして立ち上がるが

痛みに耐えかねベッドに座る

天井の点を見つめる

再び立ち上がり天井を覗く

バランスを崩し倒れる男。

「バンッ!!」という音とともに黒い点は

手の形になる

驚いた男はベッドに倒れる

天井を沿って彼に近づく手

彼のそばまで来たところで

動きが止まる

「いかないで…」

後ろから真っ青な手に肩を捕まれる

目を覚ます男

汗でびっしょり

息が荒い

彼女が玄関にいる

「早くいこー」

「ちょっとまってー」

松葉杖を使って立ち上がる男

天井にはもう何もない。

「先行ってるよー」

扉を開け、外に出る彼女

歩いて玄関まで行く男

何かに足を捕まれ、倒れる

「…いかないでー!!」

助けを呼ぶ男、彼女には届かない

ベッドの下まで引きずられる男

いなくなる男

「まだー?」

彼女の声が部屋に響く

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