短編2
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怖い話

僕の最近の趣味は、怖い話を読むこと。

それも、ネットで。

最近見つけた、登録不要の怖い話投稿サイトに入り浸るのが、僕の一日になってきていた。

毎日、新しい話が増えていく。

プロかと思うほどの文章もあった。

僕はそのサイトにのめり込むようになり、朝起きてすぐそのサイトの更新をチェックし、新着の話があったらすぐ読んで、学校でも休み時間のたびにそれを繰り返した。

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ある日のことだった。

いつも帰りの電車でもサイトを見ているのだが、その日はめずらしく人が少なくて椅子に座れたので、いつもより落ち着いて新着を読むことができていた。

ガタンゴトンと電車が揺れる。

駅につくと、ぞろぞろと人が降りて、

だんだん周りの気配は消えていった。

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しかし僕は画面の文字を追うのに必死で、やっと数話読み終えて顔をあげたときには、一人になっていた。

(さすがに、怖い話を読んだあとに、電車で一人は心細いな...)

と、怖さをまぎらわす為に、僕は某アプリを起動して、友達にメッセージを送った。

「怖い話読んでたらいつの間にか電車一人なうw」

しかし、赤いエクスクラメーションマークが表示され、送信出来ない。

再送。またエクスクラメーションマーク。

(おいおい、本格的に怖いぞ....電波悪いだけ...だよな?)

ピコン。

メッセージが届いた音が鳴った。

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(え?誰?)

『うしろ』

開いてみると、追加していない人からのメッセージだった。

一言、うしろ。

(.......う、うしろ?)

サーッと血の気が引くのを感じた。

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『うしろ。』

またきた。

うしろうしろと言われると、なんだか後から視線を感じるような気もしてくる...。

こういうのって、振り替えったらいなくて、

向きなおしたら目の前に.....ってパターンかな。

乾いた笑いをこぼしながら、体はガチガチにかたまっていた。

(あー...どうしよ。てか誰だよコイツ!)

誰?と送信しようとしたとき、アナウンスが流れた。

「次はー◯◯ー◯◯ー」

助かった!と、心のなかでガッツポーズした。

次の駅は僕の最寄り駅で、運良く僕の座っている椅子の正面側のドアが開く駅だった。

(これで振り返らずに降りれる!)

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プシュー、という音と共に、電車が動きを止める。

駅のホームには人がチラホラいた。

僕はそれにすっかり安心して、開いたドアからスキップ気味に降りた。

でも、そのとき、うっかり振り返ってしまったんだ。

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ピコン。

『やっとみてくれた』

Concrete
コメント怖い
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Seigi 様

ありがとうございます。

本当ですか?
それは何だか、ある意味怖いですね...。
ご無事でなによりです。

みなさんやはり、怖い話を読んだあとなどに、怖い体験をなさっているようですね.....。

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川内大空 様

怖い話を読んで、怖い、と感じる不安な心。
怖い話を読んで、想像してしまうもの。

それが呼び寄せたり、作り出してしまったりするのでしょうね...。

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すごい表現力ですね
てのも…近い経験あるんすけど、こんな感じやったので
鳥肌ずっと立ちっぱなしでした…

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みー 様
コメントありがとうございます。
そうですね、気を付けましょう...。

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同じくです。気をつけましょう

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H.T. 様
ありがとうございます。
おお...同じですか、わかります、読んでしまいますよね。
私も書いていてちょっと気を付けようと思いました...

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怖っ!
自分も電車通勤中に怖い話をよく読んでます。
うしろ、、、気を付けます。。。

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