長編8
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解離性障害

sound:30

書く前に一つ忠告させてもらいます

この話は本当にあったかもわからない、非常に脆い話です。

それに文が下手ですので、それらが我慢できるかたはお付き合いください。

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それでは始めますね。

このループは、確か私が幼稚園年中の時に始まりました。

休日でおじいちゃんと大好きなラーメンを食べていたのですが、

その時ふと家の二階に違和感を感じました。別に二階が見えるところで食事していたわけではありません。

しかし、絶対的な違和感を感じたのです。

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お行儀が悪いですが、私は食事を途中で止めて、二回へ行きました。

すると

不思議なことに、三階に続く階段がありました。

あれ?家に三階なんてあったっけ?と思いながらも、興味があった私はその階段を登って行きました。

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簡単に説明すると、そこでは嫌なことしかありませんでした。

前日に観た「本当にあった怖い話」の内容が、目の前でそのまま再現されているのです。

少し不思議だったのは、全てお化け目線でみていたことですが…。

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いつの間にか、階段は病院の非常階段に変わっており、幼いながらも「ここは危険なところだ!」

と気づき走って階段を降りていきました。

最初は登ってきたのだから、降りれば家に帰れると思っていたのでしょうね。

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思惑通りに、私は無事に階段の一番したにおりてくることができました。

すると後ろから

music:3

「今度は出られない。覚悟しておけ」

という、男性の低い声が聞こえました。

固まった身体を後ろに向けると、そこにはもう、三階に続く階段はありませんでした。

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それから一年が経ち、私は小学校に上がりました。

幼稚園からエスカレーター式の学校だったので、知り合いは誰もいませんでしたが、気の合う友人が一人できました。

いま思うと、彼女を不幸にしたのは私なのかもしれません。

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その友人とあってから、また一年が経ちました。

相変わらず彼女と仲が良かった私は、今までの秘密を打ち明けてしまいました。

昔から、自分には不思議な人たちが見えていたこと。

その人たちはお化けと呼ばれていて、自分にもあなたにも害があるかもしれないこと。

私のことが怖くなっても、すべては私のせいなので、嫌いになっても良いよということ。

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下校のバスの中が重苦しい雰囲気に変わります。

しかし、彼女が出した結論は、幼いが故の残酷な答えでした。

「怖くないよ!興味あるし。」

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やった

そのときの私は「同類ができた!」と心底喜びました。

が、他人に変なことを喋ったら母が怒るとおもい、同類ができたことを誰にも教えませんでした。

同類(のような人)が出来てから一週間後

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深夜にふとトイレに行きたくなり、布団を出て向かうと、トイレがあったはずの場所にはなぜか階段が。

その階段は、したに向かう階段でした。

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一階にもトイレがあるし、そこ使えばいいかぁー

なんて、まるで自分の家の一階に続いてるように思いながら降りて行きました。

しかし、いつまで歩いてもトイレには着かない。

気がつくと、さっきまであんなにトイレに行きたかったのに、いまではそんなことは全くと言っていいほどありませんでした。

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しばらく歩いていくと、トンネルのような広い場所に出ました。

トンネルよりも数倍は高さがあった気がしますが。

それも霧がひどくて、一メートル先が見えないほど酷い霧でした。

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それを掻き分けるように進んでいくと、だんだん霧が晴れてきて、

遠くから背の高い男の人が歩いて来るのが見えました。

ここでやっと、私は行き先がトイレではなく、別の場所になっていることに気がつきました。

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人に会えたことで気が大きくなっていたのか、その男の人はこっちに向かってきているから、あの人と同じ方向に行けば家に帰れるのでは?と思った私は、その男の人に話しかけました。

「おじさん!」

「…」

「すみません、聞こえてますか?おじさん」

「…聞こえてるよ」

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やっと口を割ってくれた、彼の口からは、あの時恐ろしい予言をした人物の声に酷くにていました。

かれは黒づくめでとても怖そうな人でしたが、子供の私に膝を折って話を聞いてくれるような人でした。

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「おじさんはどこに向かってるの?もしかして、私のお家のトイレ?」

「いや、それよりもずっと遠いところかな。

でも、君の家のトイレも途中で通りかかるよ」

「そうなの?

それなら、私もあなたに着いてくよ!ちょうど私はおじさんが通りかかるトイレが目的地だから」

「なら、着いてきなさい」

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おじさんは手を差し伸べてきたので、私はその手に自分の手を重ねて歩き出しました。

ピッタリと横に並んで歩いて行くと、約三分くらい歩いたところでしょうか、

私は最初に降りてきた階段に着いたのです。

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「私ここから降りてきたの。

おじさんもここ登るの?」

「ああ、ちょうど君の知り合いに用があるんだ」

私はこんな背の高い男の人は身内にいないので、

「その知り合いってだれなの?」

と聞くと、おじさんは

「君より十倍も、それよりも年をとっている、君の身内の人だよ」

「へぇ〜…私と血のつながってるひとなのね」

そう答えてくれました。

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階段を登り切ってトイレにつきました

「ありがとうございます。

私はここでいいよ……

おじさん?」

隣を観やると、たった今まで手をつないていたはずの男の人はいなくなっていました。

もう一つおかしかったのは、

私は夜中起きたはずなのに、トイレの鏡に写った私はレースの付いた白い上着にピンクのスカートを履いていたことでした。

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次の日のバスの中で、私は話のネタとして昨晩あったことを同類の彼女に話しました。

「…ってことがあったんだけどさ」

「待って、…その時みた階段と

あなたの服装を詳しくこの紙に書いて」

「う、うん…」

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剣幕した彼女に押されながらも、私はランドセルの中にあった紙に、思い出せるかぎり詳しく事を書き入れました。

「にてる。」

「え、何がにてるの?」

「昨日あたしが見た夢に出てきたあなたにそっくりなの。

それもあなたがきていた服や階段までそのまま!」

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彼女が言うには、おじさん自体は見えなかったものの、私の着ていた服や周辺の物が夢に出てきたと言います。

夢の中で、彼女は私に「行かないで」と言ったらしいのですが、私に聞こえてはいなかったし、なぜそんな事を自分が言ったのかはわからないと言っていました。

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それからは、私よりも彼女に異変が出てきました。

挙げるとすれば、起こる事が一分前くらいにわかるとか、よく知らないひとの声が聞こえるとかそんな事でしたが、私達にとってそれは「楽しい事」の一つにカウントされていました。

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その頃から私はどうしても喋りたくなって、母に「他の人にお化けが見える事を話してしまったよ」と言うと、母は一瞬ですがどうしようもなく悲しい顔になり、

「そうか。喋れる人が出来てよかったね。でも、それであんたが後悔しないようにするんだよ」とよくわからない事を言いました。

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恐れた事が起こりました。

彼女は死ぬほどの怖い思いをしました。

その頃から私は彼女に近づかないようにしました。

今ならわかります 母の言葉の真理が。

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この頃から私はオカルト的なものに興味を持ち始めまして、小学四年生の時に某巨大掲示板に蔓延るようになっていました。

主に見ていたのはオカルト板や哲学ニュースのところだったのですが、その時ふととても興味深い文字を見つけました。

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「異世界」

某巨大掲示板にはよくこの手の話題が持ち上がるので良く目にしています。

そこの話によると、異世界の条件はまとめて三つ。

1、始めて行く雰囲気が不思議な場所

2、誰もいない場所

しいていえば、黒い帽子をかぶった黒づくめの男しかいない場所

3、だれも行った事を証明できない場所

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こんな感じでした。

私が特に気になった項目は2の「黒づくめの男しかいない場所」というところでした。

確かにあの男の人は、頭の上から下まで真っ黒で埋め尽くされていた…

どう考えても、私が行っていた所は異世界と呼ばれる場所だったのです。

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それからもう六年の月日がたちます。

私は中学生になりましたが、不登校児として家でこの記事を書いています。

それもトイレで(笑)

こんな事をするくらいだったら、学校に行った方がいい事くらいわかっているのですが、どうしてもその勇気がなくて一歩を踏みとどまっています。

あれから色々と自分で考えてみました。

思い出そうとするたびに何かが邪魔してくるのですが、今回はそれを押し切って書く事を許してくださいね、おじさん。

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私が行っていた場所は確かに「異世界」でした。

一度そこに行って戻ってくると、大変な月日がたっていたり、はたまた数日は異世界にいたはずが戻ってくると「さっきもそこにいたじゃない」と言われるばかりで、全く相手にされない事もありました。

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それに、異世界は一つとは限らない事も判明。

私は異世界に行って戻ってくるたびに、月日が変わっていたり、服装が変わっていたりしていたので、別の世界で生きる私とすり替わったのかもしれません。

あくまで私の推測で悪いのですが……。

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あの男の人とあった後は、私の親戚やおじちゃんの仕事関係の人が沢山亡くなりました。

長年家で飼っていた金魚も亡くなり、なんだか全てをあの男の人に持っていかれた気がしてしょうがありません。

「今度は出られない、覚悟しておけよ」

この言葉については、正直まだわかっていません。

もしかしたら、黒づくめの男の人が言ってわけではないのかもしれませんし、今私がいる所は元いた場所ではないのかもしれません。

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黒づくめの男の人と出会ってから、私はずいぶんと迷惑な力も付いてしまい、その事については書き切れません。

でもきっと、「出会いは運命ではなく必然」と(普通の人でも)言うくらいですから、きっと彼と私が会う事も予定されていたことなのかもしれないですね。

それを思うとなんか感謝です。

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それでは、タイトルをどうぞ。

決して釣りではありませんよ!?

私は精神科に通っていますが、未だこのことは先生に話していません。

正しい診断は誰も下せないですから、私の胸の中にしまっておくことにします。

では、お日柄の良い日にまたお目にかかれれば幸いです。

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