短編2
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GPS? ①

ストーカー被害、遭われたことはありますか?

私のケースでは、相手は直接危害を加えることはありませんでした。

しかし。。。

今から十年近く前、現在の勤務地へ転勤になる前のお話です。

転勤前の勤務地は最寄り駅より徒歩10分。

通勤経路は4パターンのコースがあり、天候や風向き(ビル風がキツい為)、時間帯により、毎日変えていました。

勤務時間は基本決まっていますが、10分前後の誤差があります。

同僚とバッタリ、一緒に通勤なんてこともありました。

しかしどの時間に出勤しても、どのコースを歩いても、一人の時も、二人以上の時も。

毎日毎日、必ず会う人がいました。

仮に『Z』とします。

私は不定期でコースを変えるので、同僚も私のコースや時間を把握していません。

しかしZは毎日必ず会うのです。

ある日、昨日より10分早めの出勤中。

また前からZが来ます。

目線は私。

Zは身長も多分180cm以上ありそうな大きな身体でゆっくり近づいてきます。

薄ら笑いを浮かべながら。

その日は男性同僚と一緒でした。

男性同僚とは週に1〜2回出会います。

この男性同僚が

「今すれ違った人ってさ、ゆ〜さんと一緒の時にしか会わんのよね• • • 。」

ゾッとしました。

また別の日。

その日もまた違うコースで女性同僚と出会いました。

彼女とも週に1〜2回出会います。

彼女と歩いているとまた、前からZが歩いてきます。

ゆっくりゆっくり、私を直視しながら• • •

私は彼女に聞いてみました。

「ねぇ、今のでかい人さ、よく会う?」

「あぁ、あれ?気持ち悪いよね。一人で笑って、ゆ〜さんの方ガン見してさ。そうね、週に1〜2回かなぁ?」

「男性同僚が言うねんけど、私と通勤する時しか会わん言うのよね。」

「あぁ!そういえばそうかも。時間帯、違えても?」

「うん。時間帯もやけど、毎日コースも変えてるやん?私。そやのに会うのよ。」

「キモいな、それ。いっぺんさ、男性同僚と三人で10分ほど早めに待ち合わせて行ってみぃひん?」

「でも、迷惑じゃ?」

「かまへん、かまへん。私も前からゆ〜さんの事ばっかり見てキモい思ってたからさ。やってみようよ。」

「ありがとう。」

次の日から10分感覚で早めたり遅めたりして三人で通勤する事を続けましたが、やはり前からZは歩いてきます。

「確信犯やな。」

「ホンマや。ゆ〜さん気ぃつけよ。私らも一緒に通勤するからさ。」

「ありがとう。」

ところが。

Zは退社後も現れるようになったのです。

決まって最寄り駅と勤務地の間だけでした、この時までは。

通勤時、必ず行き帰りに現れるZ。

危害は加えないが、いつも薄ら笑いを浮かべながら直視。

私は主人に相談することにしました。

GPS? ②へ続きます。

ご拝読ありがとうございました。

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ストーカー被害って、あった事のある人しか恐怖は解らない
自分の生活が全てなくなっていきました
今の私なら、立ち向かえるけど、いや…立ち向かったけどだ(追い返してやった!!!)
怖かったな…20代の頃は…若かったのだな、きっと

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