短編1
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楽しみ

とある町に小さな楽器屋があったんだ。

その楽器屋に、いつも笛を見に来る少年がいて、それを見た店主は

「その笛、そんなに欲しいのかい?」

って聞いたんだ。

そしたら少年は

「うん。今これを買うためにがんばってお金をためてるんだ」

って元気よく答えた。

それを見た店主は、

「この笛はこの少年以外には絶対売らない」

と心に誓ったんだ。

そんなある日、金持ちの男が来店して、少年が欲しがっていた笛を見て、

「私はあの笛がどうしても欲しい。いくらつんでもいい。売ってくれ」

って頼んだんだ。

しかし店主は少年のことを思い、

「いや これはどうしても売れないんだ」

と、金持ちに笛を売らなかった。

ある日、ついに少年はお金をためて笛を買いにきたんだ。

「おじさん!お金たまったよ!笛を売ってくれよ!」

店主は目を輝かせてきた少年に笛を差し出し、その場で叩き折ったんだ。

「これがワシの唯一の楽しみ…」

ってね…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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