短編1
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つかまえた

ある夜のことだった。

僕は金縛りに遭い身体に酷い寒気を感じて、嘔吐した。

落ち着いたと思い、寝ようとすると今度は頭が痛くて朝まで眠りに付けなかった。

そして、立とうとすると身体が重くてフラフラする。

そんな状況を察してか、友人が魔除けの葉っぱを持ってきてくれて、葉を火で炙って煙を起こすと身体が凄く楽になり、軽くなった。

その夜はぐっすり眠れて安心した。

しかし、翌日の朝、外に出ると、無数の触手と目があり、僕を見つめて捕まえようとする。

逃げても、自転車に乗っても、電車に乗ってもいつまでも追いかけてくる。

もう、ダメだ!と思った時、残りわずかだが魔除けの葉っぱを手に取り、炙った。

そうすると、再び追いかけてきた物が視界から消え、楽になった。

「つかまえた」

手錠を掛けられ、パトカーに乗せられた。

魔除けの葉っぱとは、マリファナであった。

そう、彼は薬物中毒者で葉っぱ無しでは怖い幻覚を見てしまう程に依存してしまっていたのだ。

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