長編13
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夢か現《胡蝶の夢前編》

これは、僕等が高校一年生の時の話だ。

季節は十二月の初め。

少し読みにくい話かもしれない。

なので、意味がよく分からない所があったら、気軽に質問して欲しい。

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・・・・・・・・・。

昔者、荘周夢に胡蝶と為る。

栩栩然として胡蝶なり。

自ら喩しみ志に適へるかな。

周なるを知らざるなりーーーーー

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・・・・・・・・・。

「・・・野!紺野!!ちょっと!話聞いてんの?!」

「・・・っおお。聞いてる聞いてる。」

チヒロに怒鳴られ、俺は目を覚ました。

「嘘つき!!絶対に寝てたでしょ!!」

「ハイハイすみませんでしたー。」

全く。うるさい奴だ。

「・・・そんなんじゃ彼氏できねーぞ?」

「うるさい!!」

バシッッ

頭を叩かれた。

「いだっ!!」

「自業自得よバーーーーカ!!!」

俺の悲鳴を聞き、勝ち誇る様にしてチヒロが言い放った。

本当にこいつはーーーーー

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・・・・・・・・・。

チヒロは、俺の幼なじみだ。

正確には幼稚園時代らの付き合いで、小、中、高全てが一緒の学校だった。

俺は小さい頃は身体が弱かったので、普通に外遊びも出来なく、病院とチヒロには大分世話になった。

・・・と、おふくろからは聞いている。

何せ幼稚園時代だ。俺自身は全くと言っていい程覚えていない。

だが、世話をした方のチヒロはまだ当時の事を覚えている様だ。

だからか・・・

「大体そんなんだからあんたは何時まry・・・」

俺の病気とやらが完治し、すっかり健康体となった今でもしょっちゅう、あーだこーだと世話を焼いてくる。

「あーハイハイわるうございましたー。」

俺は大きな欠伸混じりの溜め息をついた。

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・・・・・・・・・。

俺の日常は、至って普通の日々によって作られている。

アクシデントもトラブルも無い代わり、大きな喜びや劇的な出会いも無い。

まあ、面倒臭いのは苦手だからこれはこれでいいのかも知れないが。

友人もそう少なくはない。

しかし、親友と呼べる奴も、ライバルと呼べる奴も居ない。

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「うおおおお!また死んだああい!!」

「うるせぇ。お前弱すぎ。」

「黙れ課金プレーヤー。金を出した時点でお前は負け組だ。」

「はいはい。課金しなくても一番強い俺に跪け愚民共~。」

田中、鈴木、加藤、斉藤。

どいつもいい奴なのだが、いまいち名前と顔が一致しない。

「紺野~お前は課金とかバカな事すんなよ~」

田中(多分)が言った。

俺はニヤリと笑って

「さあな。」

とだけ言っておいた。

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・・・・・・・・・。

ヌルい日常。当たり前の風景。

幼なじみと、ソコソコ気の合う友人達。

何時もの帰り道。夕暮れ。校門。

聞こえてくる吹奏楽部の練習の音。

チヒロも、今頃あそこで楽器を鳴らしているのだろう。

ふと思う。

テレビでは毎日の様に悲劇や惨劇が繰り広げられているが、あれは全て一部のゴシップ好きの連中がでっち上げている嘘なんじゃないかと。

それだけ、今、自分が生きているこの世界は平和で、凡庸だ。

「何かないかなー。幽霊とかUFOとか空から女の子が落ちてくるとか。」

しかし、赤い夕陽に向かってぼやいた所で、そんな簡単に幽霊やら宇宙人やらがお出ましになる訳が無く、況してや女の子が落ちてくる訳が無かったのだった。

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・・・・・・・・・。

そんな平々凡々な俺の日常にも、たった一つだけ、《非日常》と言える事がある。

それは、《夢》だ。

《夢》と言っても、それは

「海賊王に俺はなる!」

とかの類いではなく、夜、寝ている時に見る《夢》の方だ。

最近、毎日変な夢を見るのだ。

今日で、確か四日目になるだろうかーーー

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その夢は、何時も同じ所から始まる。

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ピピピピピピ・・・。

鳴り響く電子音。

見知らぬ部屋のベッドの上。

そう。夢の始まりは何時もここからだ。

欠伸をしながら、ハンガーに掛けてある制服を着る。

勉強机の上にラップを掛けて置いてあるおにぎりを食べ、忘れ物が無いか確認。

おにぎりの横に置いてある弁当とお茶を鞄にしまい、学校へと登校。

四日目ともなると、慣れたものだ。

一日目は、ともかく驚愕の連続だった。

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・・・・・・・・・。

一日目、俺は先ず

目が覚めたら知らない部屋に居る

という状況に酷く困惑した。

しかし、暫くするとこれは夢だと思い始めた。

だってそうだろう?

そうとしか考えられない。

だって、俺は頭では驚きながらも、両手はテキパキと着替えや用意をし、両足は一回も行ったことの無い高校へと、さも当然の様に向かって行ったのだから。

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・・・・・・・・・。

学校に着いてからも、驚きの連続だった。

先ず一つ目。

この夢の世界での俺は、一人称が《僕》らしい。

話し掛けてきた奴はみんな、俺が自分の事を《俺》と言うと一様にエイリアンでも見たかの様なギョッとした表情になるのだ。言葉遣いもそうだな。

人によっては、本気の顔で心配してくるのも居た。

二つ目。

この世界の俺は、どうやら球技が苦手らしい。

体育の時間にバスケをやったんだが、シュート何本か決めただけでまたエイリアン目線を向けられた。

三つ目。

この世界の俺は、コミュ障らしい。

その他にも、友達いねーわゲームの話したらまた変な目で見られるわ・・・数えたらキリがない。

クラスでも、▲▲とか言う奴くらいしか話さないし。・・・いや、話せないし。

他の奴らに近付こうとしても、足が動かないんだよな。何故か。

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・・・・・・・・・。

そんな感じで四日。

周りの奴らも大分慣れてきて、俺は、まあまあ充実した高校生活を送れる様になってきた。

まあ、所詮は夢の中なんだけどな。

しかし、緊張感も非日常感も皆無ではあるが、四日も同じ舞台の夢だと気持ちが悪い。

「・・・何なんだろうな。」

休み時間、ポツリと呟いてみる。

この後、また授業受けて帰って課題とかやって飯食って風呂入って寝て・・・。

考えただけで気が遠くなりそうだ。

そう言えば、この世界で眠りに着かないと起きられないってのも、なんだか・・・いや、かなり可笑しいな。

「・・・何なんだろうな。」

もう一度呟いてみたが、同然ながら、誰も答えてはくれなかった。

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・・・・・・・・・。

午後最後の授業が終わり、俺は荷物を纏めて玄関へと向かおうとしていた。

その時だった。

「ねぇ。」

「え?」

廊下で話し掛けられ、振り向くと、そこには少しつり目のーーーーそう、丁度狐の様な目をした男子が立っていた。

「ちょっと俺の話を聞いてよ。」

なんだか怪しげな奴だな。

俺はそう思ったが、不思議とそこまで警戒心はおきなかった。

「・・・別に良いけど。」

俺は頷いた。

「じゃあ、取り敢えず第三学習室行くか。」

そいつはニヤリと笑って、廊下を歩き出した。

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・・・・・・・・・。

第三学習室。

「怪談、聞いて欲しいんだよね。」

「怪談?」

自分が誰なのかも言わず、その狐目は勝手に話を始めた。

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・・・・・・・・・。

なあ、「胡蝶の夢」って話、知ってるか?

ん?・・・そう。胡蝶蘭の胡蝶な。ま、聞けって。

中国の逸話でな。結構ポピュラーな話。

あ、そう?知らない?

なら説明するわー。

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荘周って男がさ、居たんだよ。

そいつが夢を見たんだな。胡蝶になって楽しく飛び回る夢をさ。

で、その夢で胡蝶となって飛び回っている時、荘周には、《自分は荘周だ》って意識は無かったんだ。

自分は胡蝶だと思っていた訳だな。

で、目を覚ました時に、ふと思った。

《自分は荘周なのか、それとも胡蝶なのか》ってな。

・・・意味が分からない?

・・・そうかもな。

要するにだ。

《自分が胡蝶の夢を見ていたのか、それとも胡蝶が今の自分の夢を見ているのか》

が、分からなくなったんだな。

自分が胡蝶なのか、それとも人間なのかが。

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で、こっからはこれを説いた荘子って人が言った説明な。

《夢が現実なのか、現実が夢なのか》なんて、どうでもいい事で、大切なのは

《どちらが真の世界、真の自分かをを論ずるのでは無く、どちらの世界も、どちらの自分も受け入れ肯定し、それぞれの場で満足して生きる》

って事なんだとさ。

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・・・・・・・・・。

狐目はそこまで言うと、またニヤリと笑った。

「はい。おしまい。」

「・・・え?」

正直言って気が抜けた。

こんなの、怪談でもなんでもないじゃないか。

「怖くないか?」

「怖くないな。」

不思議そうに聞いてきたそいつに、俺はキッパリと言った。

しかし、奴は別に何を思った訳でもない様で、ただ、ふーん、と言っただけだった。

「・・・話ってこれだけか?」

そう俺が言うと、奴はコクリと頷いた。

他に何も言わない所を見ると、本当にもう話す事は無い様だ。

「・・・じゃ、もう帰るから。じゃあな。」

軽いガッカリ感と共に、教室を出ようとすると、追い掛けて来る様に狐目の声が聞こえた。

「でも・・・怖くないか?」

「え?」

「自分が生きている世界が現実だと、言い切れないなんて、怖いだろ。受け入れるなんて無理だろ。」

振り向きはしなかった。

どうせあいつはこっちを見ていない。

そうだ。怪談をする時、あいつは何気無い感じを装うんだった。

だから、わざとらしくこちらを見たりはしない。

あれ?

なんで俺はそんな事を知ってるんだろう。

会ったのはさっきが初めてだった筈だ。

・・・。

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ああそうか。これが夢だからだ。

なんでそんな簡単な事に気付けなかったんだろう。

ヤバいな。もう夢と現実があやふやになっているのか。

なんだか急に怖くなってきた。

早く家に帰ろう。

僕は昇降口へと駆け出した。

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ピロロロロピロロロロ♪

電話がタイミング悪く鳴り出した。

「・・・チッッ」

舌打ちをして出る。

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「あ、もしもし野葡萄k・・」

「うっせぇ!人間違いだ!!」

ブチッ

電話を切る。

全く。迷惑にも程がある。

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・・・・・・・・・。

家に帰り、一目散に布団に潜り込む。

早く眠ろう。早く早く早く。

どちらが現実なのか、ハッキリ分かっている内に。

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・・・・・・・・・。

むにぃぃぃーー

「・・・痛っっ」

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俺が目を覚ますと、チヒロが俺の頬を引っ張っていた。

「下校時間とっくにぶっちぎってんだけどー?!」

辺りはもう夕暮れの様だ。

どうやら机の上で寝てしまっていたらしい。

「可哀想だからもう少し寝かせといてあげようと思ったら、いつまでもいつまでも寝てるんだから!!」

「・・・ごめん。」

待っていて欲しいと頼んだ覚えは無いが、ここでそれをいったらこいつは100%逆ギレをぶちかましてくるだろう。

「ほら帰るよ!さっさと支度して!!」

チヒロに怒鳴られ、ロッカーへと向かう。

「昇降口で待っててあげるから、急いでよね!!」

ドタドタと足音を立てて出て行くチヒロを見送り、俺はまた大きな溜め息を吐いた。

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「悪い子じゃ無いんだけど、ちょっとお節介で恩着せがましい所があるかな。」

突然後ろから声が聞こえ、俺は振り向いた。

そこには、

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さっき夢の中で出てきた、狐目が立っていた。

「なんで・・・!!」

驚く俺を尻目に、狐目はさらりと言った。

「その日に話した人物が夢に出てくるなんて、よくある話だろうに。」

「は?!てかお前いつの間に!!」

ニヤリ。と狐目が笑った。

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「なあ、あの子の名前、何て言うんだっけ?」

「はぁ?!」

「まぁまぁ。答えろよ。何て言う?」

「・・・チヒロだろ。」

俺がそう言うと、狐目はヒラヒラと右手を振った。

「違う違う。フルネーム。」

・・・こいつは、何が言いたいんだろう?

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「そんなの・・・・・・あれ?」

思い出せない。

チヒロの名字・・・。

今までずっと俺はチヒロと・・・。

「なんで・・・?」

思い出せない。どうしても思い出せない。

狐目は、ニヤニヤしながら言った。

「じゃあ、同じクラスの人間の名前。フルネームでな。一人位は覚えてるだろ?」

「・・・・・・・・・。」

分からない。

「・・・じゃあ、《あっち》で矢鱈とお前に話し掛けてくる男子の名前は?」

「・・・▲▲。」

今度はさらりと名前が出てきた。

「なぁ。」

いきなり冷たくなった声にビクッとしながら、顔を上げる。

狐目はもう、笑っていなかった。

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「もう、気付いてるんだろ?」

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「《どっちが現実なのか》。」

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嫌だ。

怖い。

「可笑しいと思わないか?ずっと一緒だった幼馴染みの名前を思い出せないなんて。」

五月蝿い。

止めろ。

耳を塞いで踞る。

「大体さー・・・。」

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ガラガラッッ

「もう!いつまで待たせんの?!」

「・・・チヒロ!!」

殆ど泣きそうになりながら、チヒロの方を見る。

「・・・紺野?どうしたの?」

不思議そうな顔でチヒロがこっちを見た。

ずっと隣で見続けてきたいつものチヒロの顔。

どうやらチヒロには、あの狐目が見えていない様だ。

俺は急いで鞄を取り出しながら言った。

「何でもない!遅くなってゴメン!!早く帰ろう!!」

急いで荷物を纏める。

「ほら行くよー。」

先に歩き出したチヒロの後を、俺は急いで追い掛け・・・。

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ガシッッ

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腕を引っ張られた。

振り向くと、狐目が俺の腕を掴んでいた。

「なぁ。今はもう十二月だ。」

「何なんだよ!離せよ!!」

掴む力を弱める事無く、狐目は続ける。

「時計を見てみろ。今は午後の六時だ。」

「だから何だって・・・!!」

あくまでも淡々と、狐目が言った。

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「真冬で日が短くなっている筈なのに、午後の六時にもなって、太陽が沈んでいない。」

「・・・・・・・・・あ。」

確かにそうだ。窓からは、真っ赤な夕陽が見えている。

有り得ない。

普通この時期なら、五時にはもう真っ暗になっていても可笑しくないのに。

「よく考えろ。可笑しいとは思わないか?」

僕は力無く頷いた。

ニヤリと狐目が笑った。

「理解出来たっぽいな。」

パッと僕の腕を離す。

僕は掴まれていた腕を擦りながら、狐目を見た。

「お前は、一体誰何だ。」

狐目は無言で、恐らく奴の物であろうスマホの画面を、こちらに向けた。

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そこに写し出されていたのは、涙を浮かべながら必死に服の裾を伸ばそうとしている、ナース服を身に纏ったーーーー

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紛れもない、僕の姿だった。

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「・・・うわあぁああぁあぁぁあ!!!」

「ファーーーーーーwwwwwwwwwww」

教室内に僕の絶叫と眼前のバカの笑い声が響き渡る。

頭の中で、何かが一気に弾けた。

「何でお前がこれ持ってんだよぉおぉおおぉお!!!!」

「姉貴がさっき御守り替わりにってくれたwwwwwwww」

「あのクソのり姉ーーーー!!!!」

絶対に誰にも見せないって言ったのに!!!!

よりにもよって!!よりにもよって!!

あの変態!!!!!!

僕が羞恥とのり姉への怒りと果てしない絶望感に悶えていると、いきなり、

ガシッッ

と眼前のバカハゲに肩を掴まれた。

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奴は何故か、泣きそうな顔をしていた。

「俺は誰だ?」

僕の肩を掴んで、そう聞いてくる。

僕はゆっくりとそいつの名前を呼んだ。

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「薄塩。」

「・・・正解!」

薄塩が、ニッと笑った。

「お帰り。コンソメ。」

僕は答えた。

「ただいま。その画像を消せ。」

薄塩が俯いて、ゴシゴシと目元を擦った。

「・・・お帰り。本当に、良かった。お帰り。」

笑いながら僕は言った。

「泣くなよ。・・・ありがとうな。そしてその画像を消せ。」

コクコクと頷いて、薄塩が顔を上げた。

その顔は、何時も通りのニヤニヤ顔だった。

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「さあ!帰るぞコンソメ!!」

「ああ!!帰ろう!!あとその画像を消せ!!」

僕は大きく頷いた。

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・・・・・・・・・。

ガラガラガラッッッ

勢い良く、教室のドアが開いた。

「・・・紺野?」

チヒロだった。

「ほら、早く帰ろう。帰ろうよ紺野。」

此方に手を伸ばし、近寄って来る。

「日が暮れちゃうよ。帰ろう。」

僕は、ゆっくりと頭を下げた。

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「ごめんなさい。貴方とは帰れません。」

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ガシャーーン!!!

後ろで、何かが割れた音がした。

振り向くと、薄塩が窓を椅子で破壊していた。

割られた窓の向こうは、黒いトンネルの様になっていた。遠くにポツリと、白い光が見える。

「行くぞコンソメ!!」

「ああ!!帰ったら画像消せよ!!!」

机の上に上り、そこからトンネルへと飛び込む。

白い光。きっと彼処が出口なのだろう。

僕等はその光へと駆け出した。

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・・・・・・・・・。

幾らか走っていると分かったのだが、あの光は思ったより遠いらしい。

そしてもう一つ気付いたのだが、後ろから何かが僕等を追い掛けて来ている。

「カエロウカエロウ」

と言いながら。

人間にあるまじき猛スピードで。

どんどん距離が詰まって行く。

光はまだ遠い。

「カエロウカエロウカエロウ。」

声がどんどん近付いて来る。

「カエロウカエロウカエロウカエロウ。」

まだだ。

「カエロウカエロウカエロウカエロウカエロウ。」

あと少し。

「ねえ、紺野。」

直ぐ後ろで、声が聞こえた。

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「カエロウ?」

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ブワッッッ

いきなり、強い湿った風が吹いた。

思わず目を瞑り、足を止める。

そして僕がまた目を開けると、

出口が、直ぐ目の前になっていた。

「コンソメ!!行くぞ!!」

少し先を走っていた薄塩が、光の中へ入っていった。

僕も最後の力を振り絞って、野球のスライディングの要領で光の中へ滑り込んだ。

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・・・・・・・・・。

「・・・ん?」

目を覚ますと、そこはベッド横の床だった。

どうやら寝てる間に落ちたらしい。

怖い夢でも見ていたのだろうか。

汗で服がグッショリだ。

足も異常に重い。

「んー・・・?」

時計を見ると、午前二時だった。

・・・まだ眠れるな。

僕は思い出せない夢の内容について考えながら、再び布団の中に潜り込んだ。

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Uniまにゃ~さんへ
コメントありがとうございます。
本当ですね。
ただ、現実に引き戻すにも、もうちょい方法あったんじゃないか?とも思います。

カミングアウト・・・・・・orz
僕自身には、そう言う趣味は無いんです。
全てはあの御姉様が悪いんです。
御姉様こそが諸悪の根元なんです。
スカートって本当に安定感皆無ですよね。

夢か現実か分からない

薄塩君に感謝しなけりゃ…ですな
でも、ものすごいカミングアウトしてますね
見てみたい…変態コスプレ…イヤイヤ(*^。^*)美少年