中編3
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淡水浴

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俺が20代だった夏頃

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気の合う仲間10人で滋賀県の湖北部へ2泊3日で遊びに行った

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俺は海の方が良かったんだが・・・

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この2日間お世話になる民宿に着いたのがもう日が暮れる頃だった

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今日から2日間貸し切り状態 他に客もいない事も有り夜遅くまで酒盛りだった

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10人といっても5組のカップル 2階の大広間で雑魚寝状態で朝を迎えた

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民宿から湖面までは細い畑道 歩いて2~3分の距離だったが その道端の草むらに

 無造作に沢山の石仏が転がっていた かなり古いものらしくコケだらけで あまり気持ちの良いもんじゃ無かった

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琵琶湖で遊んだ話はさておき 民宿での晩の事

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夕飯後 なんだかんだで 誰とも知れず いつの間にか怖い奇妙な話をやり出した

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10人とも怖い話好き 一人一人順番に自分の体験談や友達から聞いた話などを語りあった

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気が付けばもう5時間も語りあっている そのうち1人寝えの2人寝え 気が付けば朝 特に妙な事も無かった

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話は省略するが、この民宿の帰り際の事 車3台に各々乗り込み 出発し始めた

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俺は友達Kの彼女の運転する車の後部座席にKと座った つまり前の席は女2人後ろは男2人だ

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車が走り始めた時、何気なく後ろを振り返りリヤウインドウ越しに自分たちが泊まっていた民宿に目をやった

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自分たちの居た2階の大きな窓に簾がかかっている その向こうにピンクのワンピースを着た女性の姿が見えた

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年の頃 25~26才って感じ 顔は良く見えなかったが 簾の向こう側から俺たちが帰るのを見ていた

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おれはK君に「おい!見てみい、あんな人居たか?」と言った

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K君は「本間や!あんなピンクの服着た子居なかったなぁ」

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次の瞬間 運転手のKの彼女が急にアクセルを踏んだ

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俺は「おい!ここはブレーキやろ おい! おい!」と、叫んだ 見る見るうちに民宿が見えなくなった

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K君の彼女 怒っているのか 俺やK君の問いかけに全く応えない

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俺なんか気にさわる事言ったかなぁ? 完全無視状態だ

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前に走る仲間の車が休憩しようとドライブインに入った 続いて俺たちの車も

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レストランに入ってもK君の彼女ご機嫌斜めって感じより 何かに怯えている様だ

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「おい、どないしてん!さっきから無視して、なんかあったんかぁ?」

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彼女が重い口を開いた

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実は、帰り際、簾のむこうに居たピンクのワンピースの女がキーワードらしい

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民宿で深夜まで怪談していた時 いつの間にかみんな寝てしまった 怖さのあまり中々寝付けなかったらしい

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蛍光灯をつけっぱなしの状態で、段々意識が遠のいていった

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その時突然、辺りがざわざわして 何かなぁ、と、思った瞬間身動き一つ出来なくなった

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金縛りだ「怖い」恐怖におののいていると、自分の真上の天井から 小さい黒い点の様なものが左右にゆらゆらしているのが目に映った

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何だろう?と、思っていると その黒い点が大きくなり始め 段々と下つまり自分の真上まで降りて来た

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最初は黒い点だったのが自分に近づいて来た時には人の形になりその人の形は ピンクのワンピースを着た女性で寝ている自分の顔すれすれまで降りて来た

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ひらひらとスカートが揺らめいているのが解る 

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じぃっと自分を睨んでいる、しかし顔は黒く良く見えない 何故か不思議な事にその女性背中に男が引っ付いているのが解った 「な、何これ!」

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なんて不気味な感じ 女の髪の毛が顔に触る 「ううぅぅ!」

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その時「ハックション!!」くしゃみが出た と 同時に金縛りも解け 女も居なくなっていた

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それで急に睡魔に襲われ 気が付けば朝だったと言うのだ

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彼女 嫌な夢見たと思っていたらしく 俺が簾のむこうのピンクのワンピース 「あんな人民宿に居た?」の一言でフラッシュバックしたらしい。

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俺たちに何か伝えたかったのだろうか

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男女背中同士引っ付いている幽霊とはなんなんだろう。

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