中編2
  • 表示切替
  • 使い方

ー喋るー

wallpaper:280

これは全然怖くないけれど

あなたの身にも起こりうる事だから…

nextpage

wallpaper:108

その少女はサチという。

平凡で霊感皆無のとっても怖がりな子供時代を過ごしていた。

サチは中学生になり人より遅い初恋をした。

同級生のスーと…

幸せだった。

スーが事故で死んでしまうまでは。

それからサチは不思議な体験をしていく。

でも怖がりなはずのサチは全く肝の冷えない性格になっていた。

nextpage

wallpaper:698

サチがハタチを迎える頃、妊娠した。

検査薬を使わないのにサチにはハッキリとわかっていた。

何故ならわかるはずのない『受精』の瞬間に聴こえていたから。

ーーーー今いくよ。

nextpage

それからしばらくしてサチは、周りからしたら変なコとしか思えない行動をとるようになった。

nextpage

「聞こえてるんでしょ…?」

えっ!?

と、どれだけ見まわしても誰もいない。

まして一人の声ではなく複数の老若男女の声。

わからなかった。

でも、ある日その声の主達がハッキリとわかるようになった。

nextpage

wallpaper:43

「ねえ!あたしよ!!聞こえるでしょ?」

振り向いたサチの視界に少し型落ちのスポーツカーがいた。

「こっちに来てくれる?」

そのスポーツカーの前に行ってみると

「よかった。やっとちゃんと聞こえる人が来たわ!」

nextpage

ーー?

サチが目の前に来るなり、その声の主は泣き出した。

「あのね…」

それはスポーツカーの声だった。

前の持ち主の事がとても好きだった事。その幸せだった日々。とても大事にしてもらっていたと。

nextpage

「でもね、彼は…」

泣く泣く車を手離さなくてはいけなくなり、売ってしまう事になった、と。

サチがその『彼女』をみると先ほどまでなかったはずのモノが目にとまった。

ヘッドライトに水が半分ほどたまり、ポタリと地面に落ちていたのだ。

nextpage

wallpaper:70

その時から、サチには色々な物の声が聴こえ会話をするようになっていった。

そんなサチの話は、またの機会に…………。

ちなみに、その車をサチは購入した。

nextpage

wallpaper:223

あなたならどうします?

物が溢れる世の中で、全てから声が聴こえるようになったら………

みんな

nextpage

喋 る ん で す よ ?

Normal
閲覧数コメント怖い
41300
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ