中編4
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ビルメン⑴

初投稿です。

ここのサイトは結構前から見ていたのですがなぜ今更投稿し始めたのかと言いますと、1年前に高校卒業致しましてビルメンテナンスという仕事につきました。

ビルメンテナンスというのは高いビルなどの空調管理などをしていて、危険等もあります。

そして入社してから1週間後くらいに先輩に付いて仕事を教えてもらう様になり、その日は夜勤でした。夜勤といっても朝5時に帰れるので、明日はゆっくりできるなー等を思いながら先輩に色々教えてもらっていたのですが、屋上で先輩が工事中の柵を指差しながら「あそこな、前は柵なかったんだけど自殺する人が多くてよ…。柵を付けたらしいんだよな。だけどよ、警備の人が夜中に巡回してると女の人の声が聞こえてきたり、夜中は絶対にだれも入れないはずなのに前のベンチに人が座ってたりするんだって言っててよ。まあ、俺らは設備だからあまり関係無いけど、設備も夜勤でここ通る事あるから気を付けた方がいいかもな。」

と先輩が今日、夜勤の俺にいらんこと教えてくれたんだ。

だけど、それまでは全くと言ってもいい程そういう類の経験もなく先輩の事を信じていなかったわけでもないのだけれど、先輩の脅し程度に思っていたので、先輩には「やめてくださいよー。俺、今日夜勤なんですから…。」と半分お決まりのセリフをするしかなかった。

そして、噂をすればというかもう運命だったのかな?

宿直責任者の小山さんがいったんだ。

「ちょっと屋上の点検いってきてもらえるかな。」

時刻は2時を回っていた。

時間も時間だ…。昼のことが頭によぎったが、今までにそういう経験をしたことが無いので特に気にはしなかった。

ビルには関係者以外絶対入ってはいけない上、2時には警備は寝ている。なので、だれもいるはずがないのだ。だから鍵が無いと絶対に入れない。なので鍵と懐中電灯をもって点検にでた。

そして屋上の空調機室まで付いたんだ…真っ暗で怖い。でも、空調機室に来るまでに先輩の言っていた柵の場所は通ったのだが、特になにもなかった。

怖い話ではこういうところで見たりするんだろうけどやっぱり現実。そうそう簡単に見れる様なものじゃ無いですよね。などと少し怖かったので、怖さを紛らわせる様に考えるようにした。

そして点検が終わって、異常はなかったので帰ろうとしたんだ…。

そうするとなんか変な風が吹いてる来るんだよね…。なんていうか。わかる人にはわかると思うけど、生暖かい風が吹いてきたんだ。それと同時に懐中電灯がきえたんだよ。

でもね、懐中電灯が消えるはずないんだよね。だってこの懐中電灯電池おととい変えたばっかりなんだもん。

まあ、さすがにこのときは鳥肌がたったね。

そしてさ………。

まあ、先輩が言ってたことが頭によぎったんだけど特に何も起こらなかったんだ。

だから、携帯でライト付けながら戻ることにしたんだけどさっきから画面がおかしいような気がしたんだ。

まあ、おかしかったんだ。懐中電灯がきえた時から...。本当に携帯がおかしいときずいたのはあの先輩の言っていた柵にもう少しでつく頃だったんだ。

屋上でね、いつも電波がいいのに今日に限って "圏外" だったんだよ。

もうおかしいよ。正直焦ったね。とりあえず立ち止まり、電話をかけたが確かに圏外で電話はかけれなかった。

そしてさ。もうしょうがないからそのまま進むことにしたんだ。

もう、これはと思いながら恐る恐るベンチとにらめっこしながら進む。

そうすると後ろから「も……………や………」と女の人の声が聞こえた。

正直、なに言ってるのかわからんし振り向いたらダメだと思ったんだけど振り向いてしまったんだ。

そしたら、女の人が飛びおりる瞬間だったんだ。

そして飛び降りた。

柵を越えれるはずはないし、人も入れるはずがない。

でも、見てしまった。現実か正直わからなくなったね。

急いで下へ降りて確認するも誰もいなかった。

もうわけがわからなくなり、携帯を見ると電波がしっかりあった。

あれと思いながら、中央監視室に電話をしようとポケットから電話番号が書いてあるメモ帳をとった。

それはメモ帳ではなく手首だったんだ。

知らない人の手首だけがポケットからでてきたんだ。

そこから俺の記憶はない。

寝てたようで、宿直用のベットでしっかりねてた。

先輩に聞くとおれは普通に業務をして12時には寝ていたそうだ。

小山さんも点検なんて頼んでいないらしい。

本当にリアルで、夢とも思えないのだけれど、夢だったのかもしれない。

まあ、やっぱり確認したくなるよね。

携帯の履歴を見たんだ。

圏外だった時のあの電話。

記憶の最後にした中央監視室への電話。

どっちも履歴にのこってたんだ。

先輩は12時には寝てると言ったが、携帯の履歴には3時に中央監視室にかけている。

もう矛盾してるよね。

鳥肌たったよ。

まあ、そこからこういうことがよく起こるようになったんだ。

現実の区別をつけるためにもここに書いて残していこうと思って投稿を始めたんだ。

まず、整理にもなるのでこれまでのことも書いていけたらと思う。

リアルと進行で書いて行ける様にがんばろうとおもっています。

急に見えたりする様になることってあるんでしょうかね………。

Concrete
コメント怖い
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こういう実話系は読んだあと少し経ってからじわじわ来ますよね・・・。

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現実だけで、生きていけると良いですね…
あちらには、行きたくない…(T_T)

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