短編1
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神様からの提案

知り合いの主婦が体験した話です

その人のご主人が交通事故で死んだ

居眠り運転のトラックが信号無視して突っ込んできたそうです

完全に被害者だった

葬式も終わり、いろいろと落ち着いた頃、保険屋から慰謝料が振り込まれた

金額は1億円ほど

主婦「ああ…あなた…会いたい…」

その人は、ご主人が生前いつも座っていた座椅子に座って泣いていた

その時、目の前に神様が現れた。神は何かの装置を差し出してきた

神「このボタンを押せば、ご主人が蘇ります。押しますか?」

主婦「え…?」

神「押しますか?」

主婦「えっと、その場合…この1億円はどうなるんでしょうか?」

神「え、そりゃ消滅しますよ」

神「当たり前でしょ?ご主人が生き返ったらもらえる訳ないでしょうが」

神「何言ってんのあんた?」

主婦「いや、まあ…すいません…」

神「で、どうするの?押すの?押さないの?」

主婦「………ちょっと…考えさせて…」

神「もう、しょうがないなぁ、じゃあ、このボタンあなたに預けますから、押したければ勝手に押してくださいよ。私も忙しいんだから。じゃあここに置いときますね」

あれから10年。彼女は今日もご主人に愛をささやいている。

「あなた…愛しているわ…安らかに眠ってね…」

そう、ご主人のお墓の前で。

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アイスクリームさん
コメントありがとうございます
保険会社が「押すか押さないか」のアンケートとってみたらおもしろいかもですね(^^)

ガラさん
ありがとうございます
本人は「あなた、愛してる…」と言っていますがね
最近新築マンションに引っ越したそうです

お金を選んだんですね、、、