原宿ピエロの怪 -世にも奇妙な怪談6-

中編2
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原宿ピエロの怪 -世にも奇妙な怪談6-

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ナナコさんは、その日も原宿にいた。

「休みの日はよく竹下通りをぶらぶらしてたの」

ナナコさんは当時女子高生。

その日もいつも通り、原宿駅で待ち合わせしていた。

友人2人と合流し、竹下通りに向かう。

ふと側を見ると、ピンク色の物体が目に入った。

ピエロだった。

全身をピンクで包み、アクセサリーを大量にぶら下げている。

ピエロは通行人に手を振ったり、撮影に応じていた。

「あーあれね。前からいるのよね」

と友人が言った。

ナナコさんも何度か見かけたことがあった。

丁度良い刺激になればと思い、近寄ってみる。

SNSに上げる写真を撮ろうと携帯のカメラを向けると、快くポーズを取ってくれた。

撮影が終わると、ピエロはお菓子をくれた。

色々な人に配っているようだった。

断るのも何なので、もらうことにする。

その日はいつも通りに原宿を楽しんで帰宅した。

貰ったお菓子はあまり好きではなく、食べずに置いておいた。

翌日。

友人2人は学校に来なかった。

LINEで連絡すると、吐き気がして動けないという。

2人は貰ったお菓子を食べていた。

怪しいと思ったナナコさんは、家に帰ってからお菓子を調べてみた。

お菓子は開けられた形跡もなく、一見すると全く普通だった。

ところが、箱をひっくり返してみた時、おかしなことに気がついた。

賞味期限の表示がなかった。

よく見ると、表示がないのではなく、修正ペンで上から消されていた。

嫌な予感がした。

十円玉で上からこすってみると、修正ペンの層が削れ、かすかに読める程度に賞味期限が表れた。

賞味期限は一年前に切れていた。

それから、周囲で噂が流れ始めた。

原宿のピエロが、賞味期限切れのお菓子を配っているらしい...

実際に体調を崩したこともあり、1周間後、彼女と友人はピエロを問い詰めることにした。

ピエロはあっさりと話をしてくれた。

が。

「お菓子なんて配ったことないっていうのよ」

そんなはずはないとピエロを見て、ナナコさんは気付いた。

「体型が違ったのよ。

その日のピエロはスリム体型だけど、あの日のピエロはお腹が出てた」

結局、犯人はわからずじまいだった。

ピエロは今日も原宿にいる。

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アイスクリームさん:
コメント頂きありがとうございます。
横浜というと、白塗りのメリーさん、というのを聞いたことがあります。

ガラさん:
白塗りのということは、ボンビーですか笑
実際にいると恐ろしそうですね...ミニボンビーくらいにしてもらいたいもんです笑

そんなのが居るんですか…
少なくとも横浜には居ないです

俺の住んでる所はピエロは出ませんが、桃鉄のあの白塗りのウザい顔した奴が出ますよww

Noinさん:
コメント頂きありがとうございます。

何と!札幌にも!
あちこちに似たようなピエロがいるのでしょうか...

札幌にも、たまに出ますよ

ちゃあちゃんさん:
実は僕もです笑

あまり尾鰭を付けないほうが良いかと思って特にひねりを入れなかったのですが、
次の作品では農薬とか、もっと毒々しいのにしようと思います...

すみません、賞味期限切れてても私滅多にお腹壊さないかも…(;^_^A