短編2
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男の子

 

小学6年生の頃、40度近くの熱が出て学校を休みました。

意識がもうろうとしていて、このまま死ぬんじゃないかな・・・

体も動かない、視界もぼやけてる・・・

そうです。

金縛りです。

当時、金縛りになったことがのかったので・・・

布団に寝転がって、そんな事を考えていると

当時、1歳半くらいだった弟が部屋に入って来ました。

(もう・・・今は遊んであげられへんよ。)

と、心のなかで思っていると

弟が私の顔をしゃがんで覗き込んできました。

そして物凄い強さで、私のほっぺを突付くのです。

イタイイタイ・・・

 

そして数回突付いた後、部屋を出て行きました。

その瞬間、体が軽くなるのと同時に玄関の扉が開く音が聞こえ、

「ただいま~」と、お母さんの声が・・・

えっ???

って事は、今のは弟じゃなかったの??

急いで玄関まで行き、お母さんにさっき起こった事を説明。

「あんたが弟を可愛がってるから、自分も相手して欲しくて出てきたんちゃう?」と・・・

その後、中学2年の時にまたもや、40度位の熱が出て、学校を休みました。

するとまた金縛りになり、あの男の子が部屋に入ってきました。

(うわーー!!!!!でたーー!!)

今度はしきりに、寝ている私に顔を近づけてくるのです。

でも、顔はぼやけて分かりません。

そしてまた、部屋を出て行ったとたんに体が軽くなりました。

あれから10年経ちますがそれを最後に出きていません。

同じ家に住んでいますが、もう出てきて欲しくないです。

怖い話投稿:ホラーテラー 恋するウサギさん  

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