短編1
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りんこ

……おっかない話、聞きたい?

したら、わしが聞いた話さするわ。

ひとりでションベンさ行けなくなっても、ばあちゃんは知らん。

——。

あるところに、りんこちゃんって、女の子の赤ちゃんがいたんだと。りんこちゃんには、お父さんと、お母さんと、まだ小さいお姉ちゃんがいたの。

あるとき、お父さんとお母さんは、二人で町さ行くことになったのよ。そンとき、お母さんはお姉ちゃんに、りんこの面倒をちゃんとみてお留守番してなさいよ、おやつは棚にあるからね、っていって、ふたりを置いてっちゃったもんさ。

お父さんとお母さんが用足ししてたら、電話がきたの。お姉ちゃんから。お母さん、林檎たべていい?お母さんがおやつに用意してた、そう、棚のやつ。お母さん、いいよ、って。電話さ切った。

うちに帰ると、お姉ちゃんは、おかえりーって迎えてくれたんだと。でも、りんこがいない。うちじゅう探してもいない。どこさ行ったんだべ、お姉ちゃん、りんこは?

りんこ?

おいしかったよ。

お姉ちゃん、あンとき電話で食べていいか聞いてたのは、りんこちゃんのことだったんだと。

——。

おっかないべ。まだ続きがあるの。

あわてて吐かせようとしたんだども、もうだめで、病院さ行ったんだと。そんで、先生にお姉ちゃんさ診てもらったら、

お姉ちゃんの口が、耳まで裂けてたんだと。

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ネタバレ注意

ゲス姉さん、コメントと評価ありがとうございます。
方言は字にすると難しいですね。わたしも書いていて懐かしかったです。

訛り具合が地元っぽい懐かしさで
怖いけどホッコリしちゃいましたw

ハゲルマさん
評価ありがとうございます。

はるさん、コメントと評価ありがとうございます。

懐かしい怖さでした。