短編2
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仲良しなのに

中学校1年の春。

新しい友達も出来て、もうすぐ遠足だ!って時に全校集会が開かれた。

3年生の女子生徒が通学中に事故に遭った。

自転車通学中、長い下り坂でブレーキが故障し、突き当りのコンクリート塀に激突したらしい。

命に別状はないが、意識不明の重体。

かなりショッキングな内容だった。

修学旅行も控えていただけに、3年生はかなりざわついていた。

その後の噂では、激突した際に出た血の量がやばいとか、コンクリート塀に頭皮がついてた、歯型が残ってるなど、真相はわからないが痛々しい事故だったことはわかった。

時は過ぎ、旦那の実家の夕飯の席でこの話になった。

旦那の兄夫婦は女子生徒の同級生で、こんな話しを教えてくれた。

女子生徒には大親友と呼べる友達がいた。

同じ地区ということもあって、入学した時からいつも一緒だったらしい。

どちらも大人しいタイプの子で、目立ったことはしなかった。

クラスが変わっても登下校はいつも一緒だった。

そんな中で起こった事故。

その日は一緒に登校しなかった。

周りの同級生が慰めの言葉をかけたが、その友達は特別落ち込んでる様子はなかった。

数日後、事故があった側の林に藁人形が打ち付けられていた。

藁人形と一緒に女子生徒の名前を書いた紙と写真も打たれていたらしい。

疑いは親友にも向けられたが、彼女はただ笑うだけで否定はしなかった。

義兄は、

彼女がやったのかはわからないけど、おそらく遊びでは無いよ。二人の間に何があったかも知らないけど、単純に怖いよな。って言った。

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強い過ぎる情は時に“裏切り”と言う被害妄想を生み出します。
深く相手を想っていれば想っているほど…、
その想いに見返りを求めれば求めるほど……、
裏切られたと思った時の憎悪は深いのでしょうね。

恐ろしくも哀しい話でした…。