短編2
  • 表示切替
  • 使い方

御守り

沖縄ではよく魔除けや御守りがわりにマース

いわゆる塩をよく持たされます…

自分が小さい頃からなにかあればマースはちゃんと持ってるかと年寄りの方は言ってきます…

これは自分の後輩の友達の学生の頃の話…

友達の名前はY子

Y子は霊感が強いらしくよく見えてしまうことがあるらしい…

その日、Y子は友達2人と楽しみにしていた夏祭りに出かけた…

みんな学生なので移動はバスに乗って途中は徒歩で会場に向かっていた…

祭り会場に近くになり人混みも増え横断歩道で信号待ちをしてると…

Y子の視線の端で…上から何かが凄い勢いで落ちてきた…

ん!?と視線をその何かに移してみると…

白いワンピースを来た女性だった…

Y子は瞬間的に見たらダメなやつだと思いつつ横目でみていると…

女はゆっくり起きあがり…少し歩いたと思ったら

パッ!!と消えて!?…また上から落ちてきた…

3回目の時に信号が変わり…Y子は友達二人の間に入り二人を引っ張り気味に歩きだす…

「Y子?どうしたの…」二人は問いかける…

「いいから。前向いて早く歩いて。」

二人はY子が見える子と知っていたので黙って歩く。

Y子は一瞬後ろを振り返る…

すると白いワンピースの女性が立った状態でこっちをずっと見ている…

Y子は直感的にヤバイ…気づかれたと思い…更に早く歩き出そうとしたが…

すぐ耳元で「ねぇ…気付いてるんでしょ!?」と聞こえた…

Y子は全身恐怖で震えて動けず一人だけその場でしゃがみこみ…おばぁーから貰ったマース入りの御守りを握り締めて…消えて…消えて…消えて…と目をつぶり願い続けた…

すると…

御守りを握り締めていた手に手が重なる感触が伝わる…友達だと思い顔をあげると…女がたっていた…

あぁっ!?どうしてっ!?

すると…女は手から御守りを取り出して…

「これ効かないからぁ」

と笑って消え…またさっきいた場所で落ちては立ち上がりの繰返しをしていた…

これはY子が初めて自殺した人の霊と出会った体験談らしいです。

Normal
閲覧数コメント怖い
4972
2
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

自殺者はその場で地縛霊になって、何度も何度も自殺を繰り返すと、よく言われてますよね。
自分が死んだって事が分からなくて。
で、そこに波長の合っちゃった人が呼ばれてしまって、その人に憑いて、また自殺を試みる…とか。

そういう類のものから身を守るためのお守りを『効かないから』って霊自身に否定されるなんて絶望的な怖さですよね。

昔の洋画で、信仰心のない男がかざした十字架を『無駄だ』と言って、吸血鬼が握り潰すシーンがありました。

どんなお守りも、信心に裏付けされていないと、効果が期待出来ないんだろうな…と思います。

表示
ネタバレ注意