短編1
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友達が自殺した。

原因はイジメ。

でもずっと彼女は我慢してた。

どんなに酷いことされても、先生には言わなかった。

私はそんな彼女をただ見てた。

理由は簡単、学校では関わりたくなかった。

でも、

学校を出れば普通に話をするし、たまに一緒に出掛けたりもした。

私が、学校ではごめんって謝ると、謝らないでって優しく笑ってくれた。

そんな彼女が自殺した。

私の目の前で。

彼女の住む団地の屋上から彼女は飛んだ。

話があるって言われて、そこへ行った。

行くと彼女は手すりの向こうにいた。駆け寄り止めようと袖を掴んだ時、彼女の顔をみた。

いつか謝ったとき見せた優しい笑顔だった。

彼女から1通の手紙を渡された。

そして彼女は掴まれた袖を振り払い、下へ飛んだ。

酷く鈍い音に混ざり、トマトを落とした時の様な音が聞こえた。

私は立ち尽くした。

何も出来なかった。

私は彼女に何もしてやれなかった。

最後まで私はただ見ているだけ。

手に握られた彼女の手紙を開いた。

あぁ、

私はまた見ているだけだった。

《お前が一番私を苦しめた。お前は許さない。》

私は見てるだけ。

学校の外では偽善ぶり、彼女が助けて欲しい時、

私はただ見ていた。

傍観者として人を殺したのか…。

彼女が私を許してくれることは一生ない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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