俺が異世界に行った話をする

長編26
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俺が異世界に行った話をする

去年の4月に大学を卒業して、マンションに引っ越した。

そのマンションが 回=回=回= ←こんな形をしたマンションなんだ。真ん中が中庭になっていて、俺は左端に住んでる。

=のところも部屋があってマンションは6階建て。右側にマンションの玄関があり、そこからしか出入りはできない。

中庭といっても地面も壁もコンクリートで使い道は全くない。

で、俺の住んでる部屋からはドアがあって中庭に入れる。他の部屋からは不可。

その中庭がおかしいんだ。

どうおかしいかは説明できないんだが、とにかく中庭にしばらくいると目が回って気分が悪くなる。

住み始めた頃は中庭には入ることもなかったからわからなかったんだけど

5月に部屋を掃除することにしたんだ。

で、小さな虫が結構わいてくるから、殺虫剤をまきに中庭に入った。

殺虫剤をまいてたらフラフラしてきたから始めは殺虫剤の成分を吸い込み過ぎたかと思って気にしなかった。

さらにしばらくして6月にまた掃除をしに中庭に入った。

ほうきとちり取りを持って中庭に入ったんだが、それだけでフラフラしてきた。

暑かったし、空気が篭る場所だからそれにやられたのかなと思ったけど

休み休みしながら中庭を掃除した。

中庭に入ると視界がぐるぐる回り、部屋に入るとすぐに回復。

あまりにもすぐに気分が悪くなるし、部屋に戻れば良くなるからなんかヤバい気体でもわいてるのかなと思った。

管理会社に電話して中庭について聞いてみたら「以前に住んでいた人からはとくに連絡はありませんでしたが念のため」

というわけで来てもらって調査してもらった。

管理会社の人がやってきて排水溝やなんかを調べてくれたけど異常なし。

俺も立ち会ったんだけど、どうも目が回るのは俺だけのようだった。

臭いもしないし、管理会社の人は気分悪くならなかったので、そのまま帰ってもらった。

その後も中庭に入ると目がぐるぐる回るのは続いた。正確には中庭に入り、部屋との境のドアを閉めると、なんだが。

で、10月の掃除の日に中庭に入った時ことなんだ。

別に暑くもなく、俺の体調も全く悪くない。

中庭に入ってすぐに目がぐるぐる回った。今までよりはるかに強かった。

ドアを閉めた瞬間に一気に上下がわからなくなり、倒れてしまったんだ。

気分が無茶苦茶悪くなり、吐きそうになりながら、とにかく身体を左右にゴロゴロ転げ回していた。

視界が赤黒く染まっていき、そのまま一瞬だけ意識がなくなった。

一瞬というか瞬きした瞬間に赤黒いのがなくなった。

気分が悪いのも全くなくなり、俺はそのまま掃除をして、部屋に入った。

部屋に入った後、喉が渇いたから水を飲もうとキッチンに向かった。

キッチンから空が見えるんだが、とにかく空が青い。

やたらと濃い青色をしてるんだ。

今日はいい天気なんだなー、とか思いながら、俺は掃除も終わったし、漫画を読みにコンビニに向かった。

玄関から出て空を改めて見ると驚愕した。

とにかく濃い青色で説明しにくいけど空が高い。

で、空気に臭いがあった。

嫌な臭いではないけど、とにかく嗅いだことのない臭い。

マンションの廊下を通って、コンビニに向かうんだけど町内会の掲示板がある。

そこに目をやると違和感を感じた。見てみるとなんだか脈絡のない文書ばっかりなんだ。

ア活めるゆフィ柿のさと

とか日本語をごっちゃ混ぜにした文書が書かれてる。

掲示板に張られている紙が全部そんな感じ。

政治家のポスターなんかも政治家の顔写真に

へつ下のイ目はタイ燻ら當兎

(タイの次の字はこんな見た目だった。政治家の顔は誰が知らんけど普通)

俺はまた???ってなってとにかくコンビニに行こうとマンションを出た。

マンションを出て道を挟んだらすぐにコンビニがある。

で、マンション前の道路で信号待ちをしてるとやっぱりおかしい。

コンビニの看板やマンションの横は花屋なんだが、花屋の看板もおかしい。

花屋はヤ母イ

とか、コンビニは

イイ目だ

とか書いてある。

通行人とか車はいるんだが、そっちは普通。とくに変わったところはなかった。

コンビニに入ると

アヨダナマーリッサー

的な声を店員が発した。

本棚に向かうと本の表紙の文字もおかしい。掲示板と一緒で日本語をやみくもに並べた感じ。

で、段々と怖くなってきてなんとなく携帯電話を取り出した。

携帯電話は圏外。メールとかは今まで通り普通の日本語。

本棚以外の商品とかをみてもわけがわからない日本語の羅列。

さらに怖くなってきてコンビニを出た。

おかしい。おかしい。と思いながら部屋に戻ってテレビをつけるとテレビの言葉も理解できない。

見たことない番組ばかりで知ってるタレントなんかは皆無。

水をもう一杯飲んで自身を落ち着けた。

頭を打っておかしくなってしまったのかと思い、近所の掛かり付けの病院にいくことにした。

病院に向かう道中も文字は意味がわからないものばかり。

とにかく誰か知ってる人に会いたい、話したいと考えながら病院に向かった。

病院について病院の看板をみても意味不明。

言葉が伝わるかかなり不安な中、受付に行くと案の定、お互いに意味不明。

頭を打ってしまって調子が悪いんですが

と言ったんだが受付の人からはわけわからんことを言われた。

保険証を見せたんだが、首を傾げられる。

俺の言葉、わかりませんか?

というが全く伝わらない。

うにゃうにゃ何か言われて、受付の人が電話で何か話しだした。

で、白衣の男の人が出てきて、俺に話しかけるんだけど、全く何言ってるかわからない。

男の人は受付のソファを指差し、俺を身振り手振りで誘導した。

俺と白衣の男の人と一緒に座った。

白衣の人はいろいろ話しかけてきてくれるんだが、俺は意味がわからず、保険証や運転免許証を見せたりしてた。

しばらくしたら警察らしき人が三人きた。

警察らしき人と白衣の人はチラチラと俺の方見ながら話をすると警察が俺に近づいてきた。

ペコッと頭を下げたあとに俺の手を取って軽く引っ張ってきた。

何がなんだがわからないがとにかく俺は警察が何とかしてくれると思ってそのまま引っ張られていった。

パトカー?の中で警察の偉いさんみたいな人が声かけてきたけど、やっぱりわけがわからない。

俺はもうとにかく泣きたくなってきて不安で不安で仕方なくなってきた。

恥ずかしながら母親に会いたいとか思いながらぶるぶる震えてた。

警察の偉い人は俺の肩から背中にかけて何度も何度も撫でてくれて、優しそうになんか言ってくれた。

おかげで何とか泣いたり、錯乱したりせずにおとなしくできた。

警察署みたいな場所について応接室?に場所に通された。

広くてソファがあってすぐに緑色のお茶らしき液体とお菓子らしきものを出してくれた。

お茶とお菓子をみると無性にがっつきたくなった。

ジェスチャーで食べていいみたいなそぶりがあったので、手を合わせてからお茶を頂いた。

少し熱かったけど、甘いとしょっぱいの中間みたいな味だった。

温かい物を口にしたせいか少し落ち着きを取り戻した。

お菓子にも手を伸ばした。形状は煎餅みたいなのと小さな饅頭みたいなの。

煎餅も饅頭もとくに変な味じゃなくそれなりにいけた。

警察署の人達が応接室にいて、ずっと俺を観察してた。

お菓子を食べる手は止まらず、ずっとパクパク食べていたら、スーツの人が二人入ってきた。

スーツの人は俺の前で両手を出すと手の平を俺に向けてきた。

で、両手の裏表とひっくり返したら今度はかばんからペンライトを出した。

スーツの片方が俺の横に座って、両手を優しく押さえてきた。

別の片方がペンライトを指差すと光を俺の目の方へ当ててきた。

俺はそのまま光を見てるとペンライトのスーツにまぶたを広げられ反応?を観察された。

結局、両目やったあと、今度は口内、鼻、耳にも光をあてられた。

診察みたいなのが終わって、隣のスーツが手を離してくれた。で、今度は話しかけられた。

スーツの人が何か言うと間があく。明らかに俺に質問をしていた。

でも、俺は言葉がわからないから黙っていた。質問毎に紙にチェックをしてた。

どうしていいかわからず首を傾げていたが、文字なら伝わるかも、と思って携帯電話を出した。

で、携帯電話の新規メール作成で「言葉がわかりません」と打って向かいに座っているスーツの人に見せた。

スーツの人はなんかすっごいびっくりした感じになった。

でも、相変わらずわけのわからない言葉を警察の人と話して俺の携帯電話の画面を見せ合ってた。

その後、紙に「言葉がわかりません」ってスーツの人が書いて、ペンでその文字を指した。

俺は「うんうん」と頷いたんだが、そこで沈黙。

ちょっと間があってスーツの人が「言葉がわかりません」の文字の上を指でなぞりながら

ウヨメ、が、わかりません

ってゆっくりと言ったんだ。

で、俺が

ことば、が、わかりません

って返した。

俺はペンを借りて「あ」って紙に書いて「あ」って言った。

そしたらスーツの人が「あ」と言ってうんうんと頷いてた。

今度は「こんにちは」と書いて「こんにちは」と言ったら一文字一文字指を指しながら

こ、ん、に、ち、は

ってスーツの人が言った。

今度は漢字で「京都」って書いて「きょうと」って言ったらスーツの人は首を振って「うんた」みたいなこと言った。

で、もう一人のスーツの人がそいつの携帯電話でなんか話し出した。

スーツの人が携帯電話で話し始めたら俺と話してくれてた人もそっちに注目して会話?は終了した。

携帯電話の通話が終了したらそいつが何やら話し始めたらんだが、わけがわからない。

で、スーツの二人はそのまま退室。俺はさらに???になった。

その後、警官が写真みたいなのを何枚が持ってきて、机に並べた。

写真は全て食べ物の写真だった。

うどんや丼、寿司もあったけど、中にはお米に野菜を刺したみたいな始めて見るものもあった。

警官が写真の上全体を軽くなぞった。

どれか一つ選んで

という意味かと思い、丼を指差した。

うんじ?

みたいなことを言われたけど、俺はわけがわからなかった。

俺は丼の写真を指差して、箸で食べる仕草をした。

そしたら、大きく頷かれて部屋を出ていった。

で、その後はしばらく放置されて、そのまま。警官の人が何人かいるけど、無言だった。

俺はどうしようかと考えたけど、どうすることもできず、お茶を飲んだり辺りにあるものを観察したりした。

お茶は美味しいし、すぐにお代わりはくれた。

ソファを始め、机やドアなどとにかく今までとなんら変わらなかったが、文字が意味不明だった。

お菓子の包装紙にアルファベットが書いてあるんだが、これも意味不明。

英語ではないようだった。

で、他にいろいろ物色しようと立ち上がろうとすると部屋にいた警官に囲まれてしまうんだ。

結構ガチな感じで囲まれて、明らかに臨戦体勢。

俺はびびっておとなしく座りながら辺りをキョロキョロしてた。

しばらくしたらさっき写真見せてくれた人が丼持って帰ってきた。

箸もあるし、どうぞ、みたいな手振りをしたので、手を合わせ、頭を下げてから頂いた。

味は普通の卵丼だった。とにかく不安のせいかお腹が減っていたのでかなりの勢いでがっついた。

お腹が膨れ少しだが落ち着きが出てきた。

ずっと緊張しっぱなしだったがわずかに頭が回転しだした感じがした。

で、食べ終わると今度はいろいろな写真が出てきた。

人物とか風景とか絵画とか。

どれも知らないものばかりで反応に困った。

一枚一枚手に持ってくれて、見やすくしてくれたり、部分部分を指差してくれるんだが、どう対応していいかわからない。

しばらくそんなやり取りが続いたが無意味と思ったのか終了した。

で、今度は病院から移動してきた時みたいに優しく手を引っ張られた。

移動するのか、と思った俺は立ち上がった。

今度は囲まれることはなく、手を引っ張られながら部屋を出た。

部屋を出るとなんとなく空気が重い感じがした。

さらにしばらく署内を歩くとSP?っていうか明らかに物々しい奴らが俺の周りを囲いだした。

俺はそのまま駐車場にいき、車に乗せられた。真っ黒ででかい車だった。

さらに前後には別の黒い車があって、一緒に走りだした。

後部座席真ん中で左右は警官。

またまた俺は緊張しながらずっと移動した。

で、一時間ぐらい車内にいたんだが、眠くなって俺はそのまま眠ってしまったんだ。

気がつくと俺はベッドで横になってた。

車の中じゃなくて病院みたいなところ。

医者なナースっぽいのがたくさんいた。

起き上がろうとすると頭がガンガンに痛くなって、無茶苦茶気分が悪くなった。

医者が俺の顔を覗きこみながら、ペンライトみたいなのでまた目や耳、口内を見られた。

とにかくちょっとの衝撃で頭が割れるように痛いので何もしてほしくなかったが、身体もうまく動かせなかったので、おとなしく耐えてた。

医者が診察を終えると他の医者達となにやら話しをし始めた。

で、話したかと思うと今度は違う医者がペンライトではなく顔や頭を触ってきたり、機械の棒みたいなのを耳や鼻に突っ込んだりされた。

医者達は基本的に無表情だけど、話す時は怪訝そうな感じだった。

俺はいい加減イライラしてきて「痛い!」って声にだした。

発した瞬間に医者達はかなりびびった感じになった。

で、そのあと、すぐに肩のあたりを注射されて意識が薄れていった。

気がつくと金属というか壁とベッドとトイレしかないような部屋にいた。

窓もないし、本やテレビもない、何もない部屋だった。

ただ、天井には監視カメラが四台ついてた。

起きようとするが、頭痛が酷くてうまく起きれなかった。

ゆっくりと身体を起こすと壁が隠し扉?みたいにノブがないんだが、そこが開いてナースが入ってきた。

ナースは食事をキャスターで運んで、俺の耳に金属の棒を入れて、すぐ出したあと、何もいわずに出ていった。

パンとゆで卵とサラダとオレンジジュースだったが、オレンジジュースだけ飲んだ。

とにかく頭痛が酷くて動けなかった。

でも、眠るのも限界で全く眠くない。

痛みを我慢しながら少しずつベッドからでてみた。

格好は病院着みたいなワンピース?で下着とかはいてなかった。

で、ベッドが降りて立とうとするんだが、うまく立てない。

足に力が入らずにふらふらと床に倒れ込んでしまうんだ。

そのまま激痛が走って、気絶。

気がつくとまたベッドの上だった。

そんなのが何回か続いたあたりで発狂?っていうかとにかく叫びたくなった。

頭が痛いのもなんとなく快感に変わって、俺はとにかくベッドの上で叫びまわってた。

ごろごろベッドの上を笑いながら転がったり、監視カメラに向かって一生懸命話しかけたりしてた。

笑いがとにかくとまらない。

かと思うといきなりこっちの世界が恋しくなって泣き始めたりしてた。

定期的かはわからないが、気がつくとベッドに拘束された状態でMRIっていうの?みたいなのの中に入れられたりしてた。

正直、感覚がいろいろおかしくなってきていて頭痛→快感→熱さ・寒さ→こそばゆいと頭の感覚は変わっていった。

熱さとか寒さはとにかく頭が熱かったり、寒かったりする。

尋常じゃないぐらいに。

新しい感覚が頭に入る旅に俺はキャーキャー言ってた。

しばらくそんな生活が続いて、またMRIの中に入れられたんだ。

で、ブウーンって低い音が響いたかと思うと頭が破裂するぐらいの激痛が走った。

目玉が飛び出すぐらい頭に力が入った。

のたうちまわるんだけど、拘束具で動けなくて、ガチの悲鳴をギャーギャーあげてた。

そのまま気絶して、気がつくとまたベッド。

そしたら気分というか感覚が元通りになった。

痛いのも変な感覚もなく普通。

そしたら今度は部屋の中を普通に歩けるようになったので、部分し始めた。

とくに何もみつからかったが、壁は柔らかかった。

で、いきなり部屋の中にまたあのわけのわからない言葉でいろいろ言われ始めた。

罵倒される感じじゃなく、説明する感じで。

で隠し扉みたいなのが開くと普通の格好をしたおじいさんとおばあさんが入ってきたんだ。

本当に普通。

入ってきたおじいさんとおばあさんはいきなりひざまずいて、泣きながらまたまたわけのわからない言葉を言った。

俺は???なわけだが、二人は泣きながら手を合わせたり土下座したり。

どうしていいかわからないからボーッと立っていたら俺の右手におばあさんがしがみついた。

えっ!と思ったらおばあさん、泣きながらさらに頭を下げたり、俺を見上げたりした。

俺も姿勢を低くするためにひざまずくと二人はさらに頭を床に擦りつけて、土下座した。

状況や言葉はわからないが、どうやら謝っているように見えた。

俺は事態がわからないながらも何か申し訳なくなって、おじいさんの両手をとって握ってみた。

そしたらまた号泣。

ずっと???なわけだが、いきなり隠し扉が開いて警備員みたいな人に軽く引っ張られてながら二人は出ていった。

で、隠し扉の向こうが気になって覗いてみたが真っ暗でよく見えなかった。

さらに今度は警備員に連れられて子供がやってきたんだ。

スーツにネクタイで丸坊主の白人だった。

子供は警備員に守られながらゆっくりと俺に近づいてきた。

で、俺の50cmぐらい前にきたらボンッて音がした。

音と一緒に子供の首周りの襟巻きトカゲみたいに金属の板が広がったんだ。

俺はびびってのけぞいたんだが、子供はそのままゆっくりと近づいてきた。

で、右手をゆっくり差し出してきた。

その瞬間に俺は警備員に押さえ付けられて頭を下にされたんだ。

警備員に後ろで押さえ付けられながら、頭を上からぐいぐい押された。

子供は手を俺の耳にあてた。

そしたらブルブルッと震えがきたんだ。

子供は機械音声みたいな声でキーイーハーキーみたいな声を発した。

頭が下に向いてるから何をされているかよくわからなかったが、耳の穴から何かが入ってくるのがこそばしさとモゾモゾ音でわかった。

モゾモゾ音がしばらく続いた後、ブチッと音とともに激痛が走った。

どうも鼓膜を破ったらしく、頭の中の触れない部分を触られてる感覚があった。

反対の右耳からはゴソゴソみたいな音が聞こえた。

痛くて痛くて仕方なかったし、何より耳から何かが侵入してる恐怖で全身に力を入れたが、警備員は増え、さらに厳重に押さえ付けられた。

悲鳴も上げたが、この行為は続行。正直、このまま死ぬと思った。

とにかく苦痛と恐怖に耐えた。

「次の瞬間死ぬ」と何度も感じたが、とにかく何もしなかった。

しばらくするといきなり頭の中でキキキキキキキキキキカカカカカカカカカカというような音がなった。

だんだんと音は高くなっていった。

で、しばらくすると音が高過ぎて頭が痛くなってきた。

それでも音は鳴り続け、さらに頭の中を指みたいなのが触ってくる感覚がきた。

押したり、つねったりされてる感覚。

で、真ん中からスパッと頭を別けられるような感覚がきた。

死んだ!と思ったが、身体はそのまま。

頭の中から音や指の感覚はなくなっていった。

子供の足が後ろに下がっていって俺を押さえ付けてた警備員も離れた。

俺はその場にへたりこんだ。

で、子供の手を肩のところまで血?がついてた。

左耳を触ってみたら、案の定俺の手にも血がついた。

隠し扉が開いて、子供と警備員はでていった。

その後、ナースと警備員が入ってきて、耳の血を拭いてくれた。

耳には血が付いてるだけで、出血はなかった。

ナースが作業を終えると今度はまた医者がやってきた。

アイパッド?かノートPCみたいなものを持ってた。

アイパッドみたいなのの画面をこちらに見せてくるんだが、警察の時と同じような画像ばかりだった。

俺はお腹が空いたし、休みたかったが、それを伝えることもできず、だるそうに対応というか医者を相手にしてた。

何枚か画像が変わった時に俺のマンションの外観の画像が出た。

今までは人物や風景、何かイベントの写真ばかりだったのにいきなり知っている画像が出て俺は驚いてついつい反応してしまった。

医者は俺の反応を確かめたみたいで次の画像にいくとマンションの俺の部屋の入口の画像になった。

画像は俺の部屋の中に入っていった。

リビングやキッチン、風呂場、寝室と写っていた。

キッチンから外を見る限り、この画像はこちらの世界っぽかった。

画像を全て見せ終わったようで画面が真っ暗になった。

医者達は真っ暗になったのは確認すると落胆してる奴とか熱く語りはじめる奴とかがいた。

で、熱く語っている中、で一人の医者がアイパッド?を出した。

周りの医者が「やめろよ!」みたいな感じでアイパッドを抑えようとして、喧嘩っぽくなった。

警備員が間に入り、今度は怒鳴り合いが始まった。

俺を何度も指差して何やら怒鳴ってた。

怒鳴られたほうも首を振ったり、両手で何かジェスチャーして何かを必死にお互いに伝えあってた。

しばらく討論みたいなのが続いて、結局、懐からアイパッドを出した奴は負けたみたいでおとなしくなった。

で、結局、別の医者がアイパッドを出してきて、またわけのわからない人物や風景の写真を見せられた。

医者は五人いたと思う。

代わる代わる画像を見せるが、始めの一人以外の画像は意味不明だった。

で、最終的に懐からアイパッドを出した討論に負けた奴がニヤニヤしながらアイパッドを出した。

なんか怖かったけど、アイパッドを見ると

イ 画

ら 桜

って書かれた画面を出された。

俺は???ってなって何も反応しなかった。

次にそいつはまたニヤニヤしながら画面を変えた。

今度は

そ あ

ややや

メンかな

みたいなことが書いてあったと思う。この辺はあまり正確じゃないかも。

俺はまた無反応なんだが、そいつはニヤニヤしながら画面を変えていった。

しかも、時々、こらえられないのかプッと吹き出したりしてた。

ニヤニヤしたり吹き出したりしてると周りの医者が「やめろよ」ってな感じで肩を叩いたり、無理矢理向きを変えようとしてた。

で、いきなりゲラゲラ笑い出したかと思うとアイパッドの画像が中庭の画像になった。

俺は中庭だと思ってまた反応してしまった。

何となくとても懐かしい感じがした。

マンションの外観やキッチンや寝室、リビングも懐かしいはずなのに、中庭のほうになぜか感動した。

医者はゲラゲラと笑いながらアイパッドを俺の顔に近づけてきた。

アイパッドが俺の顔面に当たって、今度は警備員に医者が取り押さえられた。

5人の医者中で始めに俺に画像を見せた医者が隠し扉の方を指差して、なんか怒鳴った。

中庭の画像を見せた医者はゲラゲラ笑いながら何かを俺に向けて怒鳴りながら警備員に退場させられた。

残った医者達は頭を下げてきた。

俺も頭を下げた。なんとなく。

そのまま医者や警備員達は部屋を出た。

やっと静かになったと思って俺は眠ることにした。

が、なかなか寝付けず、お腹が空いたのと喉が渇いた。

俺はベッドから出て監視カメラに向けて、箸でご飯をかきこむ仕草や水を飲み仕草をしたが、無視だった。

腹が立ってきて壁を蹴ったが無駄だった。

結局、寝るしかないのでベッドに戻った。

が、ベッドとベッドを支える台の隙間に何かがあるのを見つけた。

黒い土台に白い布団が上に置かれているベッドなんだが、明らかに布団以外の白いものがその隙間から出ていたんだ。

俺はそれを見付けると隙間から出した。

紙だった。

紙には

ずっとそこに

と書いてあった。

???だが、意味がわかる言葉だった。

「ずっとそこに・・・?」なんて考えていると隠し扉が勢いよく開いた。

警備員がすげい勢いで部屋の中に入ってきて取り押さえられた。

反射的に紙を握ってしまったんだが、警備員達の狙いは明らかにその紙で俺は右手を無理矢理パーにさせられた。

警備員達は紙を回収するとすぐさま去っていった。

のしかかられたので痛いし、せっかくの発見は取られるしでマジでイライラしたが、何もしなかった。

ずっとそこに

の意味を考えることにした。

ふて寝しながら考えているとナースが食事を持ってきた。

もちろん、警備員も一緒。

俺にのしかかった奴だったからイラッとしたがとにかくガツガツ食べた。

食べ終わると頭に血がいくのがわかったが、しばらくすると気分が悪くなってそのまま寝た。

気がつくとまたMRI見たいなのに入れられて検査されてた。

ブウーンって音はしたが、今度は痛くなかった。

ただ、今度は頭の中にフラッシュバックっていうのか、目を開けてるのに視界が全く別の場所になったりした。一瞬だけ。

フラッシュバックした画像は俺の実家や小学校みたいな昔のやつから新しい大学のまでと全くしらん画像もあった。

白人で金髪の女が荒れ地に立ってる画像だったり、真っ黒なクレーターみたいなのの淵に立ってした見てたり。

次々に画像が入れ替わっていった。

段々と画像の入れ代わりが早くなり、始めは瞬きする時にチラッと見えたのが、もはやまともに目が見えないぐらいだった。

意味不明な画像と俺の思い出はランダムに映し出された。

最終的には目が空いているのか空いていないのかわからなくなるぐらいに画像が絶え間無く連続したフラッシュバックした。

段々と目が痛くなってきたあたりで気を失ったのか俺はベッドにいた。

ベッドにはいるんだが、目はギアみたいなのか付けられていて何も見えかった。

瞬きをしようにも目が全く動かなかった。

ベッドの肌触りから戻ってきたことはわかったが、失明したのかと不安になった。

それからは暗闇とMRIのフラッシュバックの連続だった。

フラッシュバックの内容は相変わらず意味不明な画像は意味不明だが、知っている画像は俺の中でも忘れかけていたような画像も出てきた。

そんな時間が続いたある時、いつものようにMRIの途中で目が痛くなって気がついたらベッドだった。

だが、例のゲラゲラ笑いが聞こえた。

ゲラゲラ笑いでヒィヒィ言いながら永遠とわけのわからない言葉を発していた。

声の質から同じ部屋にいて、移動しながら笑っているようだった。

時々頭を触られたりしたが、とにかく恐怖だった。

何言ってるかわからないし、暗闇の中にあの笑い声とわけのわからない言葉のみがあるのは怖かった。

しばらく笑うと「あぁー」と笑いが止まった。

で、耳元で

ずっとそこに

と囁かれた。

ずっとそこに

と囁くとクスクス笑いながら部屋から出ていった様子だった。

その直後に建物が揺れて爆発音がした。

警報がみたいなのがなり響いたが、この部屋にはだれも来ないようだった。

警報がなり続けて、しばらくすると煙の臭いがし始めた。

ヤバいと思ったが、目も見えないし、どうしていいかわからず、とにかくベッドから出た。

手を前に出して隠し扉があったあたりに向かって壁に着いた。

壁を調べたが隠し扉は開かなかった。

監視カメラがあった方に手を振ってみたが反応なし。

段々と煙の臭いが濃くなってきて、いよいよヤバいなと思っていると隠し扉が開いたような音がした。

で、誰かが入ってきた気配がした。

俺はそのままその誰かに担がれて部屋から運び出された。

俺は神輿みたいに肩で担がれているようだった。

隠し扉は幅が細く、担いだままでは通りくいようで、頭と足をぶつけた。

で、俺は

ずっとそこに

を思い出した。それにいっそこのまま煙を吸って死にたかった。

だから、隠し扉を通させないようにわざと両手両足を開いたり、暴れたりした。

怒鳴るような声がしたが、何を言ってるのかわからない。

いろいろ隠し扉から出れないように頑張っていたけど、二人か三人ぐらいで手足を押さえられ、隠し扉を通過したっぽかった。

隠し扉を出るといろいろな方向から怒声や叫び声が聞こえた。

何より熱いし、煙がやばかった。

口と鼻のあたりにタオルを押し当てられて煙を吸わないようにされてた。

しばらく走って階段みたいなところ下りていった。

その辺でまた揺れて爆発音がなった。

爆発音の後に床に落ちたみたいで痛かった。

床は固かった。

逃げようとしたけど、結局、また捕まって担がれた。

で、空気で明らかに外に出たのがわかった。

外には出たが、まだ走りっぱなし。

しばらく走った後にピタッと止まった。

止まったかと思うと今度は地面にゆっくりと下ろされた。

下ろされはしたが、肩と足を押さえられた。

えっ?えっ?と思ってキョロキョロしてると顔を押さえられた。

で、今度は何やらわけのわからない言葉で話ながら目のギアが付いているあたりを触り始めた。

何度も何度も

たむから!たむから!

と言われたが意味がわからなかった。

辺りからは怒声とかビシャーとか水をまく音はしていた。

で、ギアが外されたわけだが、瞼が開かない。

目の横の辺りが冷たくなったと思ったら痛みが走って、目が開いた。

眩しくて痛くてすぐに目を閉じたけど、一瞬見えた視界にはナイフを持った手が見えた。

たむから!たむから!

とか言われてるけど尚も意味がわからなかった。

ゆっくりと目を開けると全然知らないオッサンが三人いて、心配そうに覗き込まれた。

俺が目を開くと三人は無茶苦茶興奮し始めた。

作業着っぽい格好をしたオッサン三人がやたらとはしゃいでいた。

周りを見ると地面はアスファルトの駐車場みたいな感じで、周りはビルだった。

で、案の定一つのビルからモクモクと煙が上がっていた。

オッサンが俺をおもいっきり引っ張ってきた。

力が強くて逆らえず結局、また担がれて走り出した。

担がれたまま、俺はすぐ近くのビルに入った。

ビルは大阪の梅田スカイビルみたいな感じで真ん中に俺はいたみたいだった。

ビルに入るとそのままエレベーターに乗った。

ぐんぐん上に上がっていった。

真向かいのビルから煙が出ているので上にいけば煙の臭いがまたしてきた。

で、上の方までいったらまた今度は下へ向かうエレベーターに乗り換えた。

エレベーターは地下まで行って、駐車場に出た。

すると大きな車がきた。

こっちの世界にはないような形で後部がやたらとでかかった。

俺は警察から移動する時と一緒でまた真ん中に座らされた。

そのまま車は発車。

外に出て煙が出てるビルから遠ざかった。

助手席から例のゲラゲラ笑いの医者が顔をだした。

ゲラゲラ笑いの医者は俺に向かって今度は優しく微笑んだ。

もう大丈夫だよ。

確かにこういった。流暢な日本語だった。

俺は一瞬意味がわからなかったがもう大丈夫だよ、と認識した瞬間

うええああ!?

って叫んだ。

で、左右のオッサンを、え?え?って感じで見るんだが、左右のオッサンはこっちを見るだけで何も言わなかった。

え、あ、ことは、わかる、すか?

的な返事をしたと思う。

正直、俺の方が日本語おかしかった。

ゲラゲラ「私の言葉わかりますか?」

俺「はぃ」

うまく発音はできないが、何とか日本語を話せた。

ゲラゲラ「今から、あなたを、元の世界に、戻します、いいですか?」

俺「ふい」

はいのつもりだったが、発音を忘れていた。

ゲラゲラ「京都府、京都市、○○区、○○の○番地、○○、マンション、ですね?」

ゲラゲラはわかりやすいようにゆっくりと話してくれた。

俺は

「そ、そす!」

とか微妙に間違った日本語を使って返事をした。

ゲラゲラは次に例ののわけのわからない言葉で運転手のオッサンに何やら説明し始めた。

ゲラゲラ「とりあえず、これ、どうぞ」

俺は水をもらった。

俺は水をいっきに飲み干した。

書き忘れたけど、ゲラゲラはひげもじゃでテンパでロン毛の油ぎっしゅなオッサンな。

車はかなりのスピードで走ってた。

場所は都会の真ん中みたいで今の日本とほとんど一緒だけど緑はほとんどなかった。

街はそれなりに活気があるらしく大阪市を美化した感じだった。

車の中はラジオみたいなのが流れるんだが、何言ってるか全くわからん。

街道を抜けて高速っぽい道に入った。

ゲラゲラが

「察して、いる、と、思いますが、あなたは、今、追われて、います。ただ、もう、大丈夫、でしょう」

と言った。

水と走行中の車の時間でだいぶ日本語を思い出した。

俺「俺、追われてんですか?」

ゲラゲラ「そう、あなた、は、今、」

俺「あ、もう普通に話してもらって大丈夫ですよ」

ゲラゲラ「回復したようですね」

ゲラゲラはほっとしたようだった。

俺「で、俺はなんで追われてるんですか?」

ゲラゲラ「わかっていると思いますが、あなたはこの世界ではなく、異世界から来ましたね?」

俺「え?」

ゲラゲラ「京都のこちらの住所かどこかからあなたは突然この世界にきた。違いますか?」

俺「いや、ちょっとよくわからないんですが」

ゲラゲラ「いいですか?この世界はあなたがいた世界ではないんです」

ゲラゲラ「同じ人間がいるにはいますが言葉も通じないし、微妙に違った世界なんですよ」

ゲラゲラはいろいろと説明を始めた。

俺は詳しい原因はわからないが、別の世界に入ってしまったこと。

異世界からきた人間なので詳しく調査されたこと。

脳を弄られたりしたが、何とか元に戻したなどを話してくれた。

とにかく元の世界に今から逃がすから、もうこの世界に来るきっかけになっただろう場所にいくな

そんな行動はするなと言われた。

俺はマンションの中庭に入ったらこの世界に入ったことを言った。

ゲラゲラはだとしたらあなたはそのマンションに近づかないほうがいいと言った。

おじいさんとおばあさんに泣き付かれたことも言った。

ゲラゲラはおそらくだが、何かあなたがこの世界にきたきっかけを作ってしまったか何かだろう、とか言われた。

子供に耳から手を突っ込まれたと言ったらゲラゲラはあれに関しては自分もわからないと語った。

他にも異世界についていろいろと教えてくれた。

まず異世界はこっちの世界よりも文面がわずかに進んでいること。

異世界の人達はこっちの世界を知っているということ。

異世界には昔から亜人と呼ばれる生まれながらにちょっと変わった人間がいること。

スーツ着てた子供はおそらくこれ。だが、生まれてすぐに隔離される為、詳細はわからないとのこと。

今、異世界人達はこっちの世界で宇宙に行くようにこっちの世界に行こうとしていること。

いろいろと説明してくれたが、中には理解できないものもあった。

俺はゲラゲラにあなたは何者でなぜ言葉がわかるのかを聞いた。

ゲラゲラはそれは教えることはできないが、元の世界に帰らないというなら教えると言われた。

俺は迷わずに

「いや、それは」

と断った。

ゲラゲラ「私もあなたの世界の出身なんですよ」

とだけ教えてくれた。

車は高速を走って異世界の京都に入った。

異世界の京都南インターから京都(異)に入った。

看板なんかの文字は全く違うが基本的な建物や地理は同じだった。

理由を聞くと地球がそもそもなぜできたかとか説明されてイマイチわからなかった。

ゲラゲラはマンションに案内するよう言われて俺はマンションまでの道中を指示した。

例のコンビニと花屋を抜けやっと帰ってきた。

ゲラゲラは今から私達が異世界のあなたを引き付けて部屋から出す、

その隙に中庭に入り、この世界にきたのと同じようなことをして下さい。

的なことを言った。

ゲラゲラ達は俺の部屋のピンポンを鳴らすと俺が出てきた。

で、ドアの間に足を入れて、結構無理矢理俺を締め出した。

ゲラゲラはオッサン達に俺を任すと、早く!ってな感じで一緒に中に入った。

俺は中に入って中庭に向かった。

中庭と部屋を繋ぐドアを閉めた途端、あのグルグル回る感覚がきた。

俺はそのままグルグルして気持ち悪いのを我慢しながら、元の世界に戻るのを待った。

気がつくと俺は(多分)元の世界、この世界の自分の部屋の中庭で倒れていた。

確認の為に空を見上げると濃すぎない。

ってか寒かった。

で、それが今年の2月だ。

ワンピースみたいな病院着だから肌寒くって中に入ろとしたが、鍵がかかって入れなかった。

結局、助けてー!みたいに叫んでたら上の住人が気付いて助けてくれた。

あとはそのまま警察に保護→病院に入院。

自分がどこで何をしていたのか説明するよう言われたが、身分証明書もないし、いろいろ難儀した。

ようやく携帯電話が持てたのが書き込んだわけだ。

ぶっちゃけゲラゲラからは他言しないように固く止められてるから全部は書けない。

本当に今でもあの体験は怖いし。

あと、例のおじいさんとおばあさんは確証はないけど、マンションのオーナーだと思う。

これで全部かな。

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すっごく怖かったです
人間て、異種のものにとても残酷だから
何されるかと…
自分が同じ目にあったらと思ったら…
やだー!