短編2
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偶然だけど

僕は塾の帰り、寄り道はしないで帰っていました。

前に、欲しい本があって本屋に寄り道して帰ったら、父さんに凄く叱られたから、寄り道はしないで帰っていました。

でもある日、塾の終わる時間が長引いて、いつも乗る電車の時間が迫っていて帰りを急いでいたんですが、

なぜかどうしても、本屋に寄らなきゃいけない気がして、駅ビルにあった本屋に入りました。

何か欲しい本があったわけじゃ無かったんですが、本屋に寄らなきゃいけないって思ったんです。

帰らなきゃって気持ちの反面、本屋に寄らなきゃって気持ちが強くて、

本を見るどころかソワソワウロウロしちゃって、かなり不審だったと思います。

いつも乗る電車の時間はとっくに過ぎて、自分でもよく分からなくて困っていたら、

家から携帯に電話がかかって来ました。

絶対怒られる。電話に出てすぐごめんなさいって謝ったら、

「無事か!」

って声を荒げた父さんからの電話。

「どこにいる!」って父さんに聞かれて、怖くて正直に本屋にいるって答えてしまいました。

迎えに行くからそこに居ろ!って怒鳴られて、もう半泣きで父さんを待っていました。

父さんが来て、

寄り道してごめんなさいって言ったら、父さんは、

「無事で良かった。お前がいつも乗って帰ってくる電車と車が衝突して電車が脱線したんだ。

死んだ人がいるって聞いたし、怪我人が沢山出たらしくて、その中にお前がいるかも知れないって心配してたんだ。携帯はさっきまで繋がらなくて心配してたんだ。無事で本当に良かった。」

…多分携帯が繋がらなかったのは、本屋が地下にあったから繋がり難かったと思います。

ただの偶然だと思ったけど、僕には不思議な出来事でした。

怖い話じゃなくてすみません。ここまで読んでくれてありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー もう中学生さん  

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