短編2
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"気付いてよかった・・・"

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あんまり怖くない話なんですが・・・

友人Nから聞いた話で・・・Nがある病院に入院した時の事です。

その時は若干容体が悪く、一応個室入院だったらしいのですが

なぜか毎朝7時になるとふっと目が覚める。霊感なんて無いのに

ふと窓に目を映すと真っ逆さまに落ちていく女性が視える。

それが入院した日の翌日からずっと続いたそうです・・・

イヤだな・・・視たくないなと思って窓に背を向けてみても

女性の落下するイメージが頭の中に浮かんできて、自分の部屋を通過する瞬間

バン!!!って音が聞こえる・・・

窓には赤い手形がすっと浮かんでいてふと見るとすっと消える・・・

そういうことが続いたから、どうしようもないと思って

その後一週間位は時間になると起き上がってその光景を普通に眺めていた・・・

しかし突然ぷっつり、それが途絶えてしまった・・・

7時になるとやっぱり目は覚めるから待ち構えてみるけど何も起きない。

そうこうしてるうち退院が決まって当日になった・・・

家族の迎えが来て、病院の玄関を出て、ふと自分の病室の場所を見ると

サルだか人型の何かがよじ登ったかのように赤い手と足の跡が点々と垂直に付いていて、

自分が入院していた部屋の窓のぎりぎりのところで止まっている・・・

一応確認してみたけど自分以外・・・家族とかには全然視えない・・・

それで、あぁ落ちるだけじゃ俺の反応が薄くなったから

今度は登って来たんだなぁってNは思ったそうです。

結局その後Nは大した病気をせず、

病院も何となく変えたので後日談は無いそうなのですが・・・・・・

今でもふとNの見た女性の話をすると、Nは過去の話だといって笑い飛ばしますが

もしもNが彼女や、彼女の手や足の跡に気付かずもう少し長く入院していたら、

Nは一体どうなっていたんでしょうか。

今でも寝ようとすると何となく気になり、窓際にふと目が行ったりしています・・・・・・

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あんみつ姫さま、hiroki ozawa様、コメントありがとうございます。
あんみつ姫様は怖いボタンを押して頂き、誠にありがとうございます。
お二方ともお返事が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。
これからはより一層の怪奇として精進していく次第にございます。

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ネタバレ注意