短編1
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友人K

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友人のKが死んだ時の話でもしようか。

物心つく前に事故だかで右手を失っていたにもかかわらず、それをハンデと感じさせない

明るく面白い奴だった。

或る日から

「視線を感じる」

とか言い出して、周りは心配していたっけ。

警察の調べによると自傷行為の末の失血死だそうだ。全身を指で掻き毟ったんだとか。

爪痕が無い場所が無い程の変わり果てたKを最初に発見したお母さんずっと泣き通しでさ。

葬儀に参列した皆、辛そうだったのが印象的だったな。

……

…………そうだね、不思議だね。

Concrete
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