中編3
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もう一人

俺達の学校には、「お泊り会」っつうのがあってさ、

まあ、簡単に説明すると、

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部活をする

学校(体育館)で寝る

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これだけ

でも、中学生だった俺達は、胸が破裂しそうなぐらい楽しみだった。

まあ、お泊り会が出来るのは、うちの男子バレー部が少なかったからできることらしい。

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まあ、そんで、少ない部員(五人)で話が盛り上がること盛り上がること。

「あいつのパンツさげよーぜw」

「枕投げとか良いんじゃね」

そんな話をしていたら、

「こっそり学校探検ヤラネ」

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そんな話を中学生が却下するわけもなく、

「やろーぜやろーぜ!!」

学校探検に決定した。

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当日

部活が終わり、いよいよお待ちかねのイベント

学校探検は、みんなが寝たふりをし、先生が消えたところでやる予定だった。

先「早く寝ろー」

「そうだそうだ早く寝ろーw」

「おいww」

楽しくてしょうがなかった。

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照明が消える。

5分…

10分…

「先生消えた?」

中学生達が動き出した。

「よし、それじゃーシュッパーツ!」

学校探検が始まった。

「最初どこ行く?」

当時バカだった俺達は、ノープランだった。

「とりあえず音楽室だろ」

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音楽室のベートーヴェンの絵が笑い出す…

とか、妄想していたが、そもそもベートーヴェンの絵自体無かった。

「次だ次」

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「トイレだろやっぱり」

1階のトイレ(女子トイレに入りたかったが、中学生のプライドが許さなかった。)から3階のトイレまで全て回った。

そこから、全ての部屋を回った。

雰囲気があるものの、何も出ず、皆、少しずつ活気がなくなったいった。

「次で最後だな」

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「第二音楽室」

この存在を忘れていた。本当にバカだった。

ここは職員室の上でもあり、二重で怖いという

最高のへやだった。

ガチャ

「なんもねーな」

やはり、この学校に霊なんか居ないらしい。

そう言えばそんな噂も聞いたことない。

帰ろーぜ。

そんな雰囲気の中

「おい、あそこにドアがあるぜ」

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暗くてよく見えなかったが、良く見ればドアがある。

「行くぞ」

皆が息を殺してドアに近づく…

ベバァァァァァン!!

「うわぁぁぁぁ。」

5人のうちの一人がピアノにぶつかったらしい

「ヤベーよヤベーよ」

皆がアワアワしていると、

「コルァァァァァ!!」

先生にバレてしまった。

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先生に死ぬほど怒られた俺達は、半泣きになりながら布団に入り、いつの間にか寝ていた。

…………

あれから何日か経ち、授業をする俺達

あの夜、1番怖かったのは先生だよなw

なんて話をしていた。

次の時間は音楽

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第二音楽室へ向かう

「あの夜のこと思い出すわー」

「つーか、ピアノにぶつかったやつ誰w」

誰も俺だと言わない

俺じゃない俺じゃない

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結局誰がぶつかったのか分からんが

幽霊だとしたらとんだ迷惑だよw

笑い話で済めば良かったのだが、

音楽室をよく見ると、ドアなんてどこにも無かった。

そして、「ドアがあるぜ」

なんて言った奴は居ないらしい。

1人多かったみたいだな

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