テンシの男 Ⅳ 再会〜最終章

中編3
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テンシの男 Ⅳ 再会〜最終章

テンシの男 Ⅳ 再会〜最終章

もし生まれ変わりがあるなら…

もう一度、生まれ変わって

君に会いたい…。

私には愛する彼女がいる。

付き合って10年の月日が経った。

私は彼女にプロポーズをいつしようかと考えていた。サプライズを考えながら悩んでいると、彼女が私の顔を覗いてきて「なーに考えてるの?またイヤラシイ事でも考えてるんでしょ〜ヤラシー!笑」

私は首を横に振った「違うよーだ!なんでもないよ笑」

そんな何気ない会話が楽しかった。

彼女とBARに行って朝まで飲んだり、喉が枯れるまで好きなバンドのライブに出陣したり。

そしてあの運命の瞬間が訪れた。

彼女の誕生日にプロポーズをすると決めた日。私は彼女を先に高級レストランに待たせ、私は薔薇の花束を買ってレストランに向かう途中、私は冷たいコンクリートの上に倒れた。

〜意識が朦朧とする…レストランは目の前なのに…〜

彼女は外で倒れている私を見つけ、店員に救急車を呼ぶように言った。

彼女が私のそばに駆けつけて来た。

涙で崩れた化粧、私の体を抱き寄せ叫んでいる…。「さとし君!ねぇ!起きてよ!」私は途切れそうな声で呟いた。「プロポーズ作戦…失敗だな。ごめんな…体が動かないんだ」

彼女は私の体が冷たくなるのを感じていた。

ココハ…ドコダ?

真っ暗な部屋?

なんの音も感触も無い。

「俺は死んだのか?」

意識だけが残っている。

その時、何処かに導くように光が現れた。

その頃、私は彼の体をきつく抱きしめていた。その時だった、白衣を着た男が後ろから話しかけてきた。

「彼は!?まずいな…これは救いようが…君は紗栄子!?」

私の顔を見て驚いて紗栄子という名前で呼んだ。しかし、男は悟るように「君は紗栄子じゃないよな…5年前に死んだからな…」

男は彼の胸に両手を当てて目を閉じた。「彼は助かるの!?」

男は人差し指を立てて「少し静かにしていてくれ」

男の手は眩しく輝き出した。

それを見守る野次馬達は驚いていた。「君は幸せになるべきだ!彼女を残して死ぬな!」男の手はより一層輝き出した。

男は涙を流しながら彼の胸に手を当て続ける。

アタタカイ…コノママ身を任せよう

「…!死ぬな!彼女を一人にするな!帰ってこい!」

ナンダ?反対から声が聞こえる…

男は彼を抱きしめている私に言う

「君も彼に話しかけるんだ!」

私は冷たい彼に精一杯の声で話しかけた。「さとし君!帰ってきて!素敵なプロポーズしてよ!一人にしないで…」

ナオミ?何処にいるんだ!どこだ!

ナオミー!

「こっちだ!声がする方へ!」

私は微かに漏れている光の方へ腕を伸ばした。

目を開けると泣いている彼女が目の前にいた。「な、おみ?なんか寒いな…」

両手を当てていた男はホットした表情で微笑んだ。「あなたは?」

「私は飯島なぐさ。」

飯島はそっと立って力無く崩れた。

彼女は「飯島さん?飯島さん!」

飯島は微笑みながら呟く

「紗栄子…もうすぐ俺もそっちに行くからな…。」飯島は微笑みながらゆっくり目を閉じた。そこに救急車が到着し、彼と飯島が運ばれた。

2時間後〜私は回復したが、飯島は謎の死を遂げた。

飯島の背中には天使のような翼の手形があったらしい。だが、それが消えたと看護師たちが話していた。

無事、私は彼女にプロポーズした。

翌日、私の背中には手形が浮かびあがった。

それは天使の翼のように…

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