短編2
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リサイクルショップ

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大学3年の春僕はアパートに越してきた。

家具は一通りあったが、棚や衣類を入れるケースが欲しかったので

先輩に車を出してもらい、リサイクルショップに行った。

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全国チェーンのリサイクルショップに着き

家具を物色していると、陳列された棚に電動のシュレッダーが置いてあった。

「動作確認済み」

と書かれたシールが貼ってあり、見た目は少し汚れていたものの、まだだいぶ使えそうだった。

今思えば何で買ったのかわからないが

他にも組み立て式の収納棚やラックなどを買うと、先輩の車に詰め込み帰った。

その後何日後だったか、書き損じをした書類を、ここぞとばかりにあの時買った電動シュレッダーにかけた。

鈍い音を立てながら紙を飲み込むと、細かく切れて落ちるはずの紙が、一部だけそのまま切れずに残っていた。

「あれ?」

僕はもう一度別の紙をシュレッダーにかけたが、また一部だけそのまま切れずに残っていた。

「なんか詰まってるな」

シュレッダーの蓋を開け回転刃をよく見ると、何か細かいものが詰まっているようだった。

マイナスドライバーでつつき出すとそれは

長細く黄ばんだプラスチックのようなもので、よく見ると切り刻まれた紙と同じ形をしており

何か硬いものを、誤ってシュレッダーにかけてしまったようだった。

もう一度紙をシュレッダーにかけたが、まだ詰まっているようで、僕はまた蓋を開けドライバーでつつき始めた。

「チッ…めんどくせぇ…」

とぶつくさ文句を言いながら掃除をすると

かなりの量のプラスチックが詰まっていた。

「なに詰まらせたんだろう」

長細く切れたものや、細かく砕けたものなど様々な形だったが

指で曲げられる程柔らかく、厚さも1mmもなかった。

途中、ぽろりと小指の先ほどの大きな塊が落ちた。細かく砕けていたものと同じものなのだろう。

僕はそれをつまみ上げ、なんだろうか?と電気に透かした。

その瞬間、僕は気付いて欠片を床に落とた。

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「これ…人の爪だ…」

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