部屋にいなくてよかったな

短編1
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部屋にいなくてよかったな

「あと5秒・・・4・3・2・1・」

ガチャ。

タイミングを計り部屋から出た。

「お・・・おは・・ようございます。」

「おはようございます。」

男は毎日この会話をとても楽しみにしていた。

隣に住む女の人はとても美人であいさつをしたら必ず笑顔でかえしてくれる人だった。

ある日の夜、自分のベランダに干していたシャツが隣にいってしまった。

隣には誰もいなかった。

男はこっそり忍び込んだ。シャツを取り鍵が開いていた窓からはいり、

女の人のベットに横たわり、喜んでいた。

ガチャ、ガッチャ。

「!」

男はとっさにベットのしたに隠れた。

女の人は帰ってくると着替えだした。

そして、何かを持ってどこかに行った。

今のうちに・・・と思ったがまたすぐに戻ってきた。すると・・・・

「あいつこんな時に限ってなんでいねぇんだよぉ・・いつも笑ってこっちみて・・気持ち悪い・・・。」

包丁を握り締め叫んでいた。男はとても怖くなった。

女の人はベットに横たわり「あははははははははははははははは」と笑い出した。

その時男の携帯が

「ブーブーブー」

となりだした。

男は必死で携帯をおさえた・・・・・

女の人はベットの上から頭をさげ、

「さっき部屋にいなくてよかったな。」

と言った。

怖い話投稿:ホラーテラー ももさん  

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