犬屋敷 ※犬は関係ありません

長編9
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犬屋敷 ※犬は関係ありません

これは私が大学2年の時のことです。

私は夏休みに、長期休暇には1週間くらいは実家に帰って来い、という親との約束でいやいや帰っていました。

私の実家はどちらかというと田舎で遊ぶ場所があまりありませんでした。

そこで、私は地元の友人に連絡を取って、遊ぶ約束をしました。

実家の仕事を手伝っているAと、私のように帰郷していたB、Cの3人が集まりました。

最初の3日間は4人で家に集まって酒を飲んだり(Aの実家が酒屋で安く酒が手に入った)、駅まで行ってナンパをしたりしていました。

5日目に駅前でナンパをしていると、ちょうどその時、帰郷してきたところのDという友人を見かけました。

そのため、その日はDも含めて5人でAの家に集まって、酒を飲んでいるとDが(昔からオカルト好きだった)夏休みということもあり、怖い話をしだしました。

これは私が大学2年の時のことです。

私は夏休みに、長期休暇には1週間くらいは実家に帰って来い、という親との約束でいやいや帰っていました。

私の実家はどちらかというと田舎で遊ぶ場所があまりありませんでした。

そこで、私は地元の友人に連絡を取って、遊ぶ約束をしました。

実家の仕事を手伝っているAと、私のように帰郷していたB、Cの3人が集まりました。

最初の3日間は4人で家に集まって酒を飲んだり(Aの実家が酒屋で安く酒が手に入った)、駅まで行ってナンパをしたりしていました。

5日目に駅前でナンパをしていると、ちょうどその時、帰郷してきたところのDという友人を見かけました。

そのため、その日はDも含めて5人でAの家に集まって、酒を飲んでいるとDが(昔からオカルト好きだった)夏休みということもあり、怖い話をしだしました。

話も尽きてきたころに「Dが犬屋敷に行こう」と言い出しました。

犬屋敷というのは、私の地元から少し離れたところに犬○山と呼ばれる山があり、その山の中に立っている洋風の建物のことです。

その建物は、地元でも有名な心霊スポットで、昔そこには外国人が住んでいて、一家心中をしたとか、そこは墓地だったとか、いろいろな噂がありました。

しかし、私たちは酒を飲んでいたため、まともに運転できる気がしなかったため、次の日に行くことにしました。

次の日、車がAの店のしかなかったため、私たちはAの仕事が終わるまでAの家で4人で待つことにしました。

結局、Aの仕事が終わったのが夜の8時で、途中でコンビニに寄って懐中電灯を3本購入し、夜ご飯をファミレスで食べていたので、犬○山に着いたころは9時を過ぎていました。

私たちが乗ってきた車には大きく「A酒店」という名前と電話番号が書いてあったため、仕方なく、山のふもとに車を置いて歩いて犬屋敷に行くことになりました。

犬屋敷へは車が1台くらい通れるだけの道があり、そこを5人で歩いていました。

10分くらい歩いて例の屋敷が見えてきた頃、Aが車のカギをかけ忘れたと言いました。

私たちはそんなのいいじゃんと言いましたが、Aが盗まれたらいけないからかけてくると言ったので、持っていた懐中電灯の1つをAに渡して行かせました。

今まで犬屋敷を遠く見たことはありましたが、近くで見るのは初めてでした。

近くで見た犬屋敷は思った以上にボロボロでした。

放置されて結構たっているのか、家の正面の門は草が絡みつき、ほとんど朽ち果てていました。

その門を通ると、すこし大きめの庭があって、右側に4階建ての建物がありました。

その建物は、レンガ造りで昔は立派だっただろうと思われましたが、いまでは見る影もなく、草が壁を多い隠し、1階から2階までの窓ガラスがほとんど割られていました。

Aがカギをかけに行ったので、私は待っているつもりでしたが、Dがせっかくだから早く入ってみたいと言いました。

私はあまり乗り気ではありませんでしたが、怖気付いたと思われるのが嫌でなにも言いませんでした。

BもCも何も言わなかったため、1人がAを待って、3人が先に屋敷に行くということになりました。

その結果、BがAを待つことになり、私とCとDの3人で屋敷に入っていくことになりました。

懐中電灯が1個しかなかったため、3人で固まって最初に1階を全部回ってみることにしました。

屋敷の玄関を抜けるとまっすぐに廊下が続いており、廊下の右側には3つドアがありました。

手前の2つの部屋にはどちらも家具らしきものが残っており、どちらも荒らされていました。

奥のドアは家具が倒れているからか、指がぎりぎり入るくらいしか開きませんでした。

Dは無理やり開けようとしましたが、Cがどうせ開かないからやめとけと言って止めました。

その後、廊下を突き当りまで行くと右と左に続く廊下がありました。

私たちは最初に、左の廊下に行きました。

左の廊下には左右に1つずつドアがあり、天井は木が腐ったのかありませんでした。

私たちは最初に右の部屋に入りました。

その部屋は前の部屋と同じような広さで、同じように荒らされていました。

次に入った左の部屋は、大広間の様でソファや大きなテーブルなどの残骸がありました。

また、その部屋の真ん中の床に穴が開いて地面が見えており、その真上の天井にも穴が開いていました。

懐中電灯でその穴を照らすと3階まで開いていました。

私は近くにいたCと、廊下と同じように3階の床が腐って家具でも落ちたんだろうと話していました。

その後、少し引き返して、右の廊下へ行くことにしました。

右の廊下は右側には部屋があるのでドアはもちろんなく、左側にドアが1つあり、そこはトイレでした。

その廊下の突き当りに、地下と2階に行く階段がありました。

Dは地下に行きたいと言いましたが、私はちょっと洒落にならないと思っいました。

Cも同じように思ったらしく、Dに先に2階に行こうと言いました。

Dは最初は地下に行くと言って聞きませんでしたが、私とCが必死に説得して2階に行くことになりました。

2階の部屋は全部は確認していませんが、作りはたぶん1階と同じだと思います。

ただ、3階に向かう階段が廊下の向こう側にありました。

この時、私はどうして3階からの窓ガラスが割れていないのか気づきました。

その階段へ行くための廊下が腐って抜けていたのです。

その穴はたぶん3メートルくらい開いており、どう考えても飛べないのですが、Dは3階に行けないのが悔しいのか、走り幅跳びのようにして飛ぼうとしていました。

それに気づいた私は、Dを急いで止めました。

それで、Dを止めるためにさっき1階の大広間で見つけた穴のことを話しました。

それを聞いたDは、そこから3階によじ登ると言いました。

私は止めようとしましたが、ここで飛ばれて落ちるよりはいいかと思い、その穴まで連れて行きました。

大広間のちょうど上の部屋に行きました。

穴を確認すると、1階との間に空いている穴より、3階との間に空いている穴のほうが結構大きく、肩車すれば3階の床に手が届きそうでした。

そこで、私が懐中電灯で照らし、CがDを肩車することにしました。

どうにかDが3階に上って、次は私が行くことになりました。

しかし、私は怖気づいてしまって、Cを置いてきぼりにはできない、と言ってDに懐中電灯を渡して、Cと共に2階で待つことにしました。

Dは特に気を悪くした様子はなく、逆にうれしそうに、1人で行ってくる、後で様子を教えてやるよ、と言っていました。

Cと共に、2階で待っていると天上からギシ、ギシ、という音がしてきました。

Dの足音だということはわかっていますが、懐中電灯がなく真っ暗ということもあり、とても恐ろしかったです。

その場でじっとしているのも怖かったので、Cと共にDの足音を追うことにしました。

足音はしばらく部屋の中をぐるぐると回った後に、部屋を出ていきました。

廊下に出た後は右にまっすぐ進んでいきました。

私は、4階に向かったんだなと思いました。

しかし、4階に向かう階段があると思われる場所で足音が止みました。

私たちは同じように1階に下りる階段の手前で止まりました。

階段がなかったんだろうか、と思っていると上から足音ではなくDではない誰かの声が聞こえてきました。

最初は何を言っているのか分かりませんでしたが、だんだん大きくなってきました。

……ろ、…ち…、おち…、おちろ、おちろ、おちる、おちろ、おちろおちろおちろおちろおちろおちろ、おちろ!!!

最後のおちろという声と共に一瞬静かになった後、バタ、バタ、バタ、という走るような音がしばらくしたと思ったら、また静かになりました。

その後、3階への穴が開いていた部屋からドンというものが落ちるような音がしたあと、部屋からDが出てきました。

Dにさっきはどうしたんだ、と聞くと何にもなかった、と言いました。

そんなわけがないので、ふざけんなよとか、ちゃんと話せよ、と言っても何もなかったとしかいいませんでした。

Dの様子も気になりましたが、さすがにもうこんなところにいたくないと思い、Cと共にDを連れて1階に下りました。

1階に下りると、ちょうどAとBが2階に上がろうとしていたところでした。

Bが2階はどうだった、と聞いてきたので、私とCは一刻も早く帰りたかったので何もなかった、早く帰ろうと言いました。

最初は、AもBも私たちがビビッているのだと思い相手にしませんでしたが、だんだん私たちのビビり方が尋常じゃないということに気づいて、じゃあ帰ろうか、ということになりました。

しかし、今まで黙っていたDが急に、最後に地下に行こう、と言い出しました。

私とCは、ふざけんなと言いましたが、Dはそんな言葉を無視して地下への階段を下りて行きました。

AもBもCもさすがについていかずに外でDが出てくるのを待ちました。

外でDを待っている間、私とCはAとBに2階であったことを話しました。

話が終わったとき、私たちはDが何かにとり憑かれたんじゃないかと思い始めました。

外に出て15分くらいたってもDは出てきませんでした。

さすがに、置いていくことはできないので、4人でDを探しに地下へ行くことにしました。

私とCは行きたくありませんでしたが、Dを放っておけないので、AとBに先頭を行ってもらってその後ろを私たちがついていきました。

屋敷の1階も2階も暗かったですが、地下をもっと暗く、懐中電灯でも足元しか照らせませんでした。

そのため、どれだけ広いのかも、どんな構造なのかもはっきりわかりませんでしたが、Dの声だけが不気味に聞こえていました。

その声は、1階で大広間のあったところからしていました。

そして、そこには扉がありました。

その扉は、1階や2階の扉とは違い、金属製の扉でした。

その扉の向こうから、声が聞こえていました。

おちた、おちた、おちた、おちた、おちた、おちた、おちた、

と言っていました。

Aがその扉を開けようとしたとき、急にCがうわぁーーと叫び声をあげて真っ暗な中を階段に向かって走っていきました。

それをみて、私たちはいっせいにCを追って逃げていきました。

外に出たとき、Cは門を出たところでひざまずいて泣いていました。

私も泣きたかったです。

Dを気にしている余裕もなくなったため、3人でCを引きずるようにして車まで運びました。

しばらくすると、Cはようやく泣き止み、落ち着いてきました。

Aは車の運転で手が離せないので、私とBがCの話を聞きました。

私「何かいたのか?」

C「お前らは聞こえなかったのか?」

B「何が?」

C「Dの声だよ!」

私はそんなの当たり前だろと思いました。

しかし、よく考えると金属製の扉越しにあんなにはっきりと遠くまで声が聞こえるわけがないのです。

Bもそれに気付いたのか、顔色が悪くなっていました。

しかし、Cが恐ろしく感じたのはそれだけではありませんでした。

C「それに、お前(私のこと)気づかなかったのか。1階から見たらあの場所は地面だったろ」

それから、Aの家に着くまで誰もなにも話しませんでした。

私は、次の日に大学の寮に帰りました。

それから、聞いた話では次の日に犬屋敷の庭でDの死体が発見されたそうです。

Dは頭骸骨が骨折しており、屋敷の4階から飛び降りたそうです。

Aのところに警察が事情聴取をしに行ったそうですが、屋敷の4階からはDの指紋しか出なかったことから、自殺と判断されて特に深くは聞かれなかったそうです。

しかし、どうやってDが1人で2階から3階に上がったのか、いまでも不明だそうです。

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