死神と青年 ラーメン屋のオカマ

短編2
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死神と青年 ラーメン屋のオカマ

ラーメン屋のオカマ

ペットショップの帰りに新しく出来たラーメン屋「カマ釜ラーメン元祖!!」で食べることにしたんだが…

そこの店員、店長がおネェっ気が半端ない。「カッコイイお兄さん三人ご案内しまーすぅ!」

おいおい、マジか。

俺は弟をチラッと見ると至って普通に冷静にメニューを見てる

俺と死神がオロオロしていると

おネェ店員が来た

「ご注文は?お兄さん。」

お、俺はカマ釜醤油ラーメンを頼み

死神も同じものを頼む。

「濃厚カマ釜セクシー味噌ラーメン!」勢いに任せた弟はダンディな声で注文した。

「兄貴、奴らに舐められたら駄目だ、ここは攻めないと」

弟は小声で話す

「お前は馬鹿か?何が濃厚カマ釜セクシー味噌ラーメンだよ、何が入ってるかわかんねぇだろ?」

弟は凛々しい顔で「恥は一時だよ」

そんなやりとりをしていると

突然、「ハーイ!どっこいしょと!愛情注入中!!オラァ!( ^ω^ )」

そのドスの効いた声で麺の湯切りをしている

死神は汗を流し「ヤバイですよ、このラーメン屋」

俺は小刻みに頷く

「だよな。ま、まあラーメンが美味しければいいんじゃね?」

死神はお冷やをガブガブ飲んでいる

弟は凛々しい顔のままでラーメンを待っている。さっきから狛犬はおネェ店員に向かって吠えている。

なんだ?この死刑を待つような感じは…

ドン!「カマ釜醤油ラーメンですぅ!」

死神はビクッと驚いた

俺の前にもラーメンが置かれ

弟の濃厚カマ釜セクシー味噌ラーメンが置かれた。

「い、頂きます。」

弟は凛々しい顔で「頂きます。」

ズルズルズル……

死神は一口食べた瞬間に「う、美味すぎる!!」弟は無言でラーメンを食べている

続いて俺も食べようと箸をとり、食べようとした時だった。

ジィーーーー

なんだこの視線は?ハッ振り返るとおネェ店員全員がこちらを見ている

バキバキバキバキ!!ポキポキポキ!ウフフフフ…って拳を鳴らし不敵に微笑んでいる!

こっ、これは殺気だ!早く食わなきゃ殺されて出汁を取られる!!

「頂きますっ!!」

ズルズルズル…

ズルズルズル…

10分後…

「ふう〜ごちそうさま。美味しかったです。」

おネェ店員は食べ終わった器をサッと片付けニコニコしながら

「美味しかった?私達の愛情ラーメン!ウフフ(≧∇≦)」

「はい」「うん」「美味しかったですよ」

狛犬はまだ吠えている

「この怪物が!」

おネェ店員がギリッと狛犬を睨む

「ま、まさかワシが見えとるのか!」おネェ店員は小指を立てて

「鎌子!なに床を睨んでるの?シワが増えるわよ〜」

鎌子は我に返り「あらやだ、殺気を感じちゃったのよ〜」

狛犬の腰が砕け震えていた

俺と死神、弟は会計を済ませ

ラーメン屋を出た

少し歩き「また食べに行くか」

「そうだね」「ですね」

めでたしめでたし続く。

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