短編1
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横断歩道

先輩から聞いた話。

小学生の時に友人と遊んでいた時のこと。

横断歩道の白線で「白線から落ちたら負けゲーム」と言う単純な遊びをするのが、先輩と友人の間で流行っていたそうだ。

ある日、放課後に横断歩道でその遊びに興じているときに友人がこんなこと言った。

「白いとこから落ちたら負け。地獄行きな」

そこから相手を落とす為に鞄を投げたり、押したりしていると、友人が躓いて白線から落ちそうになった。これはチャンスだ、と先輩は友人の背中をぽんっと押した。

すると、友人は白線から落ちるとそのまま地面に吸い込まれて居なくなってしまった。

先輩は友人が落ちた場所へ近づいて道路を足で踏んで確認するが、そこはただのコンクリートだった。先輩は怖くなってその場から逃げる様に帰宅した。

それからすぐに児童が行方不明になったと、警察や地元の住民たちで男の子を探しまわったが必死の捜索も虚しく結局彼は見つからなかった。

「そらそうだよ。あいつは地獄に堕ちたんだから…」

先輩は最後にそう言った。

それから先輩は道路の白線が怖くて、横断歩道を渡る時はしっかり白線の上を歩いて落ちない様に気をつけている。

話を聞いてから私も横断歩道を渡る時は注意している。

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