中編4
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終わらない夏のお話

8月の終わりの僕の不思議な話をしようか

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8月僕は家族と一緒に帰省をするために母親の実家に来ていた

僕の名前は隼人(はやと)小学6年生、来年から立派な中学生になる

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8月20日

祖父母の家にて

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今日は8月20日近所で少し大きい夏祭りが開催される

「じゃぁ隼人、気をつけて行ってきなさいね。」

今日はこっちの友達と一緒に夏祭りに行く予定だった

「うん、行ってきまーす‼」タッタッタッ

「遅くならないうちに帰りなさいよ•••!」

「わかってるって‼」

そう言って僕は家を後にした

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神社の鳥居の前にて

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「まだかなぁ•••」

約束の時間を1時間も過ぎたのにだれも来ない

「誰か待ってるの?」

そう話しかけてきたのは僕とそんなに歳の変わらない女の子だった。

「待ってんのにだれも来なくてさ」

「私もなんだぁ

待ってんのにだれも来てくれないんだ。」

この子も僕と一緒か

「ねぇ、君名前は?」

「僕は隼人ってゆうんだ」

「私は雪美(ゆみ)ってゆうのよろしく」

「うっ、うんよろしく」

こうして僕は雪美という少女にであった

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それからいくつ時が過ぎただろう•••

気がついたら夏休みも終わりに近づいていた

僕と雪という少女はずっと遊んでいた

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8月31日

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「今日でお別れだね」

僕は悲しげに言った

この数日僕はずっと雪美と遊んでいた

「• • •」

雪美は今にも泣きそうな顔をしていた

9月3日から僕は学校が始まるだから今日明日で家に帰らなければいけなかった

「• • •だよ」

ずっと黙っていた雪美が口を開いた

「嫌だよ‼せっかく仲良しになったのに、もうお別れなんて•••」

「しょうがないよ僕だって学校があるから•••」

「ずっと•••て」キィィィィンッ

急に耳鳴りがして聞こえなかった

「えっ!?」

耳鳴りそして目眩が僕を襲った

薄れていく意識のなかで雪美は不安そうに僕を見ていた

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気がついたら僕は布団の上に寝ていた

「隼人•••大丈夫?」

まだ少し頭がボーッとする

「うん•••ここは?」

「誰かのおうちみたい、あのあと急に暗くなって、気づいたらここで寝てたみたい。」

時計を見ると午前9時を指していた

内蔵の時計のカレンダーを見ると•••

「8月32日•••?」

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8月32日 午前9時

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「なんか時計がおかしいね」

「知ってる•••さっきまで8月31日だったよね」

「テレビは•••」

テレビをつけても、どのチャンネルも砂嵐だった

「外出てみよっか•••」

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外に出てみるとそこは異様な光景だった

朝なのに空は薄暗い、でも雲は一つもなかった

そして何よりここには人の気配がない

なにもない異世界に僕たちは来てしまった

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「あれ僕のおばーちゃんちだ」

少し先に僕の祖母の家があった

「行ってみよっか」そういったのは雪美だった

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「ただいまー‼」

••• ••• •••

だれもいないようだ•••

そもそも人の気配がしないのだ

「おかしいな•••皆いるはずなんだけど•••」

茶の間に行くと一つの本があった

僕が持ってきた絵日記だった

開いてみると8月32日の欄が書いてあった

もちろん空白で•••

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「雪美ちゃん、これ•••」

雪美に絵日記を見せると

「何か書いてみる?」

「書くことがない•••」

「じゃあ、書けるようにこれからどっか遊びに行こうよ‼」

絵日記を鞄に積めて僕は雪美と一緒に遊びに出掛けた

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それから数時間僕は雪美と一緒に遊んだ

不思議なことに疲れも、空腹感もなかった

雪美の薦めで遊んだら絵日記に次々に書いていった

遊びは主に神社が多かった、そこの方が広かったのだ

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8月32日午後5時

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疲れは感じなかったが流石に神社で遊ぶことに飽きてきたので

「雪美ちゃんどこか他に遊ぶ場所はないの?」

と言ってみた

「• • •」

「雪美ちゃん?」

黙っていた•••

「ごめんね•••」と言うと雪美は泣き出してしまった

「雪美ちゃん大丈夫?どこかいたいの?」子供だった僕はこんなことしか言えなかった

「隼人くんはもうここにはいれないんだ•••」

雪美は泣きながら言った

「わかってたのずっと•••これが私のわがままだって•••」

僕は、口を開くことができなかった

「• • •」

「ごめんね•••」

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「僕は•••雪美ちゃんのことが好きだから」

やっと開いた言葉はただの告白だった

「ずっと雪美ちゃんのことは忘れないから‼」

そのときだった

空に色が付いてきた

それと同時に雪美の身体が少しずつ透けていった

僕はこれが本当のお別れだと悟った

「ありがとう•••隼人くんに出会えてよかった

忘れないでね、私のこと8月32日の思い出を•••」

雪美が消えると同時に気を失ってしまった

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「隼人ー!!早く起きて帰る準備しなさい」

日付を見ると9月1日になっていた

「終ったんだ•••」

机の上には絵日記が置いてあった

開いてみると

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8月32日 曜日

今日はゆみちゃんといっぱい遊んだ

神社にいったり山にいったり

とても楽しい夏休みでした

『私もとても楽しかった

また、いつかここに来ることがあったら遊ぼうね

元気でね、はやとくん

このページは他の人には見えないようにおまじないをかけておいたから心配しなくてもいいよ

ゆみより』

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ツー•••

僕の目から涙がこぼれた

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素敵なお話しありがとうございました。

頑張って書いていますが、なかなか上手くいきません。

ありがとうごさいます

涙でそう‥
めっちゃ良い話でした

ありがとうごさいます!!

そういってくれるとこれからも頑張れます!!

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