中編3
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ズリズリさん・7

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・・・・・・・・・。

《キャラクター》

①人格・性格・其の人の持ち味。

使用例:「得難い―の持ち主」

②小説・映画・漫画などの登場人物。

使用例:「人気アニメの―」「―商品」

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・・・・・・・・・。

僕の友人に、ピザポという奴が居る。

今更と思う人が居るかも知れないが、まぁ、聞いて欲しい。説明をしておかないと、ややこしい話なのだ。

暫し、お付き合い頂きたい。

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彼と出逢ったのは、僕が高校一年生の時である。

新しい学校、新しいクラスに馴染めず、ぽつねんとしていた僕に、ピザポが突然話し掛けて来たのだ。

そして、其の日を境に、僕達は何となく行動を共にするようになった。

此の時点で、彼・・・ピザポの性格を、僕は

《軽い・五月蝿い・ハイテンション》

と認識していた。いや、認識と言うか、実際そうだった。

よくいる五月蝿い生徒の代表格、とでも言えば、解り易いだろうか。

少なくとも、今とは全くと言って良い程に、別人な性格だったのである。

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ならば、彼の性格は何時変わったのかと言うと、其れはつるんでいた僕にも分からなかったりする。

強いて言うならば、一年の秋から冬に掛けて辺りだ。

言葉が柔らかくなり、表情が穏やかになり、笑顔が優しくなり、キレた時の恐ろしさが大幅にアップし・・・

そして、何時の間か今のキャラクターを確立していた、としか言いようが無い。

そんなピザポが・・・・・・。

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・・・・・・・・・。

「もう、どうしたんだよコンちゃん!そんなボケっとしてー!あ、もしかして、ねみーの?」

どうしてこうなった。

何かバグでも起きたのだろうか、ピザポが完全に初期化してしまった。

原因は恐らく、昨日の帰りに遭遇した《ズリズリさん》のことを、ピザポに話したからだ。

・・・だが然し、本当に其れが原因だったとして、僕を襲った怪奇現象と彼の初期化、此れに、何の繋がりが有ると言うのだろうか。

少なくとも僕には、全く分からない。

薄塩に助けを求めようとも思ったが、相談しようにも、僕が移動すると御本人が付いて来るので、身動きが取れない。

思わず頭を抱える。

すると、ピザポは何処か心配そうに僕の顔を覗き込み、こう言ったのだ。

「腹痛いとか?トイレ行ってこいよ。待っててやるから。」

・・・腹じゃなく、頭が痛くなりそうだ。

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・・・・・・・・・。

もう、こうなったら早く帰ろう。のり姉に相談したいし、今のピザポと一緒に居るのは中々に疲れる。

僕は急いで荷物を纏めようとした。

「あ。」

ピザポが窓の外を指差したのは、正に僕が荷物の整理を終えたのと同じタイミングだった。

「ごめん、帰るのやっぱ、ちょい待って。」

「さっきまで早く帰ろうって・・・。」

「うん、ごめん。前言撤回。」

僕の言葉に返事をしながらも、彼の目は変わらず窓の外を見ている。

何か居るのかと思って指の先を見てみたが、何も無い。

「話したいこと・・・つーか、話さなきゃなんないこと、思い出したんだわ。其れに・・・」

ピザポは其処で一旦言葉を切り、ゆっくりと微笑んだ。

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「もう少しで、雨が降りだしそうだから 。それまで待とうよ。コンちゃん。」

其の声は一瞬だけ何時ものピザポに戻っていて、何故だろう。僕には少し怖かった。

Concrete
コメント怖い
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裂久夜さんへ
コメントありがとうございます。

筆頭・・・・かどうかは判りかねますが、黒幕っぽい何かです。あまり多くは話せませんが。

ごめんなさい。8は、少し遅れてしまうかも知れません。勿論、そうならないよう努力しますが、一応、伝えておきます。

返信

今回の怪奇現象の筆頭は…ピザポ君…?
((((゜д゜;))))ガクブル

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