短編2
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ズリズリさん・8

・・・・・・・・・。

ピザポが元に戻ったのは、一瞬だけだった。

直ぐに初期化状態に戻って笑う。

「大丈夫なんだけど、やっぱ怖かったりする?」

当たり前である。

友人が突然にロボットのような初期化を起こしたのだ。大丈夫なものか。怖くない筈が無い。

けど、此所で怖いと言う奴も居ないと思う。

僕は質問を無視して尋ねた。

「・・・話したいことって何だ。」

すると、ピザポは大袈裟に首を傾げて見せた。

「あれ、スルー?」

「・・・・・・。」

「・・・今度は黙りか。ま、警戒されんのも無理無いわな。」

「・・・・・・。」

何も言わない僕を見て、ピザポはまた大袈裟な仕草で肩を竦めた。

「それにしてもさ、コンちゃんの其の警戒心、どっから来てんの?俺は俺じゃん。」

「・・・・・・。」

「・・・仕方無いなぁ。」

ピザポはそう言って、何処か呆れたような顔で携帯電話を取り出す。

「普段が信用されてるからかも知れねーけど。てか、そうでも思わないとやってらんねーわ。」

話しながらも、指が細かく動かされる。どうやら、文字を打ってるらしい。

「・・・っと。ほい、コンちゃん。此れ読んで。」

差し出された液晶を覗くと、並ぶ文字列。

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・・・・・・・・・。

《ごめん、俺はちゃんと正気だから、言うこと聞いて。此れは演技。後で事情は話す。》

画面に写し出された文と、其れを差し出しているピザポを交互に見る。

「そういうこと。何も言わなかったのは悪かったけど、結構面白かったわ。」

目の前のピザポが、ニヤリと笑った。

僕は仏頂面で、一つ溜め息を吐いた。

「・・・雨、降ってきた。」

「んー?じゃ、そろそろ行くか。」

今度は真面目な顔になったピザポが、小さく頷いた。

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・・・・・・・・・。

「何が居ても、見えないフリしろよ。害は無いし、本当にヤバかったらちゃんと伝えるから。」

昇降口の前で、ピザポはそう言った。

「・・・で、あれはヤバくないんだな?」

「うん。大丈夫。」

目の前に居るのは袋を持った女。

彼女は確かに、じっと此方を見詰めていた。

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紺野様

絶対に合ってるという確証はないんですけど、なんとなく合ってるんじゃないかなぁ~って思ってます( ´艸`)

この中で聞いてくる人はいないので、漏らしようがないのでご安心を

聞かれても教えませんΣd( ・`ω・´)

mamiさんへ
コメントありがとうございます。

ヒキコさんの説明をしていませんでしたね。
其れでは、簡単ではありますが。
ヒキコさん、というのは顔をマスクで覆っている女性の妖怪・・・というか、都市伝説です。
マスクの下はぐちゃぐちゃの傷だらけだそうです。
「私は醜いか?」と他人に質問し、相手が答えるとマスクを外し、答えた相手をぐちゃぐちゃになるまで引き摺ります(答えはどんな物でも関係有りません)。
因みに、彼女の顔がぐちゃぐちゃなのは、いじめっ子達に引き摺られたから。故に、彼女はいじめられっ子はターゲットにしません。あと、自分をいじめていた子と同じ名字の人もいじめないそうです。

・・・こんな感じです。大雑把では有りますが。
本当はもっと細かいです。地方ルールのような回避方法や設定等も存在しています。
ズリズリさんは、どうやら其の亜種のような物なのだろう、とのことです。

ピザポの初期化については、後程本編にてお書きします。

次回から説明回ですので、宜しければ、またお付き合いください。

紫音さんへ
コメントありがとうございます。

分かっちゃったんですか?!
嬉しいような悔しいような・・・(笑)
お口、是非ポロっと漏れない様にチャックしておいてください。

なるたけ早く書けるよう、努力します。
宜しければ、またお付き合いください。

えー、都市伝説に疎いせいか分からない…
すごく謎だらけで、次回が気になります。
でも、ひとまず良かった…のかな?

なるほど、そういう事だったのか~(-`ω´-)

理由はなんとなくわかったけど、ネタバレに繋がる可能性があるので、お口にチャックしておきます(`・ω・´)ゞ

次回作も楽しみに待ってます