春の風が吹く頃に2 始まりの絶望シリーズ

短編2
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春の風が吹く頃に2 始まりの絶望シリーズ

[人を殺す呪いはありますか?]

心地よい風が一瞬で冷たく寒い風になった。

高鳴る心臓が、冷たい風と混ざり体を包んでいた。

あぁ、この人もこんな明るい人も人を呪いたいんだ。そして殺したいとは、私は少し悲しくなった

人はやはり考えることは同じなんだと。

華[ライチさん?]

ライチ[!あ、すいません。]

華[いえ、大丈夫ですか?]

ライチ[大丈夫ですよ。少し考え事をしてました。]

華[あぁ、なら良かったです。]

ライチ[……]

華[……]

ライチ[華さん。]

華[どうしましたか?]

ライチ[何故呪い殺したいんですか?。ちゃんとした理由がなければ方法も依頼も受けれないので、良かったら、お話ししてくれませんか?]

華[……わかりました。お話します。]

これは少し前の話になります。

私はこの前進級して、高校三年になりました。

ライチさんの少し下になります。

私は人と話すのが苦手で

wallpaper:805

なかなか人と接することができず、友だちも一人しかいません。

今はその方もいないから0人ですね(笑)

つい、数えてしまいました。

話に戻りますね

人と接することができず孤独だった私にその子は

唯一話しかけてくれました。

話しかけてくれたんですが、やっぱり慌てちゃってなかなか喋れなくて、空回りしちゃったんですけど

それでも彼女は私に話しかけてくれました。

来る日も来る日も

私も少しずつ慣れて、心を開いて。

二人で沢山遊んだり、お話をしました。

本当に!楽しかったんですよ!

そうやって笑う華さんは本当に楽しそうだった。

だけど、そんな

楽しい日々は脆く崩れてしまいました。

私達はその日も二人でいっぱい話しました。

しばらくして、帰ることになり

私達は途中まで一緒に帰りました、だけど家は2人とも違う方向なので、途中別れたんです。

華[また明日ね!また沢山喋ろう!]

友[うん!また明日!]

また沢山遊んだり喋れる、そして2人で笑い合う

だけどそれは二度と出来なくなりました。

その友達は私と別れて帰路を歩いていると

二人の暴漢に襲われて、酷い事をされ惨たらしく

殺されました。

私は許せなかった。未来も希望もある私の大切な人を殺された事が、自分達の快楽のために殺した奴等も許せない。

涙を流しながら怒りをあらわす彼女はとても哀れに見えた。

華[だからそいつ等を殺すために呪いを教えてください。お願いします]

弱々しく泣きながら頭を下げる彼女の後に

同じく悲しい顔をした、華さんと同じ位の年をした女性がいることに華さんはまだ知らない。

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